MotoGP

ペドロサ・バルベラ・プーチ・FIMがミザノ転倒事件を語る


先日のミザノ戦…ダニ・ペドロサの転倒事件がいまだ生々しいんですが…
ペドロサ選手のマネージャーのプーチさんから、事故当事者のバルベラ選手、国際モータサイクリズムの会長さんらが各自の見解を語ってますんで抜粋してみました。

『A.プーチ:ペドロサは最後まで諦めない』

as-puig-pedrosa.jpg ★ダニ・ペドロサのマネージャー、アルベルト・プーチがスペイン紙『AS』のインタビューで、先のミザノ戦での事故について語った。

「合い言葉は『諦めない』…他に選択肢がないので。(ダニは)黙って打ちのめされているように見える…コンチキショーな瞬間だったわけだし…ただ、どうにもならないことは明らかだ。こう言うことは起きかねないわけだが、いつも我々に起きるのがムカつく。
(ロレンソ選手が今後のレースで2位を2回と3位を3回を獲得したらチャンピオンだが)今、そんな計算をしても…人生は二転三転するもので…グリッドで並んでいる時やスタートの際に誰に何が起きるがわからない。残りのレースに最善を尽くす、それだけだ。
(ペドロサ選手は早くストーナー選手に復帰してもらいたいのでは?)そう言う風に考えるべきではない。レースに挑み、為すがままに…運命にまかせなければ。変な考えを持ってはいけない。
(ミザノ戦でペドロサがバルベラに転倒させられたことで、アッセン戦でのバウティスタによるロレンソ転倒が相殺されたのでは?)どう見るかによる。そう言う解釈もできる。私はその手の話に首を突っ込む気はない。幸運も不運もない。私にはバルベラの行動はあまり良く理解できない…あの時、もうダニに抜かされていたのだから。こんな議論をしていても意味はない…彼はもう十字架を背負っているだろう。多分、ばつの悪い思いをしているだろう。だから、これ以上焚き付ける気はない。
(2006年エストリル戦でペドロサ選手がタイトル争い中のヘイデン選手を転倒させたのだから、今回のことは冷静に受け止められる?)さあ。それはもう過去の話で、状況もかなり違う。あの時はダニの方が前を走っていたし、今回のバルベラはタイトル争いをしていない。そのうえ、ケガの回復中でもあるし、彼の行動はあまり意味のないものだ。他の選手を転倒させるなんて、どんな状況であれ誰が相手であれ何の意味もないことだ。私も元選手だが、オペルに乗ってポルシェを追いかけようとするなんて想像だにできないことだ…あまりにも違いがあり過ぎるのだから。しかし、繰り返し言うが、とやかく言わないで先に進まねば。
あの転倒でダニはタイトル争いへの意識を失ってはいない。これまで通り追いかけて行くし、最後にうちがどうなっているか…だ。」

[日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年09月18日記事より抜粋]

お次ぎは、せっかくのケガからの復帰戦でペドロサ選手を追突してしまったバルベラ選手のコメント…

『バルベラ:ペドロサを避けられなかった』

as-barbera-misano.jpg ★9月16日ミザノ戦でダニ・ペドロサに後ろから衝突したエクトル・バルベラのコメント

「(決勝の)前日、パドックでペドロサとすれ違った時、振り返って声をかけてくれて…具合がどうか聞きながら、回復して良かったねと言ってくれた。自分とは一番何も起きて欲しくない相手が彼だったのに…しかも、タイトル争いをしているのだし。
ペドロサが直線コースの初めで僕とド・プニエを追い越して…自分はラインを見失ってしまった…右側を走っていかれたものだから。ド・プニエしか目に入らず、僕は彼のことを抜こうとしていた。僕は普通にブレーキをかけ、ダニはラインを塞ぎ…それが僕の方ではどうにもできなくなるような塞ぎ方だった。僕は無我夢中と言う状態ではなかったし、彼はレアにぶつからないようもう少しブレーキをかけていた。そこで(ダニに)衝突してしまった。彼はとても深くバンクしていて、この週末、僕はあそこをあんな風に走ったりはできなかったし、あんな風に走るとは思っていなかった。僕ならあんな風には走れない…ブレーキをかけて入っていく。横にいて、上手く間隔を取っていると思っていたが…彼がもう少しブレーキをかけた時、避けることができなかった。外側にそれることもできなかった…ド・プニエがいたので。」

[日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年09月18日記事より抜粋]

あぁぁ、この『自分とは一番何も起きて欲しくない相手が彼だったのに…』って…
まさに同じセリフを去年のル・マン戦の後…故シモンチェッリ選手が言っておりました


そしてですね…やはり今回の件は、端から見ていても理不尽だったようで…
FIM会長も再スタートの仕方が気に入らなかったようです。

★FIM(国際モーターサイクリズム)ヴィート・イッポーリト代表のコメント
「これまであらゆる種類の事を目にしてきた…レース・ディレクターが肘をついたままスタートランプを点灯させた等と言うこともあったが…今回のようなことは初めてだ。スタート合図が出てからレースが中断されるなんて初めて見た。あの時点で皆、すっかり仰天してしまい最大のミスを犯してしまった…つまり、コースを開放し、行程を再開させてしまうと言う…そのため多くの人間がマシンや選手に近づいてしまった。本来ならばスターター担当のメカニックのみをグリッドに入れて、再スタートさせるべきだったのだ。あの時点で『開始1分前』の通告が全員に理解されているべきで…そして、タイヤウォーマーの問題も起きるべきではなく…。(MOTOGRANDPRIXより)」


ペドロサ選手本人はレース後も色々と詳しくコメントしとりましたが、レプソルサイトの本人ブログでも同件について書いてましたんで訳してみたんですが…
あのねぇ…わりとこのペドロサブログって、いつもけっこう型通りの文章だよなぁって思ってたんですが…今回は、いつになく本音が出ていると言うか…
ペドロサ選手の方が反対に、熱くファンを奮い立たせてるんですよ…
これって、けっこう珍しいですぞ!!

repsol-pedrosa.jpg 《昨日なにが起きたかについて、みんなも少し知りたいことだろう…みんなのほとんどは、もうTVで観たことかとは思うけど。実を言うなら、それほど語れることもなく…色々な事情が重なったと言うことだ。

グリッドでの全行程が通常通りでなかったにも関わらず、罰則を科せられたことに少しがっかりしている。あの状況下では、確かに厳格な対処ではあったけど。公平ではなかったと思うが、ああなってしまったわけで…僕らにはどうしようもなかった。罰則を遵守し、最後方からスタートした。

ひとたびスタートに着けば、深呼吸をして落着いて集中していかなければならない。迷いのないスタートが切れた…本当に落着いたスタートで、とても迷いのないスタートだった…トップからできるだけ離されないと言うことが重要だったので。順位を上げながら、どこまで辿り着けるか知りたかった。それが残念なことにエクトルのブレーキングが然るべきタイミングより遅く、僕らのレースはあそこで終わってしまった。

レースでは起き得ること。ここまで完璧なシーズンを送ってきて、ここでこんな風になってしまうなんて。
1年中、僕はみんなからのメッセージを読んでいるけれど、思いもよらないことが起きたは時いつも、みんなの想いに奮い立たされている。今度は僕がみんなの想いを奮い立たせる番…まだレースは残っているから、最終ラップの最終コーナーまで戦い続けていくから。

できるだけ多くの勝利を目指して戦って…そこから、何が起きて行くかが分かるでしょう。
アラゴンでまた会おう。

ダニ》

[日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Repsol 2012年09月17日ブログ記事より]


さあ、ペドロサファンの皆さん、奮い立つ時ですぞ!!クリックPrego
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