MotoGP

2012シルバーストーンGPこぼれ話【前編】:スッポ妙案『できるかな』、ホンダがCRT越え…etc

モトGP『2012年シルバーストーンGPこぼれ話』

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良策…実現可能か?
相変わらずパドックでは危機に瀕する世界選手権をどう再生させるべきか、「ああでもない、こうでもない」と意見が飛び交っている。MSMA(スポーツモーターサイクル製造会社協会)内でも同様ながら、なかなか興味深いアイデアも出てきている。
例えば、HRCホンダ幹部リヴィオ・スッポの妙案で…世界選手権に参戦しているメーカーの各マシンに各選手を何レースかずつ出走させてはどうかと言うもの。
具体的に説明しよう。例えば、全6メーカーでシーズン18レースが行なわれるならば、各選手は各メーカーのマシンで3レースごと出走するのだ…ただし、誰がどのマシンに乗るかは抽選で決め、連続して同じマシンには乗らない。スッポ氏によれば、この方法でいけば某ライダー&某マシンと他との差があまりにも大きすぎて、見ごたえが『抹殺』されるなんてこともなくなるだろうと。また、BMWのような新参メーカーもモトGP参戦にそそられるだろう…なんと言っても世界トップクラスのライダーを数レースは走らせることができるのだから。こうすれば、最高マシンに乗ってるから勝つのではなく、強いから勝つと言うわけでライダー主体の選手権になるうえ、かつ、マニュファクチャラーズ選手権と言う意味でも重要になってくるのだ。
当然のことながら、問題もいくつかある。例えば、ロレンソ選手の価値は10(単位は100万ユーロ)で、バウティスタ選手は1…と言うことを誰が決めるのか。また、メーカーは宣伝目的で選手を活用できなくなるだろう。そして、各マシンを各選手の要望に100%応じて改良していくことは不可能ながら、それなりのセッティングにはしなければならない。全てタブーではあるが、解決不可能ではない。
ロッシやロレンソ、ペドロサ、ドヴィツィオーゾ、そして、その他の選手らがレース毎にマシンを乗り換えて走るなど、夢のまた夢なのだろうか。

電子制御への規制、その他
とにもかくにも次回のアッセン戦で、来シーズンに向けての諸々に最終決定が下される。その中には重大な新案も含まれており、1つは電子制御ユニットのワンメイク化…もしくは機能制限を加える件(エンジン最大回転数の規制等)。そして、プライベート・チームに対しマシン1台100万ユーロ()以下に抑えること。また、マシン2台体制はそのままだろうし(バンザイ!)、カーボン製ブレーキはそのままだが価格面での制限は加えられることになるだろう。そして、勝マシンの車体(シャーシ&スイングアーム)に制限が設けられることになるかもしれない。

ヴェスパ1958kmでシッチ追悼
ヴェスパに乗って計1,958kmにおよぶ1週間の旅がなされた。『ヴェスパ・クラブ・モルチャーノ』に所属する若者14名が、6月14日(木)午後にシルバーストーンに到着し、英国GP恒例となっているオークションに故マルコ・シモンチェッリのレプリカ・ヘルメットを出品した…それもシッチ父パオロさんより直接手渡された逸品である。
同ヘルメットは2千ポンド(約25万円)で、その他にもシッチのポートレートが650ポンド(約8万円)、アルド・ドルゥーディが特別にデザインしたトレーナーが650ポンド(8万円)で落札された。これらの収益金はシモンチェッリ協会および『Riders for Health(世界選手権ゆかりの機関で、以前より貧困国の子供達を支援)』に等分されることとなっている。

nakamoto-syuuhei-serie.jpg プロトタイプ市販車製造を宣言
ホンダHRCでは中本修平副社長が口頭で、モトGP参戦に向け市販プロトタイプ機の製造を考えていることを発表した。CRTより更に競争力の高いマシンでグリッドを埋めようではないかと言う話だ。いまだ具体的なプロジェクトは存在していないものの、こう言った案を検討していると言うこと自体、ポジティブな徴候ではある。

[ 後編に続く ]


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年06月19日



スッポさんのアイデア…面白そうですけどね…

のっぽさん…じゃなくって、スッポさんのアイデアに、『できるかな』クリックPrego
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