Screenshot『マルティン:ドゥカティからアプリリアへの乗り換えは…どの点で苦戦している?』
★先日、ホルヘ・マルティン(アプリリアファクトリー)が西サイト『MARCA』で次のように話した。
【ドゥカティ機からアプリリア機の乗り換えについては?】
「(アプリリア機の場合)今後、ブレーキが一番力を入れていかなければならない箇所でしょうね。ブレーキングがどうって話じゃなく、ブレーキングの初期段階についてなんですよ。
ドゥカティ時代はけっこうアグレッシブにやってたけど、アプリリア機だともっと徐々にやらなければ駄目で…その辺を改善していこうと思ってます。
あと、リアタイヤが接地した瞬間、アプリリア機のブレーキングはフロントが強みの1つなんですが…
僕はマシンに適応する時間が充分になかったし、僕のライディングスタイルはほとんどドゥカティ時代のままなんで…アプリリア機には理想的ではないんですよ。
時間の問題ではあるけれど、ずっと同じスタイルでやって来た場合は難しいものでしょ。あと、リアブレーキに関しては、アプリリア機は反応が少し鈍いんです。
まぁ、その辺は実際に乗ってみて確認していけば良いんですけどね。」
【チームメイトであるマルコ・ベッツェッキのデータを参考にしたり…とか?】
「ファクトリーのNo.1選手を参考にするのは当然のことで…今のところ、それはマルコですからね。
けっこう比較検証はしてるけど、ブレーキングって言うのは色々な要素が絡んでくるものだから…例えば、セッティングやエンジンブレーキ、コーナー進入時のバンク角とかね。
マルコとの比較だと、ブレーキングの初期段階では僕の方がアグレッシブなんですよ。でも、マシンがまっすぐ起きている時…つまり、マシンが安定していて効果的なブレーキングができる時と比べると、イマイチで…。
それぞれスタイルが違うから…まぁ、そのマシンにあった自分の操縦法を見つけるのは、時間の問題なんですけどね。」
【ケガから復帰する際、今年7月にモトGPの特別テストを行っていたが…】
「ブレーキングが改善されてましたね…今年、アプリリア機で一番改善された箇所でしょう。
プレシーズンテストやカタールGPの時と比べると、ミザノでのアプリリア機は完全に別物って感じでした。
例えば、『ストップ&ゴーならホンダ向きだ』とか、『コーナリング過多のトラックはヤマハ向きだ』なんて、良く言われてたじゃないですか。
でも、もうそう言うのってないと思うんですよ…最近は、挙動の良いマシンはどこのトラックでも良いって感じでしょ。
アプリリア機って、今、そんな感じなんですよ。」
★マルティン選手は2024年にドゥカティ機でタイトルを獲得し、同年末にアプリリアファクトリーに移籍した。
しかし、2月のセパンテストで負傷、4月中旬のカタールGPで復帰したが再度負傷し、再び欠場が続いた。
5月にはホンダ移籍に向けて動いていたが叶わず、その後、アプリリア機の戦闘力が伸びたことを認識し、2026年は気持ちを新たに励む姿勢でいる。
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)





