モトGP『ロッシvsHRC ツイッター論争』
マスメディア専門家の大半が、いわゆる『ソーシャル・メディア』の…画像、意見などが絶えず世界的な規模で再定義される場のことを認知しているのだ。
それなのにHRC広報は、まるで例外ででもあるかのように…ある過去リザルトの比較をツイッター上に載せてしまった(上記写真)。2006年から現在に至るまでのケーシー・ストーナー、ヴァレンティーノ・ロッシ両選手のそれをだ。しかも、『統計がすべてを語っている』とまでのたまって。
このツイートに世界中の関係者やジャーナリスト、ファンの面々からの多大なるリアクションが延々と寄せられるまでに大して時間はかからなかった。
HRCのツイートへ集まった多くの反論の中には、ヴァレンティーノ・ロッシ本人からのそれもあった。
《いや〜、2006年以降の僕とストーナーのリザルトを比べるのは簡単だよね。もうその時には僕はモトGPクラスで53勝して、総合優勝も5回してるんだから》とつぶやきながら、さらには、
《僕の最初の5年と、ストーナー選手のそれを比べる方が現実的なんじゃない》とも。
ジャーナリスト諸氏の方はさらに手厳しい反応を示しており、なかでもユニークで辛辣なものを何点かご紹介しよう。
まずはスペイン記者の
《(HRCにとって)唯一良かったのは、ロッシ選手がツイートを読んでくれて、返信してくれたってことだけでしょ。なかなか皆にあることじゃないから。おめでとう。その調子でね!》
『Motomatters』サイトからは皮肉な調子で、
《ケーシー・ストーナーがドゥカティでどれだけ成功を収めたかについて、HRCが披露するなんてステキじゃないか。まったくスポーツマンらしいなぁ…奇妙ではあるけどね》とも。
そして、おそらく最も好感度の高い返信はアレックス・ブリッジス(ロッシ選手のもとで働く、かの有名なメカニック)のそれ。
《統計の46%は捏造だって…あれ、27%だったかな?良く覚えてないわ。》
勝者である2選手の話なのだから、統計数字は引退後に出すべきではないだろうか。
今年のカタール開幕から、また新たに数字が積み重なってゆくわけで、どうもホンダはせっかく黙っていられるチャンスを逃したようにも思えるが。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年02月07日)
この間のセパン・テストでヤマハとやり合った時は、ちょっとカッコ良かったんですけどねぇ…
みんな、サーキットで戦ってね!クリックPrego
なーんかここ数年でホンダも随分と日和っちゃったなー。
数年前までなら、言葉なんかじゃなく黙って”自分達の技術力(金銭面含む)”を見せつけて相手をねじ伏せてきたってイメージだったんだけど、時代も変わったんでしょうねぇ・・・。
まぁ、その技術力を見せつけることが、ロッシとの軋轢を生んだ原因の一つだったのかもしれませんが・・・。
今の時代のレースは、技術だけでは勝てないってことなんですかねぇ。
ホンダに限らずどのチームも、他のチームや運営との「駆け引き(政治)」を上手くもっていかないと、有利な開発やレース運営ができないんでしょう。
そういう所は、DUCATIが得意そうなイメージが個人的にあります。
初めてコメントさせて頂きます。
日本では流れない貴重な情報をいつも楽しく読ませて頂いております。
ですが、最近の記事を読んでいて、改めてロッシ人気を実感すると共に、ヨーロッパのジャーナリストの方々はロッシ選手に対して寛容なんだなぁっと思ってしまいます。
ここ一年、ロッシ選手の成績不振の中でホンダやストーナー選手の言動に対する厳しい内容はよく目にしますが、勝てないロッシ選手に対する厳しい意見が一つも読んだ記憶がありません。
少なくとも、前シーズンまで年間未勝利という事はなかったドカティですが、その部分に対してロッシに関して言及する記事が一切でないのが不思議です。
この記事にしましても、ストーナー選手はルーキーシーズンを含めた5年間、ロッシはトップライダーに位置している5年間ですから、ロッシ選手に不利な環境ではないと思います。
ロッシ選手の言い分は、見方を変えれば2006年以降は、2006年以前の自分より劣っていると認めている事になるように思います。
結果を出して「なんぼ」の世界と思っていますので、ホンダやストーナー選手には、気にせずがんばって欲しいと思いますし、ロッシ選手には、結果を出して見返して欲しいと思います。
統計学的に見たら、全くの事実であって、その数字を否定する意見にはびっくりですね。
ある時期からある時期と、同じ条件を比べての結果であって、異なるこの時期とこの時期を比べればって意見は、全く持って無意味な仮定でしかなく、非現実的なことです。
必死にロッシ選手を擁護する意見は、逆に哀れに見えてしまいます。
だったら、別の時期を比較してこうだと主張すればよいだけのことです。それが統計と言うものです。
僕はDucatiユーザーでKCファンなので、このように評価されるのはうれしいです。この統計もほとんどがDucatiでの成績ですから。
ロッシとの比較は別として、KCがいなかったら昨年のホンダの成績も違ったかもしれないのですから。