モトGP『ストーナー:M1?チャタリングなしのホンダ機だね』
カタール開幕戦はプレシーズンテストでの結果を如実に物語っていた。昨年の低調気味なシーズンを経て、今またヤマハが近年見せてきた勝てるレベルへと返り咲いたのだ。どうやら1000ccエンジンがヤマハにとって特に吉と出たようで、もはやホンダを羨むようなものはない所を披露した。いやむしろ、現チャンピオンであるケーシー・ストーナーによれば、両社のマシンは実質的には互角なのだそうだ。
ストーナー選手が『MCN』のインタビューで、マシュー・バート記者に次のように話している。
「近くでヤマハ機を観察してみたんですが、ホンダ機の挙動に非常に良く似たところがありますね。
レースで走ってみると良くわかるんですが、あるコースポイントで、それかオーバテイクの際に近くに寄って見て、類似点が分かってくるんですよ。」
ストーナー選手によれば、800ccに比べ1000ccの新M1機はコーナー走行での何かを犠牲にし、加速を向上させたのではないかと言うのだ。加速と言えば常にホンダRC213V機の長所だったのだが。
「ホルヘが、以前に比べコーナーでのスピードが落ちいて、加速時に稼いでいたんですよ。それにハードブレーキングのかけ方も以前より迷いがなかったし。特筆すべきは、ヤマハ機はチャタリングで悩んでないってことですね。ただ、他のコースでどんな挙動になるのかも見てからの話でね。」
しかし、ライバル機が進歩を見せているにも関わらず、ストーナー選手に特に憂慮している風でもない。
「カタールでのヤマハ勢はそのペース故に抑えようがないかのように見えたし、うちは同時に実際の状態よりも劣っているかのように見えてしまった。うちはまだまだ手を入れなければならない箇所があるし、それに100%じゃないマシンでも、当初、僕は勝てそうなポジションを走れてたわけだしね。心配するような理由は見当たりませんよ…少なくとも差を付けられるまではね。現段階で僕が見る限り、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティの間に大きな違いは見られませんが。」
ドゥカティ時代のストーナー選手は、さしあたってタイムで言い訳などできなかったわけだ。当然、デスモセディチ機を熟知しているストーナー選手がこう言うのだから、落ち込み…明るい兆しを求めているドゥカティ陣営にとっては励みになることだろう。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年04月25日)
あらっ、ストーナー選手って、3月末のヘレステストで、
「僕のマシンは万全で、あとはちょっと調整をすれば良いだけ」って言ってたはずだわ…
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