伝説のメカニックことジェレミー・バージェスさんの後任として、2014年よりロッシ選手に付く事となったシルヴァーノ・ガルブゼラさんが最近、ロッシ選手について…そして、現在の心境について語っております。
『ガルブゼラ:ロッシとシューマッハは似ている』
★シルヴァーノ・ガルブゼラ(ヴァレンティーノ・ロッシの新チーフ・メカニック)のコメント。
【メランドリ選手と一緒にアプリリア移籍の可能性もあった?】話し合ってはいましたね…ただ、ジジ・ダッリーニャがどうなるのかが、はっきりしてなかったんで(編集部注:その後、ドゥカティへ移籍)、時間をかけて考えてたんですよ…他のオファーも来ていたし。
【ロッシ選手からのオファーも含めて…】それは一番最後に来たんだが…全く思いがけなかったですね。10月のモトGPの3連戦の時(マレーシア/オーストラリア/日本)、ヴァレンティーノ(ロッシ)から連絡があって…(移籍先について)まだ決めないでいてくれないかって言ってきたんです…私と話がしたいからって。その後、ヴァレンシア最終戦の前には(ロッシ選手との)話が決まりました。
【ロッシ選手とはどうやって知り合った?】私とヴァレンティーノは2010年に一緒に2回テストしてるんですよ…SBK機ですけどね…ヴァレがムジェッロでの骨折後、回復中の時です。まずはミザノで2時間ほど一緒にやって…2回目はブルノで、ほとんど1日中やりましたね。
【ロッシ選手への印象は?】超ハイレベルなライダー…それまでの自分のキャリアでは遭遇した事がないような感じでしたね。SBK機へのアプローチの仕方が凄かったんですよ。あらゆる事柄を熟知していた…あのマシンがどこのサーキットでどれだけのタイムを出したのか、全て把握してるんですからね。ケガの具合を推し量る為に4周ほど走りに来たって訳じゃなかった…自分が今、何をしているのかを100%正確に理解したがってました。まぁ、超ハイレベルのプロなんですね。ちょっとミハエル・シューマッハみたいな感じですよ。
【シューマッハがどう関係してくるのか?】シューマッハとも一緒に作業するチャンスに恵まれた事があるんですが…2009年だったかな…シューマッハがSBKヤマハ機のテストをした時です。彼のアプローチの仕方が、ヴァレンティーノに似てましたね。F1ドライバーが2輪に乗って高い戦闘力を発揮できるなんて思ってもいなかったんだが、テスト終盤にはサスペンションやらセッティングなんかの話題にまでなって…何がどうなっているのか実にきちんと認識しながらね。これにはビックリしましたね…同様に、ヴァレンティーノにも良い意味で驚きましたよ。SBK機に関しては大した考えは持っていないと思っていたら、全てに対し100%真剣でした。まぁ、世界選手権でたまたま9回もタイトルを取った訳じゃないって事ですね。
(Source:2014年01月20日 Moto.it記事より抜粋)
ちなみにガルブゼラさんの経歴はですね…
1979年からモトクロス業界に入り、ジレラでメカニックをし、その後はパリ・ダカール等のラリーを経て、1992年にロードレース世界選手権でジレラのメカニックを担当。
1994年にジャコモ・アゴスティーニの要請を受け、ジョン・コシンスキーのカジヴァ500ccを担当。
1995年にダヴィデ・ブリヴィオの意向でヤマハSBKプロジェクトに配置され、ほとんどの業務をこなし最終的に技術コーディネーターとなる。
2012年〜2013年末までマルコ・メランドリと共にBMWで働いていたそうです。
[amazonjs asin=”B00ATECJGK” locale=”JP” title=”F-1速報PLUS (プラス) VOL.32 2013年 2/28号 雑誌”]
[amazonjs asin=”4779620708″ locale=”JP” title=”RACERS, Vol.25, RGV‐Γ250 (サンエイムック)”]
シューマッハ元選手に快復大祈願クリックPrego