え〜映画『羅生門』じゃないですけどね…
1つの事件も各人から見ると、違う風に見えるって事もあるじゃないですか。
…と言うわけで、昨日はマックス・ビアッジ皇帝様から見た『2001鈴鹿の肘押し&Fuck Youオーバーテイク』をご紹介しましたが、今日はロッシ選手が同事件について語る番でございます。
え〜と、下の映像は2009年にイタリア国営放送が放映したものでして…
さすが…ロッシ選手のお肌がぴちぴちしてますねぇ。
あっ、いつも通り、下の方に日本語を付けときました。
ロッシ:鈴鹿開幕戦で僕は…まぁ、(ビアッジは)抜かせようとはしないし…僕の方が速かったから、最後のS字の立上がりでアウト側から抜こうとしたら、(ビアッジが)わざと肘を突き出してきて、時速200kmで、僕をコースアウトさせたんですよ。鈴鹿のコースはバリアまでの芝生が3mしかないんですよ。僕はいつも、あれって…ほとんど殺害を企てたと言っても良いと思うんですよ。
ナレーター:このアンフェアな行動に対し、ヴァレンティーノは中指を立てて返した。そして、レースに優勝。この鈴鹿での衝突後、2人の対立はサーキットから新聞誌面へと移された。
ロッシ:鈴鹿レース翌日の新聞には、なんと…僕が中指を立てた事の方が、ビアッジの肘押しより重大な問題だって書かれてたんですよ…僕は命の危険に晒されたって言うのにね…。
ビアッジ:第三者らが見て何が重要かと言う事で…メディアは、ああ言う事を重視するから。
ロッシ:ビアッジにはローマのジャーナリストやファンがどっさり付いてたし…僕の方はローマの人間じゃなかったわけだから、ちょっと全員を敵に回したって感じでしたけどね。
そしてですね…
実は、上の映像の長いバージョンもあって…
ただ、ちょっと長過ぎるもんですから、面白そうな発言だけ抜き出しておきますね。
あっ、一応、その長い方の映像も観てみたいって方のために下の方に載せときました。
ロッシ「僕が世界選手権入りした頃は、ビアッジは帝王でしたね。少なくともイタリアでは、将来的には帝王になれるコースを歩んでいた…500ccでタイトルを取ればね…250ccは制覇していたし。とにかくもの凄い主役級ライダーだったんですよ。僕が登場した時に、“ビアッジって虫の好かないヤツだよね”って言ったもんだから…これは、僕らの関係には役立ちませんでしたね(大笑)。」
[2001年鈴鹿レース後、表彰台に上がる前の映像]
ロッシ「(階段の下から、上にいるビアッジに向って)何するんだよ、馬鹿ヤロー!」
ビアッジ「(声だけ)何か文句言いたげなヤツがいるなぁ。」
ロッシ「あの時、僕が当時のマネージャーと話をしてたら、(ビアッジに)押されたもんだから…それで喧嘩になって。ビアッジが“来いよ、来いよ”って言って、それでつかみ合いになってね…。」
ビアッジ「多分、時にはもっと政治的になるべきだったんだろうねぇ…もう少し常識的にね。俺は時には常識から外れる事があって…。」
カピロッシ「あの2人の戦いはね…いつもの事だったし、今でも続いてるし…今や全然別のカテゴリーで走ってるけどね。(管理人注:同コメントは2009年のものです)」
ビアッジ「俺はね…実のところ、それほど恨みは抱いてないんですよ。自分自身でいた方が…改善していく方が良いから…状況に合わせながらね。」
ロッシ「【その後のビアッジについて】僕は以前、レースで優勝したら必ずクールダウンラップで、マシンの上に横座りになって走ったもんだけど…燃料タンクの上に座って、両手もハンドルから離してね。ドニントンでは、そうやってる僕の横を(ビアッジが)追い抜いて行ったんですよ…けっこう恐かったなぁ。素晴らしい行いとは言えないけど…まぁ、少なくとも僕のことを転倒させようとはしなかったね(笑)。」
ロッシ「【加藤大治郎について】僕にとってのライバルだって事を別にしても、彼は本当に強かったですね。でも、ホントに面白い日本人でね…若くて、小さな子供が2人いて…」
そんな時代もあったねと〜♪クリックPrego
ちょうどドキュメント映画『FASTER』を見てた所なんでとても興味深いですね。
映画でインタビューに答えるマックス先生、瞬きせずずっと見開いてるからなんか恐いです。
ロッシも散々危ない事してるけどね
都合のいい男だなぁ