モトGP『ドヴィツィオーゾ:ねじ曲げられたコメント』
数日前からドヴィツィオーゾ・ロッシ両選手の間に議論の火種が起きていたのだが、それもやっと鎮火した。
アルゼンチン入りしていたドヴィツィオーゾ選手のコメントが現地マスコミにより報道されたのだが、ヴァレンティーノ・ロッシにとっては少々不快な内容だったのだ。つまり、
「ロッシ選手は日本機でだってもう勝てないでしょう。」と。
これに対するロッシ選手の反論は次の通り。
「スポーツ選手って言うのは重要なタイトルとかを取った時に本性が出てくるものなんだ…問題は、彼は(ドヴィツィオーゾを指す)まだタイトルを取ってないってことだな。」
しかし、事実はかなり異なるものだった。
当サイト『Sportmediaset』のインタビューに、ドヴィツィオーゾ選手は驚きと遺憾の気持ちを込めて次のように話している。
「ええ、本当に全然違う内容だったんですよ。言ったことの意味がメチャクチャにされてしまって。各サイトやら報道機関を経ると、伝言ゲームみたいに内容が変わるものなんですよね。ただ、僕としては、ヴァレンティーノと言うのは知性的なエキスパートで、そう言うことを良く承知している人間なわけでしょ。
アルゼンチンから戻ったら、ロッシ選手について僕が横柄な態度で高慢ちきなコメントしたように聞かされてね。嘘ですから。夢でも言いませんよ、そんなこと。ロッシ選手が何者かは知ってるし、僕だって馬鹿じゃないんですから。」
せっかくだから、実際には何とコメントしたのか聞かせて欲しいと頼むと、ドヴィツィオーゾ選手はこう言った。
「ええ、ぜひ。僕が言ったのは、ドゥカティは今後、難しい時期を過ごすことになるだろうと。なぜなら、マシンを真逆のものにし、それですぐに結果を出すなんて容易なことじゃないですからね。特に、ホンダやヤマハと張り合うにはね。どちらも非常に勝てるベースを持ってスタートしてるんだから。僕としては理にかなった意見だと思うんですが。それから、ロッシ選手が日本機に乗ってもかつてのように覇者にはなれないだろうと言ったのは、現在は非常に強い選手らを相手に戦っているからです。もう終わったライダーだからとか、もう優勝したりタイトルを取ったりは無理だとか、そう言う話じゃありませんから。冗談はやめましょうよ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Sport MEDIASET 2011年12月20日)
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ドヴィツィオーゾ選手って以前も似たようなことがあったんですよねぇ…あっ、下の記事なんですが…
『ドヴィツィオーゾ『ロッシが嫌いだなんて言ってないです』
ドヴィ、いっそのこと思い切ってロッシと対立してみたらどうだ…クリックPrego