MotoGP

ドルナ社長インタビュー前編『モトGPは糞クラス、選手はモト2以下』

モトGP『エスペレータ:メーカーが何を言っても同じこと』




以下に紹介するカルメロ・エスペレータ氏(ドルナCEO)のインタビューは、実は、10月末のマレーシアGP開催中にメーラ・ケールコレス記者によって行なわれ、その後、『Diario AS』紙に掲載されたものである。
しかし、ここに紹介されているエスペレータ氏の発言の数々は、再び当サイトで紹介する価値があると判断した。
まず基本的には、ドルナとMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会 )間に張りつめている緊張感を公のものとしているからだ。世界選手権を運営するドルナ社とメーカー側が緊張の渦へと巻き込まれる中、エスペレータ氏が最高峰モトGPクラスに望む規模が明らかにされたとも言える。
かつて世界選手権の運営サイドがこれほどまでにメーカーサイドに批判的であったことはなかった。これまでモトGPクラスをより洗練すべく常に依存的であったものが、新レギュレーション導入により状況が一変することとなったのだ。
メーカー陣との間に不和が生じた結果、もしも、もっと以前に最高峰クラスにおけるメーカー陣の規模縮小やCRTの導入が行なわれていたならば、こんな脅迫まがいなことは存在していないのだ。
まぁ、カルメロ・エスペレータ氏が妻たちから開放されたと言うことか。以下のインタビュー記事を読んでいただければ、大変に興味深いものであることが分かっていただける。

オーストラリア戦ではモトGPクラスは14台しか参戦しませんでしたが、がっかりされてるのでは?
「何台参戦しようが私には同じことだし、それはもう何回も言ってきたでしょ。私が気に入らないのは、そう言う状況にしている事態の方でね。現在のモトGPマシンは全くもって気に入らないですね。モトGPに関しては、ホンダが気違いじみた暴走をするようなクラスにしてしまいましたね。あれほどでもない所もあれば、あれ以上の所もあると言うか。全メーカーがあの調子じゃ、クラスも競合いもあったもんじゃない。気に入らないのはその事で、このままで行きはしませんよ。現在の経済状況で、モトGPワークス機のプロトタイプは我々にとって適当なものとは言えませんね。」

エスペレータ氏が決定力を持たれているわけですよね。
「私が方向転換させる必要はありませんよ。今のマシンは適当ではない。65万ユーロ(7千万円弱)のギアボックスにしたって、勝つ為にそこまでする必要はない。そのうえ来年、その手のマシンをリースする予算がないため、結局、2013年にはその手のはホンダ2台だけになるようだし。再来年はモトGP機をリースするチームを支援する気はないし、その反対のチーム…CRTマシンを使うチームのみを支援してゆくつもりです。その手のマシンで走るのが6選手だけだって言うなら、上等じゃないですか。タイトル争いはその6名でして、私は私でグリッドを埋めてくれる残り16選手にエネルギーを注ぐことにしますよ。F1が辿り着いた先に我々も向かわねばね。経済的で、よりシンプルなレギュレーションだよ。もっと多くに興味を持たれ、もっと競合いが増えるようなね。モト2は随分と批判されたもんだが、そっちの方がもっと面白いレースをしてるって言うのは皮肉は話じゃないか。理屈からすれば、モトGPクラスよりも劣ったライダー達のはずなんだがね。モトGPライダーらに…世界最高峰のライダーらに、あれは出来んよ。クソみたいなクラスを持ってしまったもんでね。もうお終い。好きなようにすれば良いし、どうしたいのかは聞きますがね。これは変えてゆきますよ。」

いつ頃、そう言った結論に達したのでしょう?
「マシンのリース料金が毎回々上がっていって、アスパーの予算を超え、また別のチームのを、そして、また別の…と。その辺りからだね。私は政府みたいなことはしませんよ。ただ肩をすくめて見せるだけ…なんてことはね。措置を講じますよ。」

ブラドル選手が予算の問題でモトGPクラス昇格が叶わなかったようですが…(訳者注:その後、ブラドル選手はLCRホンダよりモトGP参戦が決定)
「(スポンサーの)フィースマンが250万ユーロ(約2億6千万円)を用意したって言うのに、500万ペセタ足りないからモトGPクラスに昇格できないなんて馬鹿げてるでしょ。500万ペセタ足りないからモトGPで走れないなんて、一体、何事か。もうお終いですよ。これはね、基本的にエンターテイメントであってテクノロジー競争じゃないんだから。これからはテクノロジー競争用のスペースは無し。エンターテイメント用ならOK。」

[ 中編に続く ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Solomoto 2011年12月05日




え〜、残り中編、後編と続きますんで、お付き合いのほどヨロシクお願いします。

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POSTED COMMENT

  1. machcat より:

    このインタビューは興味深いですね・・ このままいけばF1の用に資金のキャップが掛かるのかな。 とはいえ、F1ではそれが破られようとしているんだけど・・w

    中編・後編も宜しくお願いします。

  2. vale46 より:

    しかし?エンジン開発を凍結した時から、F1
    ひじょうにつまらない物になり、興味が10の
    1ぐらいになってしまいました(今年はチョットだけ戻しましたが)
    MotoGPも角季なのは解りますが慎重に事を進めてもらいたいものです。

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