MotoGP

ロレンソ『参戦していなかったら後悔していた』:2013アッセンGP

あの伝説のライダー、ジャコモ・アゴスティーニが、アッセン戦で鎖骨骨折後、みごとレースに参戦したホルヘ・ロレンソ選手について、こんな風に語っております。

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「【アッセン戦のロッシ優勝とロレンソ鎖骨骨折レース参戦では、どちらが感動的?】
どちらも歴史に残る話だが、ホルヘ(ロレンソ)のような事は初めてだからね。あれは驚異的だよ、驚異的!。
度胸のある強いライダーをたくさん見てきたが、あんな事をやったライダーは初めてだね。1974年に私がスイスでバーリー・シーンと競り合って転倒した時は、折れた鎖骨を治すのに1ヶ月かかったよ。マシンに乗れるようになるまで1ヶ月だよ。それを手術後35時間でやってしまったんだからね!」
(Source:2013年07月03日 Diario ASサイト記事より抜粋)

先のアッセン戦レース後、伊TV中継の恒例座談会&選手インタビューコーナーで実は奇妙な一幕があったんですよ。
スタジオ内でダヴィデ・ブリヴィオさんとかが色々と語り合っていたら、突然、
「今回のロッシの勝利はね…本物じゃないよ。ロレンソが居ないも同然だったんだからね…」と言うジャコモ・アゴスティー二氏のコメントが音声のみで流れたんです。
ブリヴィオさんなんか、文字通り固まってしまいましてね…
しばらく、音声だけで同じコメントを繰り返していたアゴスティーニ氏…
実は、すぐに種明かしされたんですが、声真似そっくりさんだったんですよ。
ちょっとね…笑えなかったな。

さて、話を戻しまして…
スペイン紙サイトの方で、ロレンソ選手がアッセン戦について詳しく語っとりました。

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★ホルヘ・ロレンソが『El Larguero』のインタビューで、先のアッセン戦について詳しく語った。

「【その後、鎖骨の方は?】順調です。オートバイレース史上、開催中に手術をして参戦した選手第1号になれたんで胸を張れますね。

【あの時、きちんと自覚して行動してた?】かなり危険でしたね…転倒したかもしれないし、誰かに転倒させられてたかもしれない。それで、また鎖骨を折って、今シーズンは終わり…それか現役選手として終わりだったなんてこともね。レースには絶対に出ていたいし、頑張らなければ。参戦していなかったら、後悔してたと思いますよ。
みんなからイカレてるって思われて…チーム内ではもの凄くサポートしてもらいました。あのサポートがなかったら、もっと迷ったでしょうね。医師らは全員、数日待って手術したがってたんですが、手術しない状態だと酷く痛んだもんですから、我慢できなくってね。手術室が空いてなかったんで、チャーター機でバルセロナまで戻ったんです。
転倒した時は今シーズンはもう無理だなって思いました…少なくとも1レースは欠場だなって。手術前は麻酔後24時間が経過したらレースに参加できるかもしれない、ただ、どうなるかは分からないって思ってました。その後、チャレンジしてみなければって決めたんです。

【サーキットでのメディカル・チェックは?】腕を高く上げてみて、それからテーブルの上でストレッチとか…それほどキツくはなかったですね。痛かったけど、5〜10種類ぐらいのストレッチは出来ました。辛そうな感じにもならなかったし、上手くいきましたよ。

【5位でゴール…】凄かったですね。好スタートを切って、2人ぐらい抜けるかなぁとは予想していて…かなり楽観的でしたけどね。第1ラップで5人抜いたんですよ。いや〜興奮してねぇ…思ってもいなかったなぁ。

【そしてピットボックスで涙…】(トップ陣に)追いついて、もしかしたら表彰台とか優勝とか…って期待もあったんですけど、それは無理な話で、筋力がどんどん落ちて行くのは分かっていたし、上腕や首が痺れてきて…転倒しないようリズムを落とさなければならなかった。

【レース中、感覚は?】左側より右の方が痛みました。左半身の代わりに右半身で少し力を補わねばならなかったんでね。95%は右側でやっていて、ブレーキングが若干正確さに欠け始め、右腕が利かなくなったんで仕方なくリズムを落としました。

【クラッチロー選手が“ホルヘが参戦したら僕のヒーローになる”と…】競争相手からそう言う言葉を聞くのは良いもんですね…通常の状態でマシンを操縦するのはどれだけの労力なのかが分かってる人間ですからね。」
(Source:2013年07月04日 Diario ASサイト記事より抜粋)

さて、上のインタビュー記事なんですが…
実は、下のような質疑応答で終わってたんですよ。

【ロッシ選手から何と言われた?】良く覚えてないんですが…調子はどう?とか、チャレンジできるだけの力はありそうだよ…とか。ああ言う3年間を経て、アッセンで優勝したヴァレンティーノの事を喰ってしまうって言うのは、ちょっと大したもんですよね。

ちょっとビックリ発言でしょ。
私なんか、けっこう驚いたんで記事タイトルにしちゃおうかなぁって思ってたぐらいなんですが…
やっぱりね…本当は、微妙に違ってたんだそうです。
本物の質疑応答はこちら。

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【レース前にロッシ選手がお見舞いに来ていたが、なんて言われたの?】
え〜と、会話内容は全部よく覚えてないんですが…もちろん、調子はどうだい?とか、大丈夫そうに見えるし、チャレンジできるだけの力はありそうだよ…とかでした。

【ロッシ選手はああ言う3年間を経てアッセンで待望の優勝を果したが、ロレンソ選手の偉業のせいでヴァレンティーノ・ロッシの大勝利も喰われてしまったのでは?】
ああ言う3年間を経て、アッセンで優勝したヴァレンティーノの事を喰ってしまうって言うのは、多分、何か大したもんでしょうね。もし、そうなんだとしたら、それを成し遂げた事を誇りに思いますよ。
(Source:2013年07月05日 Motocuatro.comサイト記事より抜粋)





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