
『ポル・エスパルガロ解説:今回、なぜドゥカティ勢が圧勝できなかったのか?』
★7月18〜20日、チェコGPが行われ、モトGPクラスのポル・エスパルガロ(KTMテック3、マーヴェリック・ヴィニャーレス代役、テストライダー)が予選14位、スプリント9位、決勝9位だった。
★決勝後、ポルテストライダーが次のように話した。
【今回はKTMとアプリリアが好調な一方、ドゥカティはマルク・マルケス以外の選手が苦戦気味で…】
「今回はGP開催が久しぶりのサーキットだったから、ドゥカティは過去データが不足してたことが関係してるのでしょうね…今までのサーキットでは、そう言うデータがピットボックス内の作業にかなり役立ってたわけだから。
ただ、僕としては納得できる説明がもう1つあって…今回はいくつかの条件が重なったせいで、コーナーで自然にグリップを生み出す力に影響が出てしまったのでしょう…KTMや他のメーカー機と比べ、そんな感じだったんですよ。
ここの路面はもともとグリップが高いんですが…多分、ドゥカティ機は路面グリップが高いと普段持ってる『プラスアルファのグリップ』が失われ、(他メーカー機のレベルに近づき)拮抗するんだと思います。
例えば、今回、KTM機の競争力が高かったじゃないですか…(ドゥカティ機と)互角とは言わないけど、けっこう迫ってたでしょ。」
【KTM機の開発は、現在、どんな感じ?】
「(新マテリアル試用のためダニ・ペドロサと一緒に)バルセロナでテストを2回行う予定です。けっこう頑張ってるし、今回もマシンは目に見えて成長してたでしょ。
マーヴェリック・ヴィニャーレスが参戦してたら、絶対にペドロ・アコスタと同じぐらいの…もしかしたら、あれ以上の走りをしてたでしょうね。
ただ、テストではやりたい作業を全てやれないのが残念で…コンセッション(優遇措置)の取り決めにより、使えるタイヤの数が少ないんでね。
それがなければ、もっと予定を組んでいけて、もっと短期間で技術的ギャップを縮めていけるだろうに…。」
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
差を詰めて興行を面白くするためのコンセッションなんだからこういうメーカー側の要望をもっと吸い上げて使えるタイヤの本数なんかももっと増やしてやればいいのに…と思うのは素人考えなのかな。
ドゥカティが今の地位に行くまでの道のりも決して平坦はなかったですからねぇ
ようやく最強マシンになったのだから、ライバル達を過度に優遇することには避けたいでしょう
追い付くにしても俺たちと同じくらいは苦労してもらわないと…と考えるのは自然
スタッフの引き抜きなども考えたら今くらいで丁度いいと思いますよ
興行は重要ですがWECのBoPみたいなところまで行っちゃうのは個人的には冷めますね