今日は本当に、霊的な作用が働いていたんじゃないかと…マジで信じてしまうぐらい混沌としたレース展開となったミザノ戦。
なかでも一番カオス状態だったのが…やはりこの人ですよね…
え〜と、まずはスペインサイトから、具体的に何が起きたのか?…について。
★ミザノGP決勝レースで追い上げ中だったダニ・ペドロサが、エクトル・バルベラに衝突され転倒リタイヤとなった。
★スタート時点ではグリッドでカレル・アブラハムのマシンにトラブルが発生し、スタートが中断された。このためレース・ディレクションがレースを29周から27周へと短縮し、ウォームアップからやり直しの再スタートとなった。
★ペドロサ選手のメカニックらが前輪のタイヤウォーマーを取り外す際にタイヤに挟めてしまい、これにより前輪がブロックし、メカニックらの作業が必要となった。このため、レース・ディレクションにより第1.18条スタート手順の第7項『すべての調整はレース開始3分前の合図までに終了していなければならない。それ以上の調整を要する選手はピットレーンまでマシンを押して移動させ、レース開始1分前の合図までにグリッドから退出しなければならない。また、ウォームアップはピットレーンから出走し、レーススタートの際はグリッド後方からスタートしなければならない。』が適用された。なお、ペドロサ選手のタイヤウォーマー除去作業はレース開始2分前に行なわれた。
★混乱の最中、さらにピットレーンでペドロサ選手のマシンのスタートボタンが誤って押されてしまい、ウォームアップのほとんどを時速60km以下で走っていたのをセーフティカーが気づき、そのため最後尾スタートのペナルティが科せられることになった。
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro.com 2012年09月16日)
んで、ホンダHRCより公表されたペドロサ選手のコメントはこちら。
『もの凄い混乱状態が同時に発生してしまった。全ては再スタートから始まった…なぜなら、どんな手順で進められるのか全くはっきりしていなかったから。残り1分なのか3分なのか、誰にも分からなかったし…レースも26周なのか27周なのか、なんの情報のなかった。それが突然、ボード表示も何もなしにスタート1分前だと言われた。メカニック全員がスタート準備に向け走り出し、僕のマシンのタイヤウォーマーを取り外そうとしたら挟まってブロックしてしまい、取ろうにも不可能で、そのため時間外にマシンに手を加えてしまったからグリッド最後尾スタートになってしまった。
集中するよう心がけ、第1ラップではミスは犯さなかったし、追い上げるのに注意を払って進んだ。8〜9位を走っていた時、第6コーナーでバルベラ選手に後ろから衝突され、全てが終わってしまった。
がっかりしている。今となっては言うは易しだが…最後尾スタートでも優勝できただろうと思う。今やタイトル争いは明らかに険しいものとなったが、これまで通りに進んでいくつもりだ。ここまでベストを尽くしてきた…マシンは好調、僕の操縦も好調。だから、僕にとってこれは終わりではない。まだ5戦あるし、最後までベストを尽くしていく。』
今回のレースを終えて、ロレンソ選手とは38ポイント差になってしまったわけですが…
まぁ、ロレンソ選手がエンジン1基足りない件もあるし、今後、ストーナー選手も復帰してくるだろうし…
まだまだ最後まで分かりませんよね。
さて、ちょっとイタリアサイトの記事の方も見てみますか。
重複部分もあるんですが、もう少し詳しい感じのペドロサ選手のコメントです。
『ペドロサ:多重カオス、拾いもの勝利』
★ミザノGP決勝レースでダニ・ペドロサが、まず前輪にタイヤウォーマーが挟まり、その後すぐ、電子制御システムが作動しなくなってしまった。
★ペドロサ選手のコメント
「スタートランプが消える代わりに黄ランプが点いて…そこから全ては始まった。あの時点で、レースが26周なんだか27周何だか…再スタートから1分前なんだか3分前なんだか……タイヤウォーマーを使うかどうかには基本的なことが誰にも分からなかった(編集部注:手順が変更したためレース・ディレクションの判断でそうなった)。他のチームがタイヤウォーマーを被せ始めたので、うちもそうしたが、取り外す時にタイヤに挟めてしまった。皆、かなり焦っていた…通常とは異なりスタート1分前の警告がなかったからだ。そして、僕らはピットレーンに移った。
時間外にマシン作業をしてしまったことで最後尾降格になってしまった。タイヤウォーマーを外すと、すぐにタイヤは動き始めてくれた。そして、その後のウォームアップで電系システムの調子がおかしくなり、低速ギアに入れられなくなってしまった。ピットに戻ってセカンドマシンに乗り換えなければならないのかと思ったが、リセットしたら元に戻ったので、落着くよう集中して追い上げて行った。序盤コーナーでは危険を回避でき、10位以上の追い上げに成功した。
(追突してきたバルベラについて)僕のことが目に入らなかったと言うことはないだろう…その前のコーナーで彼のことを追い越しているのだから。ちょうど、ハードブレーキング地点でデ・プニエ選手を抜こうと準備していた時だった。単純に、あまり危険を冒さず切り抜けようと努めていた…ブレーキングでも無理をしなかったのに追突されてしまった。後ろにいる選手達と言うのはいつまでも学ぼうとせず…一体どうしたらこんなことをするのだろう。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年09月16日)
上の記事はですね…最後に、『2006年エストリル戦でペドロサ選手は、タイトル争いをしていたヘイデン選手に同じことをしたのだが、スポーツ競技における苦々しい瞬間においては、ある種の記憶は失われるものだ』なんて書かれてまして…
あぁ、ありましたねぇ…そう言うことも…あの映像だけ見てたらヘイデン選手ってどんだけ猛々しい人?って思えてくるんですが…普段は穏やかな方でねぇ…
え?覚えてない!?
じゃ、こちらの映像で記憶をたぐっておくんなさいな。
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そして最後は…当然とは言いながらもペドロサ選手からけっこう厳しく批判されてる『後ろにいる選手』こと…バルベラ選手のコメント。
「ダニのことを思うと大変残念です…あんな風に転倒するような謂れはなかったのに。ブレーキングポイントで僕らは限界ギリギリ…彼とド・プニエ選手に挟まれた状態にいました。止まれるようなスペースはなく、コントロールを失って…。ダニとは良い人間関係にあるし、彼はタイトル争いをしてたわけで…残念です。不幸なこととは言え、レースではこう言うことは起きるものだし、ダニに対しても彼のチームに大しても謝ることしかできません。これから帰宅し、アラゴン次戦に集中して休養するつもりです。(MOTOGRANDPRIXより)」
バウティスタ選手が今日の表彰台で来季のシートに王手をかけたのだとしたら、バルベラ選手はせっかくの復帰戦となった今回の転倒がけっこう響いてしまうんでしょう…
HRC、中本氏このていたらくぶりはなんだぁぁぁぁぁぁ…今年のチャンピオンシップが終わってしまう(ほぼ終わったJLは2位以下はない少なくとも2012は)DPは気を使っていますが自力チャンピオンが消えてしまったのだから、今レースVRが2位になりましたがレースとしては面白みを大きく欠いた物になってしまいました
HRCならびに中本氏しっかりせんかい…怒り
ライダー、チームの落着き具合の差ですかね?
ホルヘはあのドタバタのなかでも余裕があるように見えましたからね。
あの混乱のなかでもしもダニが勝ったらほんとに一皮むけた!という事になったんでしょうか。
日本には判官贔屓と言う言葉がありますが、今年は、厳しいが、本当に厳しいが、ダニにチャンピオンになって欲しい。。ブルノでの予選後のプレスカンファレンスで、クラッチェロー、ロレンソと冗談を言い合う姿を見て、お? いい感じと思っていました。 レース後はロレンソが悔しそうだったけど。 今回のプレスカンファレンスではまた気難しい感じに戻っていて、ん?と少し心配してました。 直接は関係ないとは思いますが・・本当に今回は残念です。なんとか踏ん張って欲しいです。それにしてもレースの神様は変に平等ですね。アッセンのホルヘ、そしてミサノのダニ。。ホルヘはケイシーとダニがいなければ横綱レースですね。ロッシとの心理戦にここまで唯一勝った選手だけあります。 でも今年はダニが・・頑張れ〜
互いに一回他のライダーの転倒に巻き込まれリタイアでもロレンソはそれで貴重な一機のエンジンを失ってしまった。 うーんこれが最後にどうなるか!? まだまだ見どころあるのではないでしょうか!!?