モトGP『ドヴィツィオーゾ、ライバル達を分析』
セパン − タイムは4位で終わったものの、完璧に満足しているとは言えない。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ、この3日間…いや、合計6日間のオフィシャルテストでは、全ライダーの中でも速かったのだ。しかし、レースのシミュレーションにおいては完璧に満足する出来ではなかったと言う。
ドヴィツィオーゾ選手は、次のように説明した。
「3ラップ目、それほどプッシュしない状態で2分01秒3を出したんです。もちろん、この点はポジティブですよ。つまり、去年との違いは、スピードを出せてることと、根本的な情勢ですね。
ただ、4ラップ目の走行中に問題が出てきましたけど。この6日間のテストで一度も話題に上がらなかった点なんですが、過去に既に嫌だなと思ったことはあるんですよ。前輪部全体が閉じてしまって、ラインからそれてしまうんです。これのせいで、完璧に満足にしているとは言えないですね。何が原因なのか突きとめなければね。」
注意深く、分析家でもあるドヴィツィオーゾ選手は、ライバル選手らをこう見ている。
ストーナー選手について
「ホクホクな気分で家に帰ったことでしょうね。とんでもないタイムを出し、それを除いても、レース並みの凄い速さの走りでロングランもこなしている。
カタールはストーナー選手のお気に入りのトラックでもあるし、最高のコンディションで迎えるでしょ。倒すべきライダーと言えば、彼でしょ。」
ペドロサ選手について
「3日間を通して速かったですね。冬期テストでは、かつてなかったほど競争力があった。つまり、早々に強い状態で開幕戦を始められると言うことですよね。レースのシミュレーションではそれほど凄くはなかったけど、何が理由かは分からないし。評価が難しいところですね。」
ロレンソ選手について
「去年のような絶好調って言う感じはないです。ことが上手く運ばない時は、ちょっと落ち込むようにも見えるしね。ロレンソ選手のシュミレーションは見てませんでした。」
スピース選手について
「非常に競争力のある状態で開幕できるでしょ。ロレンソ選手と同格レベルでね。ただ、ホルヘは世界チャンピオンだし、これはレースにおいては大きな違いになるでしょうからね。ただ、能力・スピード面で言ったら、現段階ではスピース選手はロレンソ選手と同格ですよ。」
シモンチェッリ選手について
「凄く速かったですね。2010年よりも競争力があるように見える。ただ、レースのシミュレーションを2回やってましたけど(2月初旬の第1回目テストと、今回)、それほど速くはなかった。多分、トラクション・コントロールの使い方にもよるんじゃないかな。1周だけ速いのと、20周速く走るのは別物ですから。どちらにしても、カタール戦ではトップグループにいると思いますが。」
ロッシ選手について
「ロッシ選手の後ろについて1周走ってみたんですが、ブレーキングでは強いですね。ただ、少なくとも僕が見た時には、どうしても長く大きく走らなければならない感じでした。まるで、マシンが簡単に曲がってくれないって感じで。コーナー出口で『ふくらんだ』り『大回り』しているヴァレンティーノなんて、僕は生まれて初めて見ましたよ。ドゥカティの選手は皆、そうですけどね。非常に変な感じがするんですよ。だって、ヤマハに乗ってた時は、いつもピタッとレールの上を走ってるように見えましたから。今回、堅い感じに見えたんですが、肩のせいなのは確かでしょ。回復までは遠くはないんでしょうが、まだ、すっきりしてないんですよね。後どれぐらいかかるか分かっているのは本人だけですよ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:MotoSprint 2011年02月25日)
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他のライダーの事は全然見ていないストーナーとは
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2スト500ccの頃を知ってるライダーはドゥカの特性がそれに似ていると言いますが、今のモトGPで500を経験しているライダーはロッシとカピロッシ位なので若手ライダーはそのコーナリングを見たことないからかなり不思議でしょうね。(^^;;
machcatさん、2スト500ccと現在のモトGPマシンは特性が違いすぎて、現在の若手ライダーのほとんどは乗りこなせないだろう…なんて良く聞きますが(でも、逆も言えるんだそうですね)。
あっ、そうだ…ドヴィツィオーゾなんかは、ほぼ無理だろうって言ってるイタリア人もいました。やっぱり、彼にとっては未知の世界なんでしょうねぇ。