MotoGP

V.ロッシ『ロレンソには感謝している』

モトGP『ロッシ:僕はまだ速く、勝てるライダーだ』




予選ではPPに3秒429もの差をつけられ…チームメイトとも2秒4のギャップで13位だった。そして決勝レースでは9位…トップとも34秒852差、ヘイデン選手とは『わずか』6秒差と…一歩前進と言う感じである。わずかな一歩であり、もちろん、これで満足するようなものではない。当然のことながらヴァレンティーノ・ロッシも満足はしていない。今回試した『ドゥカティ・スタイル』のセッティングはへイデン選手が使っているもので、ロッシ選手も「今後のためのベースになってくれるようなもの」と称している。今後の…大きな進歩とはいかなくても、ちょっとは確かに進むのだ。

「カタールよりはあまり失望しなかったレースだと言えます。レースで別のセッティングを使ったおかげでもあるし、今後のシーズンはこれを使っていくとでしょう。デスモセディチには僕の好みとは別のセッティングが必要で…別の操縦法に慣れなければね。スタートは慎重でしたよ…その新セッティングでGP12機がどんな動きをするか分からないわけだし、僕のスタートポジションからしてもね…レース序盤はずい分とタイムロスしてしまいました。でも、最後は良いタイムで走れてたし、これが励みになることは確かですね。このセッティングに関しては金曜日に試してみたかったんだけど、残念ながら雨のせいで予定変更せざるを得なかったんですよ。予選でもっと良い結果を出さなければならないのは確かは話で、ヘイデン選手も予選では度胸があっただけじゃなく、優秀で、このマシンを活用し切ってましたね…決勝レースでは8位だったけれど。
今回のレースは今後に向けて役に立ってくれるだろうし、もうポルトガル戦からね。これまで僕はデスモセディチに、かつて自分が感じてきたのと似たような手応えが得られるようなセッティングをしようとしてきたんだけど、このマシンでは上手くいかなかったし、勝てるようにさえならなかった。だから、今日は『ドゥカティ・スタイル』のセッティングで、ヘイデン選手が少し前から使っていたのを試してみたんですよ…ちょっとだけ変えてね。彼との差は6秒だけだったけど、ただ、彼の方が秀でていたし有利だったね…序盤にグループで競り合ってわけで、僕の方はそこからもっと遠くにいたし…最終的には彼よりちょっとだけ強い走りができたけどね。
今回のセッティングならブレーキングもコーナー進入もなかなか強くできるんですよ。レースタイヤで1分41秒062を出したし、最後はバルベラ選手を倒すこともできたし…最後の血の一滴まであますことなくね(笑)。」

それで、ゴール後にロッシ選手が握手を求めてもバルベラ選手が拒否してたんですね…。
「あの時はね…でも、あの後、また握手を求めたら固く握り返してくれましたよ…。」

ちょっとサッカーに例えるなら…以前は、他のマシンと競り合って見ごたえあるレースをしてましたよね。ちょっとFCバルセロナのジョゼップ・グアルディオラみたいな感じでしょうか。ただ、ドゥカティ機の場合、もしかしたら勝負よりはリザルトの方を重視した方が良いのでは…モウリーニョ監督流の守備とでも言うか…。
「デスモセディチに乗ってると他のマシンとの競り合いで苦労するんですよ…オーバーテイクをするために走行ラインを変えるとか、コーナーから強く出るためにゆっくり入ってゆくとかの選択肢がないんでね。つまり、ちょっとレール上を走ってるみたいな感じで、そのせいで限界が出てくるんです。特にね、6〜7位を狙うのに1位を狙うぐらい気を入れていかなければならないと言うか。上手くゆくならね…まぁ、それはちょっと難しいですね。」

そう言う気持ちはあるのですか?
「ええ、ありますよ。僕としては昨日の予選みたいなことは不愉快だしね…まったく操縦不可能なんてことはね。でも、今日は楽しいとも思えたんですよ。予選でもっと速くなければいけないと言うのは明らかですね。」

カタール戦後、元ライダー陣の多くが…例えばジャコモ・アゴスティーノとか…ロッシ選手もそろそろ斜陽じゃないかと仰ってましたが、どう思いますか?
「正直な話、僕はまだ速く、勝てるライダーだと思ってます。カタール戦後、非常にがっかりしていた…ある意味、良いレースができるんじゃないかって期待していたところもあったんでね。それが、上位3なんてもんじゃないポジションのために100%の戦いをしなければならないと言うことが分かったんですから。マシンを改良していかなければ… それに関しては非常にはっきりしていたと思ってますが…やらねばならないことがあって、共に成し遂げないと願ってるってことに関してね。」

ロレンソ選手が公の場で“ロッシ選手がヤマハに戻っても何ら問題はなく、一緒にビッグチームを作れるだろう”と言ってましたが。
「僕はロレンソ選手に感謝したいですね…僕と一緒の時に居心地が良かったとか、僕のそばにいて多くを学んだと何度も言ってくれてましたから。僕のライバル陣の中では、唯一、僕に敬意を払い続けてくれましたね…こう言う厳しい状況に居る時でもね。ただ、将来について語るのは時期尚早でしょ。まず、ドゥカティ機をもっと勝てるマシンに変えていかなければね。」

ロマーノ・フェナーティ選手について、どう思われますか?
「一言に尽きますね…もの凄い!10年も前からやってる選手みたいでしょ。1ラップで他の選手と2秒を差をつけるなんて…後ろに15台走ってる時にね…つまり、充分にマージンがあるってことでしょ。本当に強い走りをしていたし、心からの賛辞を送りますよ。ずい分前からこう言うライダーが世界選手権にはいなかったし…デビューしたばかりでこんな違いを見せてくるライダーがね。僕と同じだろうって?明るいキャラクターってところはちょっとそうかな…でも、彼の方が僕より早くに強くなりましたよ。ホントにホントに頑張って欲しいですね。」


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年04月29日


こうして、いずれ、ロッシ選手とロレンソ選手が親しくなったりもするんですかねぇ…


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