
『いまだホンダが復活できないのは、マルク・マルケスのことが忘れられないから?』
★7月11〜13日、ドイツGPが行われ、モトGPクラスのマルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)が予選首位、スプリント首位、決勝首位だった。現在、総合首位(後続と83ポイント差)。
★ドイツGP中、ホンダのアルベルト・プーチ(チームマネージャー)が次のように話した。
【2027年に向け、マルク・マルケスがホンダに戻ってくることを願っている…?】
「現在、そのことについて考えていません。
マルクはキャリアの大半をホンダから参戦し、偉業を果たしてきました。ホンダ離脱を決めた際は、彼自身で道を定めたのです。そして、その道が正しかったことが証明されました…いまやトップに就いているのですからね。
マルクとホンダは袂を分かつこととなりましたが、共に過ごした素晴らしい思い出がたくさんあります…ただ、再タッグを組むと言うのは、現時点では複雑なことのように思えますね。
とは言え、人生には不思議なことがあるもので…2027年に向け、各メーカーには新たな選手雇用の機会が訪れるわけです。我々メーカー陣は、あらゆる可能性を検証しているところです。」
★上記コメントについて、イタリアのモトGPサイトは次のように評している。
・『Mowmag.com』
アルベルト・プーチは2018年よりホンダのチームマネージャーを務めているが、選手雇用等において適切な判断を下したことは少なく、終始、放出の噂が囁かれている。
現在も、獲得を画策していたホルヘ・マルティンはアプリリア継続の可能性が増しており、また、その前にはペドロ・アコスタ獲得にも失敗している。
ダニ・ペドロサは長年、ホンダで活躍したものの、引退後は放出され、結局、KTMのテストライダーとして大きく貢献した。
近年のホンダ選手のレース優勝はプライベートチーム『LCR』の2選手が獲得しており、そのうち1名はヤマハに移籍してしまい(リンス)、もう1名は「ファクトリー待遇でLCR継続」を希望している(ザルコ)。
これらは全てプーチ1人の責任ではないのかもしれないが、常に決定に賛同してきたことは確かだ。もはや『失敗続きの舵取り役』と言った役回りになっているようだが、いまだホンダが復活できないのは、もしかしたら『マルク・マルケスのことを忘れられないから』なのではないだろうか…実際、ドイツGP中、プーチ氏は『マルケス復縁』と言う夢を密かに抱いていることを認めたのだから。
・『Corse di moto』
最近、ホンダはKTMエンジニアであるクルト・トリーブ引き抜きに成功し、現在はホルヘ・マルティン獲得の可能性を辛抱強くうかがっている。そして、2027年に向け、マルク・マルケス復縁の夢も見ようとしているのだ。
マルケス選手はドゥカティファクトリーと2026年末まで契約済みであり、ホンダ復縁はほぼ夢物語とは言え、実現を願っており、2027年の技術レギュレーション改定を1つの好機と見ている。
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)