モトGP『J.ロレンソ:身体が大型マシンを求めている』
回を重ねる毎に牽引力が強くなっているようで、先のランチにはスイスやフランス、イギリスからもファンが駆けつけていましたね…。
「ええ、一緒にオートバイレースをやろうって企画は初めてだったんで。去年はカートレースの方でしたからね。良い感じに進行してたし、誰もケガもしなかったしね。皆さん、丁重に僕に接してきてくれて、変なことも起きませんでしたね。」
戦略は『ペドロサ流』でしたね。競合いを避けるべく、初っぱなから逃げ切り勝ちって感じで。
「(笑)そんな風だったかもしれませんね。」
モトGPについてですが、戦いの日々が戻ってくるのは楽しみですか?
「そうですね。身体がマシンを…大きなマシンを求めてますね。乗りたくって乗りたくってうずうずしてるんですよ。マレーシアでは1000cc機でかなり楽しみましたから。800ccよりも楽しいし、チーム全体がわくわくしてるのを感じます。去年よりオプションが増えてるんでね。ただ、レースシミュレーションは僕しかやってないんで、何が起きるか分からない状態ではありますが。」
タイヤについて、最初の4ラップで摩耗してゆくと仰ってましたが、そのおかげでレースの見せ場が増える可能性も?
「あると思います。レース序盤から終盤にかけて選手のリズムにかなり変化が出てくるでしょうから…1〜2秒の差が。テクニックのある選手と、すり減ったタイヤに苦労する選手が出てくるでしょう。そのせいでポジションに波が出てくるでしょうね。」
ロレンソ選手にとっては有利になると?
「基本的にはそうですね。マレーシアでのシミュレーションでは最初から最後まで同じ走りができました。最後の方でタイヤはかなり減ってましたけどね。他のメーカーのマシンには影響があまり出ない可能性もあるけど…どこも同じであってくれれば良いんですけどねぇ。」
ストーナー選手は“タイヤの消耗具合を計るのにシミュレーションをする必要は自分にはない”と仰ってましたが…。
「そんなわけない…とは言えませんよね。だって、いつもそう言うやり方をしてきたわけだし、それで上手くいってたんですから。彼はレースでもテストでも同じように速いですからね。僕のヤマハ機では今回のブリヂストンはかなりパフォーマンスを落とすんですが、僕好みですね。もちろん、最初と同じように走れてましたし。」
その劣化具合が良いと?
「3周走った辺りの劣化が一番ひどいんですよ。その後も落ちてはゆくんですが、そんなに目立った感じではなくて。転倒にはならないですよ。ブリヂストンはしっかりしたタイヤを作ってますから。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年03月14日 写真 )
確かに褒めてはいるんですが、こう「劣化、劣化」と連呼されると、ブリヂストンの皆様としてはどんなもんなんでしょうか…