ムジェッロGP成績表：青山いつも同じ、息切れドゥカティ、シッチ転倒よりは良い、ダニ説得力なし…etc

モトGP『ムジェッロGP成績表』

ホルヘ・ロレンソ（評価10）
現世界チャンピオン、才能と性格の強さがある。諦めると言うことを決してしないライダーの一人であり、非常にバランスのとれたヤマハ機（評価9）を駆り、あのムジェッロの難関『Casanova-Savelli』コーナー（S字下りこう配）でもって2度も同様のオーバーテイクを編み出した。対抗するのは不可能。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ（評価9）
かつてないほどエネルギー満タンでムジェッロ入り。マスコミが他のトップライダー陣より格下扱いしてくるのを正すためにだ。…と言う経緯の中で飛び出してきたのが、あの拍手喝采もののパフォーマンスと、第1コーナー『S.Donato』でのストーナー選手を抜き去っての第2位獲得だったのだ。アンドレアが信ずるならば、どんなリザルトでも取れるのだと言うことを証明してみせた。ただし、信じ続ける必要はあるのだが。

ケーシー・ストーナー（評価7）
実のところ、タイヤ圧を誤った（高すぎた）のかどうかを知るのは本人とチームばかり也。追われた末に抜かれるストーナー選手の姿を見るのは、なかなか印象的ではある。ホンダ機（評価8.5）を駆る現在ならば、特に。まぁ、とにかくいつものポジションではあったわけだ。8レース中7度目の表彰台。

ベン・スピース（評価7）
いく分、その他大勢的なレースではあったが、ラストのシモンチェッリ抜きで救われたか。実際のところ、現在のモトGPクラスのレベルは非常に高く、ほんの1週間前に1位を取ったとしても常に表彰台に上り続けるのは超難関なのだ。

マルコ・シモンチェッリ（評価6.5）
アッセン戦での第1ラップ転倒劇によって今回のレースが左右された。こうなるのも避けがたい話だろう。いつものことだが予選では最高のリザルトを獲得できそうな勢いで、決勝ではちょっとがっかりモード。ただ、またもや転倒するぐらいならば満足して然るべき順位であろう。

ヴァレンティーノ・ロッシ（評価6.5）
最終的には、決勝レースでは常に最善を尽くしている。予選では、およそ納得できない状態なのだが、ここぞと言う時にはいまだ抜きん出た力を見せてくれる。しかしながらドゥカティ機（評価4）は息切れ状態で、今後も同様と言った風ではあるが。

ヘクトル・バルベラ（評価7）
今回はレースの間、ずっとロッシ選手と競り合い続けていた。日頃はボックスにいる時しか、その姿を目にしないような選手なのだが。バルベラ選手は多くの面においてギリギリ一杯の状態で走っているのだが、目の前にお手本がいる時（例えば、今回はロッシ選手）は、良いパフォーマンスができる力を持っている。

ダニ・ペドロサ（評価4）
シモンチェッリ選手に対する腹立ちは理解できるが、謝罪を拒否する頑固さやコメントははっきり言って場違い。フィジカル面で最高とは言えなかったわけだが、8位と言うパッとしない順位に、特に、説得力のない結果。

ニッキー・ヘイデン（評価4）
予選では死守していたが、決勝では撃沈。第2ラップの直線コースも原因の一つ。

青山博一（評価4）
ワークスでもサテライトでも、最終的なリザルトは大体いつも同じ。

カレル・アブラハム（評価4）
完全にその他大勢。アブラハム選手もヘイデン選手と同様、決勝レースでは消えてしまう。

アルヴァロ・バウティスタ（評価4）
長いこと6位で走っていた。スズキ機（評価4）故に判断しかねることではあるが、その後、13位に転落。

ランディ・ド・プニエ（評価4）
存在せず。

トニ・エリアス（評価4）
予選であれ決勝であれ、またビリケツに逆戻り。

カル・クラッチロー（評価4）
一見、理由なきリタイヤ。

（日本語翻訳：La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年07月04日）

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