モトGP『ザクセンリンクGP成績表』
ダニ・ペドロサ(10点満点+花丸)
強いライダーであると同時に、過小評価されたライダーでもある。正直なところ、なぜか分からないのだが。私としては、ペドロサ選手は破格の選手だと思うのだが、いまだに多くの人間がストーナー・ロレンソ選手のレベルには達していないと考えているのだ。とんでもない話である。いや、それ以上のレベルだと言っても過言はないのに。
2011年、参戦にあたり充分な体調で挑んだレースは2回だけで、その両方で1位になっているのだ。ザクセンリンク戦などはずば抜けていたと言っても良い。
ホルヘ・ロレンソ(10点)
2位のわりには点数が高すぎる?いやいや、最終コーナーでストーナー選手を抜き去った威力を思えば高すぎはしない。まったくもって驚くべきライダー。少し前のレースでは難儀してるように見えたこともあったが、常に獅子のごとくトップグループで戦い続けている。ここ2回のレースではストーナー選手との差を13ポイントにまで縮めているのだ。
ケーシー・ストーナー(7点)
2戦続けて1位の座を失っている。ムジェッロ戦ではドヴィツィオーゾ選手に、そして今回はホルヘ・ロレンソ選手にしてやられてしまった。ロレンソ選手にはストレートを抜けたばかり抜かれたのだから、より致命的。好成績とは言えないが、3位と言うのが今シーズンのストーナー選手にとっての最低順位と思えば…。
アンドレア・ドヴィツィーゾ(6.5点)
強い走りを見せていた。去年よりも大いに進歩しているのだが、トップ3選手の方が(今のところはまだ)速いのだ。ムジェッロ戦を思えば一歩後退と言ったところか。しかし、現在成長中で安定感も増してきている証明にはなった。
ベン・スピース(6.5点)
今回のレースウィークエンドの間、非常に好成績だったことは一度もなかったが、最終コーナーでのシモンチェッリ選手のミスをつき、オーバーテイクの機会は逃さなかった。
マルコ・シモンチェッリ(6+点)
予選では最強、決勝レースではそれを再現できず。まぁ、今回が初めてと言うわけではないが。レース前半ではトップ陣に食いついてゆけそうなリズムを保っていたようだが、後半は失速、トップ陣に離されていった。これもまた経験ってことで。
アルヴァロ・バウティスタ(7.5点)
ウォームアップではひどい転倒に見舞われたが、決勝レースではけっこうな戦い振りを見せていた。常にドゥカティ・ワークス2台と並走しつつ、結局はヘイデン・ロッシ両選手にコケにされたりはしなかったのだ。他のマシンに乗ってるところを見たいものである(スズキの威力と言うのはどうも理解しがたいので)。
ニッキー・ヘイデン(6点)
今回のレース・ウィークエンドではドゥカティの最優秀選手。ヘイデン選手と言うのは性格が魅力的。決して諦めないのだ。
ヴァレンティーノ・ロッシ(5点)
決勝レースでは常になんとか取り繕っているし、そう悪くもないのだが。ただ、正直に言うなら、今回のレース・ウィークエンドは惨憺たるものだったし、ロッシ選手にもうやる気がなくなっているように見える(何レース前か迄はあったのだが)。このドゥカティ危機に関してはロッシ選手にも責任はある。確かに、みずから開発したマシンでないとは言え、何が何でもGP11.1機をデビューさせたいと望んだのはロッシ選手本人なのだ。しかも、古い方に比べ『確実に上』と評価して…だ。今となってはロッシ選手自身もそうとは思っていないのだが。
コーリン・エドワーズ(5点)
予選ではそこそこ、決勝レースでは前後不覚。
ヘクトル・バルベラ(5点)
強い走りと言うわけではないが、まぁ、ミスは少ない。特に決勝レースでは。
カレル・アブラハム(5点)
これまでの何レースかに比べたら一歩後退。特に予選が。
ランディ・ド・プニエ(4点)
予選では凄く悪いと言うほどでもなかったが、決勝レースではスタートが良かった割りには落ちていってしまった。
カル・クラッチロー(4点)
今回のレース・ウィークエンドの間ずっと前後不覚。
青山博一(4点)
各種予想をよそに苦労している。特にプレシーズンテストでは、なかなか悪くないぞと思われていたのだが。
トニ・エリアス(4点)
エリアス選手のモトGPクラスでの冒険が終わろうとしているのかもしれない。ラグーナセーカ戦ではベン・ボスとロム選手が待機することになっているはずだ。
シルバン・ギュントーリ(5点)
被害は出さなかったし、ほとんどデビュー状態だった選手としてはそれだけでも御の字。スタートグリッドではヴァレンティーノ・ロッシが隣だったのだから、話のタネができたかも…。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年07月18日)
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昨日はペドロサ選手がシッチの並んでた時はハラハラし
トップに出たらドキドキし…生きた心地がしませんでした。