『バスティアニーニ:ドゥカティ機の馬力の凄さが3周走って、やっと分かった』
★3月5日、モトGPのシェイクダウンがカタール・サーキットで行われた。
★同テストには各メーカーのモトGPテストライダーおよびルーキーライダーが参加した。
★シェイクダウンで4位タイムだったエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・エスポンソラマ・アヴィンティア)が、次のように話した。
【ドゥカティ・テストライダーのミケーレ・ピッロよりも速かったが…】
「期待以上でした…タイムのことじゃなく、マシンの話ですよ。こんなにパワフルだとは思ってもいなかったんで。」
【どんな感じだったの?】
「パニガーレ機だって、充分に強い走りをするじゃないですか。でも、こっちは最強って感じで。実際のところ、3周走ってみて、どれだけ強い走りができるのかがやっと分かったんで…序盤ラップでは15000rpmにしてたんですよ。でも、まだ3000rpmもあるわけでしょ。もう充分に速いってのにねぇ…まるで大砲で飛ばされたみたいな感じで。」
【馬力以外に印象に残ったことは?】
「変速が凄いですよね。シフトチェンジする度に、まるで後ろから誰かが押してるんじゃないかって感じで。通常、マシンってどれでも、シフトチェンジの時は減速するじゃないですか。ところが、ドゥカティ機はさらにプッシュしてくるんですよ。最初はなんか変な感じでした。あと、ブレーキも物凄いけど、でも、ぴったりですね。タイヤもすごっく良いし。」
【電制システムはどう?】
「特にアンチ・ウィリーシステムが効いてます。トラクションコントロールの方は良く機能はしてるけど、でも、まだそれほどプッシュしてないから、まだ活躍させてません。慎重に走ってたんで。」
【もうドゥカティ機に馴染んできた感じ?】
「適切なエルゴノミクス(人間工学)を探るのに、ちょっと時間がかかりました。僕はチビだから、モディファイしなければならなかったんですよ。
あと、今日は風が物凄かったんで、色々と変更しなければならなくなって…でも、終盤はけっこう調子良かったですよ。」
【ジーリブオーラチーフメカニックやチームスタッフ陣はどうだった?】
「優秀な人達だなぁ〜ってことは既に気づいてたんですが、でも、あの人達がどれだけマシンに手を入れられるかってことについて、ほんの10%ぐらいの力しか見てなかったんですねぇ。
今回のテスト期間中、どんな風に作業を進めていくのか、どう言う風にサポートしてもらえるのかを理解するのが重要ですね。これまでのマシンには電制システムは付いてなかったけど、こっちは付きまくってるから。」
【明日は全選手参加だが…】
「あいにく、今日は誰かの後ろに付いて走るってことができなかったんで、明日は誰か強い走りの選手に遭遇できればと思ってます…走行ラインの工夫の仕方とか、ちょっとした技なんかを探りたいんで。まぁ、まだそれには早いんでしょうけどねぇ。」
【6〜7日の2日間テストの目標は?】
「エネルギーを上手くコントロールすることが重要でしょうね…今のところ、けっこう力づくで操縦してるんで、もっと肩の力を抜いて走るようにしないと。
あと、エルゴノミクス(人間工学)を改善し、レース本番に備えて連続周回を何回もしてみたいです。そして、当然のことながら、マシンの限界点も徐々に掴んでいきたいですね。」
★なお、6〜7日はモトGP正規選手らも参加し、今年初のテストが行われる。
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
モトGPプライベートチームは1シーズン、どのぐらいお金がかかるのか?って話は、note『VR46はモトGP参戦するのか?グレジーニチームはどうなるのか?』でどうぞ!
コーナー進入時にマシンが降られている中でも安定したフォームで凄くきれいに旋回に入れているのを見て、やっぱチャンピオンはスゲぇーんだなとおもいました。まだまだ初日が終わっただけですがビッグサプライズになれるかもって期待しました。