MotoGP

アンドレア・ドヴィツィオーゾ『ロッシ後任も今と昔では違う…』:WROOOM 2013

ほい!!
それでは昨日に引き続き、ドゥカティ冬の恒例イベント『WROOOM』から、アンドレア・ドヴィツィオーゾのお出ましだ〜〜〜!!

モトGP『ドヴィツィオーゾ:忍耐を要するが達成はさせる』

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★ヴァレンティーノ・ロッシ後任としてドゥカティ・ワークス入りしたアンドレア・ドヴィツィオーゾが、『WROOOM』イベントでのプレスカンファレンスに答えた。
「【今シーズンの目標は?】至極簡単。現況に関しては万人の知るところであり、僕としては全く動じずに作業を進めていくつもりです…ホンダやヤマハとのギャップを埋めていかねばならないことは承知の上ですから。厳しい挑戦だけど、上手くやっていく力はあります…2年間と言う長期に渡っての仕事だと心に留めてね。だから、開幕戦についても、第3〜4戦目ぐらいで好リザルトを出すなんてことも考える必要はない…。マレーシアで重労働を始めていくことになるが、自分らの現状を把握できるのは他の選手と真っ向勝負のレースでだけ。自分には全く迷いはないし、冷静です。しっかり地に足をつけていく覚悟はあります。

【ヤマハワークスを夢見ながら、なぜドゥカティへ?】フィリッポ・プレツィオージ氏と当初何回か話し合いを重ね、口説き落とされました。将来に向けてのプロジェクトについて聞かされてね。アウディ登場により予算もあるし、上手く進めていくためのテクノロジーもある。プレツィオージ氏やデル・トルキオ社長から説明された計画は、大変興味深いものでした。別の言い方をするなら…同じ船に乗り合わせたって感じかな。世界選手権で勝つにはワークスチームでなければならないことは周知のこと…うちも良い仕事をしたなら、争っていけるでしょう。ただ、ライダーにしろ技術スタッフにしろ魔法使いじゃないんで…時間と方策が必要です。

【ホンダ&ヤマハではリアに専心してましたが、ドゥカティの問題点はフロントでしょう…】技術スタッフに最初に言ったことは、エンジン音についてでした。非常に印象的と言うか…不安定と言うか。それから、リアタイヤから聞こえてきたのは同じぐらい酷いと言うんでもなかった。残念ながらヴァレンシアでは1時間半しかテストできず、これ以上のことはなんとも…次のテストまでお預けですね。これまで僕がしてきた作業は、僕のライディングスタイルによるものではなく、新ブリヂストンタイヤの挙動によるもので…マシンのバランスに合わせ異なる作業が要求されてたわけです。

【没個性的と言われ不満に思われてましたが、あのヴァレンティーノ・ロッシ後任となった今は?】僕が不満に思ってたのはマスコミの対応であって、一緒に働いてきた人達にじゃないです…常に彼らとは良い関係だったから。ヴァレンティーノの後任と言うのは本当に特殊なもので…ただ、ドゥカティと彼はあまり上手くいかず…期待通りの結果は出なかった。今、彼の後任となることは以前とは違う…彼が帝王として連勝していた頃とはね。

【ドゥカティを強くするには日本機のようにしなければならない?】僕の経験からすれば、他を真似る必要なない…つまり、真似では越えられないと言うことです。マシンにはそれぞれの哲学がある…もちろん、常に他のマシンの長所を学ぶ必要はありますが、真似る必要は皆無です。今はまだ状況は明確ではないし、マレーシアに行って初めて何を変えるべきかが分かってくるでしょう。

【口説き落とされたと言うプレツィオージ氏は既に移動済みですが、ゴブマイヤー氏とは話しましたか?】フィリッポはレース部門の代表ではないとは言え、ドゥカティに残っているし、彼のメンタリティが過去も現在も会社のそれですから。ゴブマイヤー氏との最初の会見はポジティブでしたよ。今後の作業方法を模索していくのに、迷いもなく冷静に見えました。基本的なことですよね。

【今シーズンは2012年終盤の機材でスタート?】はい。仕方がないですね。重要な変革と言うのは若干時間を要するものだから。それに関してはネガティブな点で…他の方法では不可能でしたから。ただ、ドゥカティが既に着手し始めた面もあるし。忍耐が必要ですね。

【レース部門が置かれている町の近くに住んでますね…】これまでなかったことだし、まったく良いことですよね。僕らの状況では、最重要なのは各レースでの作業なんですが…ただ、そうそう会えないようなエンジニア達と簡単に会えるのはビッグ・チャンスですよね。

【ニッキー・ヘイデンについては?】ニッキーは非常にフェアーで冷静な選手です。チームメイトになれて本当に嬉しいですね。彼とはぜひとも協力してやっていきたいし、もう彼の考えも聞いてます。もちろん、もっと互いに知り合わなければならないけど、とにかく良い人ですよね。パドックにそんなにいないタイプですよ。

【2013年ストーナー不在で、なにか変化が?】かなり変わってくるでしょう。マシン好きの僕としては、ケーシーが走ってる姿って言うのは1つのショーでしたね。個人的には彼がやってたことがもうないって言うのは寂しいですね。確かに皆にとっては辞めてくれて良かったわけで…最強のライダーだったわけですから。ケーシーによってモトGPが変わったとも言えるでしょう…テストや予選でのアプローチの仕方やライン取りなんかね。いつもお手本になっていたし…1周も走ればもう強い走りができてたんですから。自分が250ccクラスに出てた頃…ヴァレンティーノがモトGPを制覇していた頃なんですが…レース後のテストでヴァレが4周走っただけでコースレコードを出したって驚いたもんだけど、ケーシーは同じことをわずか1周でやってのけたんですから。凄いですよ!彼なりのやり方で、こう言うこともできるんだって知らしめて…何をやっても切れが良かった。モトGPも寂しくなりますよ。

【ロッシ&ドゥカティが果せなかったことの1つがマシン開発だが、同じ轍を踏むのは間違いだと思う?ドゥカティはロッシ選手にしたように貴方にもすると思う?】レース期間中に作業を進めなければならないのは仕方がないことで…規則によればシーズン中にできることはそう多くないんだし。最良の方法かどうかは分からないが、そうするしかないのだし。ドゥカティが製作する資材に関しては、最低量ながらも最高品質のものを望みますが…。あまりに多くの資材を試すのは逆効果ですから…全てに気を配ってる暇などありませんからね。僕の場合は違うことになるでしょう…ヴァレンティーノの時は期待も大きかったわけで…それは、ドゥカティ&ドヴィツィオーゾにはありませんよ。

【ヘレステストで走らなかったのは?】あれらのテスト後初めて微小なヘルニアがあることが分かったんです。ただ、モンツァ・ラリー中にはもう首に支障が出てたんですが…4輪はあまり慣れてないんで、それのせいだと思ってたんです。ヘレスで調子は良かったんですが、直線コース最後にある最初のハードブレーキングで動かなくなってしまって、どうにもできなかったんですよ。あらゆる治療も試してみたんですがね。イタリア帰国後、ラティーナのレースに参加して…マルコ(シモンチェッリ)のレースだったから絶対に出なければならなくて…また、モトGP機に乗るのとはライディングポジションも違ってたんです。あの前後ではあらゆる治療を試してみました…オゾン療法までやったんです。良くはなったんですが、完治には至らなくて。時間がかかるんですね…ただ、モトクロスはできるし、マレーシアテストに関しては全く問題ありません。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2013年01月15日 Moto.it記事より抜粋)



長年モトGPライダーをやっているドヴィツィオーゾ選手にとってさえ、特別なプレスカンファレスだったんだと…
下の映像でも、「こんなステージでこんなにたくさんの記者の前でやったのは初めて。でも、上手くいったよ。記者のみんなからも、あまり意地悪な質問なんてなかったしね。良い経験だったね。」なんて言ってますねぇ。



忍耐クリックPrego

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