MotoGP

2012ル・マンGPこぼれ話【前編】:ロッシの箪笥、日本トップ同士の謎の軋轢、バルベラ四面楚歌…etc

モトGP『『2012年ル・マンGPこぼれ話』』




ストーナー:プレス・リリース
センセーショナルを巻き起こしたケーシー・ストーナーの引退宣言について、イタリア各紙はこんな見出しを付けて報じている。

『Gazzetta dello Sport』
《ストーナー&ストレス・スポーツ(復帰したら、そうとは言わない…)》
《ストーナー・ショック、ストレス:今シーズン一杯で引退宣言》
《アッと驚きの決断:ストーナー(26才)引退宣言、今シーズン一杯でストップ》
《退屈、熱意を失った》

『La Repubblica』
《ストーナー、ショッキングな選択:辞める、面白くない》

『Corriera della Sera』
《ストーナー去る:もう今のモトGPを愛していない》

『Corriere dello Sport』
《ストーナー衝撃:引退します》

『L’Unità』
《ストーナー衝撃:全てを捨てる》

『La Stampa』
《ストーナー衝撃:さよならモトGP、もう自分の世界にあらず》

フェナーティー in ル・マン
ロマーノ・フェナーティが相変わらずカウルに一言(レースが開催される地名を常にもじっている)書き込んでいる。今回のは『SuLeMans(管理人注:多分、“人の上に立つ”と言う意味を出しているんじゃないかと…)』と、面白くオリジナリティーがある。本人は、
「マンマが考えてるんです…僕のアイデアじゃないんで。もし気に入らなかったら、母に言ってください。」と丸投げしているようだが、なかなか良いではないか。

ロレンソかペドロサ?いやいや、マルケスでしょ!
スペインには有力な選手が多く、モトGPクラスにはホルヘ・ロレンソやダニ・ペドロサもいる。しかし、ホルヘ・マルティネス(世界選手権で4回総合優勝、現在はチームマネージャーとして全クラスに参戦中)によれば、なんと言っても究極はマルク・マルケスであると。現在のところは、まだ125ccクラスのタイトルしか取っていないくてもだ。

イヴァン・シルヴァにFTR
『Inmotec』のカーボン製シャーシを使用してみた結果、ル・マン戦では、従来からあるFTRアルミニウム製に戻している。同選手チームではマシンのバランスを速攻で見出すため同シャーシに集中することにしたわけだ。

オイルの臭いでスピース転倒
フリー走行第2セッション中、ベン・スピースが奇妙な転倒をしていた。…と言うのも、スピース選手が第一シケインを通過してすぐ、ダニーロ・ペトルッチが駆るイオダ機のエンジン(アプリリア)が故障…オイルは路面には漏れてはいなかったのだが、臭いを感じたスピース選手はギョッとしたかのように身をこわばらせ、そして転倒。幸い、ケガなどはなかった。

スイングアーム先送り
フリー走行第1セッション中、ダニ・ペドロサが新スイングアームを試していた。本来ならばエストリルでテストするはずだったのが悪天候により中止とされたからだ。
しかし、数周走ってみただけではこれと言った恩恵も感じられず、結局、古いスイングアームに戻すことにした。バルセロナ戦翌日の月曜日に再テストを行ない、より丹念に検証することとなっている。

タイヤの謎
英国シルバーストーン戦では、いよいよ『コード32』なるフロントタイヤが導入されることなる。ホンダのライダー陣…特にストーナー選手がが同タイヤにはいたくおかんむりで…と言うのも、リアよりもソフトになる分、ブレーキングの際に不安定さが生じてしまうのだ。
ブリヂストンでは “選手らの要望に応じて製造されたもの。2011年には温度を上げるのが苦労で、選手らにとっても危険が伴ったと不満の声が上がっていた。”と自衛している。一方、ホンダHRCからの回答は “別のタイヤの使用を前提として開発・企画されたマシンに新タイヤを使うことは決して安全とは言えない。” と。
いまいち理解できないのは、なぜブリヂストンがホンダの不利になるようなことをしなければならないのか…中本修平(HRC副社長)と山田宏(ブリヂストンのモーターサイクル部門代表)が仕事以外にも付合いがあり、ホンダと言えば業界では初のメーカーであることは周知の事実…つまり、ブリヂストンにとってもお得意様であるにもかかわらずだ。
いや、まぁ、私としてはだ…日本のニ大トップの間に、こんな軋轢が生じていると言うことが不思議でたまらないのだが…。

バルベラ四面楚歌
いまやモトGPライダーらの中で、エクトル・バルベラが四面楚歌状態になっている…と言うのも、予選では常に誰かの走行ラインを『吸い取ろう』と待ちかまえているのだ。今回、獲物にされたのがアンドレア・ドヴィツィオーゾで、予選で3位を獲得した後では吠えまくっていた。
「1列でも2列でも前からスタートできるかどうかが重要だってことは理解しますよ…モトGPクラスでは追い上げは一苦労だし、誰かのラインを活用することは問題ないでしょ。ただ、迷惑はかけちゃいけない…タイムを出そうとしている者の邪魔をしちゃいけませんよ。」
他の全ライダーもこれには賛成で、特に、昨年、バルベラ選手をチームに雇用していたホルヘ・マルティネスなどは興味深い発言をしている。
「うちでは皆で彼に言って聞かせてきたんですよ…1人で走らなくちゃいけないって…予選では決勝レースのために誰のことも攻撃しないで作業しなければならないんだってね。でも、エクトルは全く聞く耳持たずでしたね。もったいない話しですよ…才能あるライダーなのに…これじゃ成長は望めないでしょ。」

スゴい箪笥
ル・マンGP前に、ヴァレンティーノ・ロッシがツイッターに新たに設けたスペースの写真を掲載していた。これまでのキャリアで使用してきた全ライダースーツの保管場所なのだ。ロッシ選手は、
「もう120着以上のスーツを持っていて、まだまだヘルメットやブーツも何とかしなければならないんですよ。まだ、もう一仕事ってとこですね。」と。
好きな者には鳥肌もんだね。

[ 後編に続く ]


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年05月21日



で、こちらがロッシ選手がツイッターに出していた『タンス』の写真であります!




色々と話題はつきませんが…スピース選手に大応援クリックPrego

人気ブログランキングへ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP