MotoGP

『寝耳に水だが、ロッシの裏切りではない』:ジェレミー・バージェス

金曜日にロッシ選手と、伝説のチーフメカニックことジェレミー・バージェスさんの破局記者会見がありまして…
イタリア大手サイト『Gpone』が早速、こんな写真を上げとりました。

一通り、色んなところのサイト記事を読んでみましたが…
バージェスさんは少しがっかりしてる風ながら、いつも通り紳士的な態度で会見に挑んでいたそうです。
ちょっと抜粋してみますか。

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★ジェレミー・バージェス(チーフメカニック)が、ロッシ選手からの解雇通達について次のようにコメント。
「当然のことながら驚いてます。スペインに到着した際には、ヴァレンティーノから“もう一緒にやるのは辞めよう”と言われるとは思ってもいませんでしたから。それどころか、来年もう1年やるつもりでいたんで…ヤマハとの契約通りにね。ただ、ヴァレンティーノの立ち位置は分かってます。各スポーツチャンピオンの自叙伝を何冊も読んできたが、挽回しようと思ったらラジカルな変化を必要とする選手もいるものなんですよね。今のヴァレンティーノには、それが必要なんです。

私としてはがっかりですよ。彼が何がしかの修正を必要としている事は分かってますがね。この決定で良い方向に行くと彼が思うなら、私はそれを尊重します。茫然自失と言うわけではないです…ここは仕事場で、それをヴァレンティーノが必要としてるなら、それは正しい決断をしたと言うことです。今後、大変なプレッシャーを受けることになるでしょう…(リザルトが)いくらか変わって行かねばならないのですから。ただ各人、己が最良と思う決断を常にしていかなければね。

【今後の予定は?】急な話なんで、これから時間をかけて考えなければね。ヤマハとは契約があるが、家に戻っても問題はないわけだし。もう何年も世界中を回って歩いて…オーストラリアで食品関係の投資をけっこうしてるんですよ(編集部注:エビ漁および配給など)。まぁ、ゆっくりするには丁度良い年齢でしょ。」
(Source:2013年11月08日 Motosprint記事より抜粋)

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★ジェレミー・バージェス(チーフメカニック)が、ロッシ選手からの解雇通達について次のようにコメント。
「昨日の午後、ヴァレンティーノがモーターホームに招いてくれた際には、良い話ではないなと分かってましたがね…クリスマス・プレゼントの話だとは思ってませんでしたよ。

【ロッシ選手のタイトル獲得は奇跡と発言したのが関係している?】あれは…もうタイトルを取れないと言う意味で言ったのではなく、毎レースで優勝争いなり表彰台争いなりができないうちは、タイトル獲得は奇跡だと言う意味だったんです。

【解雇通達のタイミングは?】ヴァレンティーノは常に真摯な態度を取ります。自分の希望を話してくれて、私にとっては彼の将来が最優先ですから。レースの世界では年を取れば取るほど、トップに居るのは厳しくなる。今年のヴァレンティーノは3位よりは、むしろ5位の方に近い事が多かった。我々はこの問題を調整できませんでした。上に上れるマシンがあるんです…ただ、何年か前よりは容易ではなくなっているでしょうが。

【もっと後に知りたかったと言うことは?】ヴァレンティーノがすぐに私に言ってくれたと言う事実が、彼の敬意と勇気を表しています。日曜の夕方に握手を交わし、それから“もう一緒にやれない”と言われるよりは、この方が良いですね。

【裏切られた気分?】全くないですね。我々の契約は短期だが、好きなように辞められるようになっています。2人の間には常に敬意がありました。これで新たなひらめきが生まれると言うのなら、大歓迎でしょ。彼にしても変化しようと決めるのは容易な事ではなかったと思いますよ。今後はプレッシャーも重くなるだろうしね。

【ロッシ選手に助言は?】隣のロレンソのボックスが手本になる。ロレンソを倒せるなら、ホンダも倒せる。

【チーフメカニックとして敵わなかったのは?】カネモトですね。彼を倒すのは常に難しかった…ドゥーハンと共にウェイン・レイニーと戦ったのが、最も厳しかった。今でもウェインを見ると、友人のように思うには辛いものがありますね。常に最も強者ライバルでしたからね。」
(Source:2013年11月08日 Gpone記事より抜粋)

え〜と、これ以外にはですね…
奥さんがまた手術を受ける予定だそうでして。お元気なんだそうですが、またパドックを訪れるとしても来年のインディアナポリス戦以降になるだろう…と。
それから他のメカニックさん達は…青天の霹靂だったようで少し戸惑っているようです。今後、ロッシ選手が直接、状況説明をする手はずになってるんだとか。




とにかく日曜まで、がんばれ!!クリックPrego

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POSTED COMMENT

  1. ken より:

    何と無くは感じていましたが、大きなニュースですね。 アーブカネモトの下で修行し、ガードナー、ドゥーハン、そしてロッシと三人のチャンピオン獲得に関わった偉大なメカニックですが、昨今のソフト面での進歩について行くのはしんどかったんでしょうね。ロッシ自身それを感じているはずなので、彼をソフト面で導ける人間が必要なのでは?と感じます。 今の電子システムは、GPSでどのコーナーを走っているか感知してマッピングを変える…にわかには信じがたいですがら事実ですよね。ハード面の影響は無論今でもファンダメンタルでしょうが、時代は変わりました。両者にとっていい結果になる事を祈ります。

  2. ドゥカ より:

    イタリアメーカーから戻り、言い訳出来ない状況で今年のこの成績... どんな言い訳をするかと思えばチーフメカニックの責任ですか?
    もう引退すれば?

  3. のなめ より:

    >ドゥーハンと共にウェイン・レイニーと戦ったのが、最も厳しかった。
    >今でもウェインを見ると、友人のように思うには辛いものがありますね。
    >常に最も強者ライバルでしたからね。

    ラグナセカとかで結構対面していたと思いますが、心から抱擁はできなかったということなのでしょうかね?
    ライダー対メカニックであっても持続するライバル心理という点で非常に興味深い記述。
    最初に記事を見てから数日間このことが引っ掛かってました。

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