MotoGP

ロッシ:マルケスが『敵はロレンソ』と言っていたが…これって心理戦?


『ロッシ:勝利に向けて準備はできている』

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★ヴァレンティーノ・ロッシがマドリッドで1月28日、ホルヘ・ロレンソと共にヤマハM1機2015年版を披露した。

★ロッシ選手のコメント。

【今年は最難関の10回目タイトル獲得を夢見ているわけだが…ちょうどレアル・マドリードがチャンピオンズリーグで10回目のタイトルを取ったように…】
「そうそう…レアル・マドリードにみたい取れたら夢のようでしょうね…目標は、それに挑んでいく事でね。達成できる可能性はあるから。ただし、優勝候補はマルク(マルケス)ですけどね…2014年は素晴らしかったでしょ。2年間ずっと成長し続けていてね…でも、タイトル獲得となると話はもっと複雑だから…色々と更に難しくなってね。カタール開幕戦から超速の走りでいかなければならないし、最初の3戦(※カタール、オースティン、アルゼンチン)で強い走りをして、ポイントをどっさり稼いでヨーロッパ戦に挑んでいかないと。」

【2月16日には36才となるが…トレーニング方法などは変った?】
「トレーニングは常に発展していっていて…この年でコンディションを整えておくには、以前よりも鍛えないと。スポーツジムで、かなりのトレーニングをしてるし…ただ、内容は多様化してますけどね…体力やマシン上での機敏さを高めるため…以前よりも、そう言う事が要求されてきているんで。去年からもう、マシンを走らせてる時間を増やしてるんですが…事時はもっと増えました。アカデミー(※ロッシ選手のライダー育成アカデミーのこと)の若手ライダー達と一緒だとけっこう楽しめるって言うのもありますけどね。彼らから、いつも新たなモチベーションを貰ってますよ。」

【最近の2輪レースでは、身体作りと言うのはどのぐらい重要?】
「かなり重要です。マシンは操縦が難しいし、大変で…レースで120kmの距離を限界ギリギリで走るって言うのは本当にキツいですから。体力作りは基本でですね。2014年にホルヘ(ロレンソ)が(体力面で)ちょっと問題があったけど、今年はそう簡単には負かせないでしょうね。」

【シルヴァーノ・ガルブゼラ(※ロッシ選手のチーフメカニック)も1年経験を積み…更なる戦力になってくれそう?】
「そう思ってます。2014年も、モトGPデビューだったにも関わらず、実に良い仕事をしてくれてますしね。1年、一緒にやってみて、更に磨かれた事は確かですよ…互いに理解し合えるだろうし。理屈では、更に戦闘力は増すはずでしょう。」

【長いキャリアで成功も数多く重ねながら、そのモチベーションはどこから生まれる?】
「モチベーションは基本ですからね…でも、正直なところ、僕の場合はモチベーションは自然に生まれてくるんです。一番励みになってる事は、マシンを走らせる楽しみとか…どんどん強くなって、チームやメカニックらと一緒に戦闘力を高めていくこととか。この仕事が好きなんですよ…もちろん、常にモチベーションを高く持つには、強い走りをして、それなりの結果を出す事が重要ですけどね。」

【ヤマハM1機の進化について一言】
「ヤマハの技術陣のやり方は常に一定で…もう何年も彼らと一緒に走ってきたけど、あらゆる側面を一歩一歩改善していこうとするんですよ…当初のプロジェクトを改悪することなしにね。2014年終盤、M1機は加速と直線コース終盤でかなり速かった…その辺の特性を維持したまま、コーナー進入とブレーキングが改善されている事を願ってます。」

【ペドロサ選手については?】
「ダニには、ちょっと脅威を感じてますね…去年よりも戦闘力が上がってくる事は確かでしょ。ダニは…ちょっと2014年の時の僕みたいでね…チーフメカニックを新しくし…新たに励みとなるものを要していたわけで。昨年の最終戦翌日のヴァレンシアテストでは強い走りをしてましたよ。更なる敵の1人になるでしょうね。」

【2輪レースと言うのは個人プレー?チームプレー?】
「その両方ですね。当然、1人で走るわけだけど…でも、ここ何年かは、チームの重要性が増しているし、大きな違いを出してますよね…戦闘力を上げるには重要なんですよ。結局のところは、個人と言うよりはチームプレーって事になるんじゃないかなぁ。」

【自身の10回目タイトルと、モト3チームのロマーノ・フェナーティ選手の初タイトルなら、どちらが嬉しい?】
「当然、10回目タイトルの方でしょ…モト3チームは2014年に、ほとんどたまたま生まれたようなもんなんですよ。フェナーティと言う才能豊かなライダーがいて…多分、世界選手権の中でも1番だと思いますね…ただ、タイトルを取るには才能だけじゃダメなんですけどね。いずれにせよ、なかなか素晴らしいグループになりましたよ。」

【ドゥカティについては?】
「取りあえずは…アンドレア両選手(ドヴィツィオーゾ&イアンノーネ)の2人が互いの間で良い闘いをしてくれると良いですね…ライダーとしても、性格的にも、かなり違いますからね。全体的には、去年よりもドゥカティ機の戦闘力が上がるでしょう…ホンダ/ヤマハ機に接近してくるでしょうね。」

【2014年は総合順位でロレンソ選手よりも上だったのだから、今年はロッシ選手はヤマハのNo.1ライダー?】
「いいえ。ヤマハは僕ら2人の事を常に同じに扱ってくれるんで…2人分をまかなうリソースは充分にあるから。もちろん、僕もホルヘも互いの事を…チームメイトの事を負かしたいのは確かだけど、でも、もっと望んでいるのはマルケスを抜く事だから。」

【ロレンソ選手とチームを組んで6年目となるが…】
「そうなんですよね…この関係も本当に長く続いていて…何シーズンも一緒に走ってきて、常に好リザルトで、激しい闘いもあって。互いに良い励みになってるんじゃないかと思いますが…それに共通の目標に向けて…M1機を改良していくために共同作業もしてるし。」

【マシンの性能が物を言うスポーツだが…そう言った技術面によりライダーとしての真価が左右されるのは残念?】
「2輪レーサーとなったなら、いかにマシンが重要かと言うのは分かってますから。諦めてます。それに、2輪でエンジンなしのスポーツって言ったら、自転車競技でしょう…絶対、そっちの方が大変だから…」

【マルケス選手が『敵はロレンソ』と言っていたが…心理戦を仕掛けているのだと思う?】
「僕の考えとしては、マルケスは本当にホルへの事を恐れているでしょう…絶好調なら、簡単に倒せるライダーじゃないって事は分かってるんだし。ただ、僕が総合2位だったって事も分かってるわけだから…僕ら2人の事を同レベルに見なしてると思いますね。」

【2015年のタイトル争いに1ユーロ賭けるとしたら、どの選手に賭ける?】
「マルケスに賭けます。それで、ちょっとは悪運がつくでしょう…」

【そう言えば、マルケス選手も税金問題に巻き込まれていたが…そのせいで集中力が落ちるかもしれない?】
「常にデリケートな問題なんですよね…自分の力で稼ぎ上げたものを、国に支払いたい人間なんていないでしょ。どう言う話だったのかは良く知らないし、どう言う計画でいるのかも知りません。個人的な事柄ですから。とにかく、マシンに乗ったら、いつも通りに集中してくるでしょう。」

【それなりのレベルに戻すのに、『ランチ(ロッシ選手の私設トレーニングコース)』の存在は大きかった?】
「あれは夢が実現したようなもんですよね…ライダーなら誰だって、自分のコースが欲しいって思うものでしょ。完璧な鍛錬に達せるように極力トレーニングができるよう…常に伸びていけるよう、僕らは特別なものを作り上げる事に成功したんです。」

【最後にお決まりの質問だが…答えにくい質問ってある?】
「実際のところ、ないですけどね。でも、アレをを聞かれる答えられないかなぁ…『10回目のタイトルは取れる?』って。たとえ、分かっていたって…」

2015年01月28日Moto.it記事参照)



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POSTED COMMENT

  1. 4693 より:

    心なし、顔つきが不敵になった?
    なんか調子が良さそうだ!

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