モトGP『来季ロッシがヤマハで、クラッチローがドゥカティ?』
2013年について思案中のヴァレンティーノ・ロッシだが、ドゥカティとしては黙って指をくわえて眺めているわけにもいかない。パドックに飛び交う噂によれば、ドゥカティではバルセロナGP中、カル・クラッチロー(モンスター・テック3)に2年契約のオファーをしたと言うのだ。
同選手へ関心を抱いていることはドゥカティのチームマネージャーことヴィットリアーノ・グアレスキも認めており、MCNのインタビューで次のように話している。
「カルとは話をしている最中です。速くてアグレッシブなライダーですよね…うちのマシンに乗ったら好リザルトが出せると思うんですが。もちろん、現在はヤマハの選手なわけで、彼らが手放すとは思いませんが…だから、うちとしても簡単には獲得できないでしょ。」
今年一杯で契約が切れるクラッチロー選手としては2013年について決めなければならないのだが、本人としては第一希望がヤマハ残留…しかも、テック3でワークス機と言う内容でだ。
「第一希望はヤマハ残留…ただ、テック3かワークスチームかはまだ分かりませんけどね。自分としてはテック3のままでワークス選手になるって言うのが理想的なんだけど、まぁ、そう言うのは難しいんでしょ。とにかく今後もM1機で行きたいんですけどね…そう言う風に行くもんか、それとも、まだまだ見当もつかないのか。シーズン終わりに好リザルトが取れてたら、ワークス機が欲しいっすよねぇ。」
テック3のままワークス機…と言うのは、やはりかなり難しい話で、すでにヤマハではリン・ジャービスマネージャーが次のように断言している。
「実現可能とは思えませんね。以前、ホンダがやってましたが、向こうはうちよりも資金があるわけだし…だからこそテック3ではずっとプライベート機なんだしね。
ワークス3台体制がうちで可能とは思えません。だいたい、そうなったらテック3のところの2選手間で不公平が生じるでしょう…管理しづらくなっていくでしょうからね。」
クラッチロー選手は当然のごとくヤマハと契約すると言うわけでは決してなく…だからこそ、先のバルセロナGP中にドゥカティがコンタクトを取り、同チームでならばワークス機と専用チームが用意されていると説得にかかったのだ。
その後、状況はシルバーストーンGPで複雑なものになっている…ヴァレンティーノ・ロッシのヤマハ復帰を熱望する噂のせいだ。
現在までヤマハは(ホンダとは異なり)、ロッシ選手への門戸は開かれていると言い続けてきた。実際、ロッシ選手が去って以来、M1機は『タイトルスポンサー』不在で走ってきているのだ。復帰ともなればマーケティング部門もかなり潤うことになるだろう…カウルに黄色い『46』を付ければ、太っ腹な投資家だって簡単に見つかるだろうから。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Motograndprix 2012年06月21日)
あぁぁ…また今年もドヴィの影が薄い…
そりゃ、クラッチローにデスモセディチは合うと思うよ…クリックPrego