2014年エンジン使用数：四天王は？オープン勢は？青山選手は？

『モトGP：2014年エンジン使用数』

★2014年シーズン開幕時、モトGPクラスのエンジン使用数について少々混乱が生じていた。2013年に参加していたCRT機に代わり、新たにオープン機カテゴリーが設けられ、年間のエンジン使用数は12基まで、シーズン中のエンジン開発は可能と規定され、その他にも燃料量等が有利に設定された（※ファクトリー機は5基まで。開幕時にエンジンは凍結される）。

★当初、ドゥカティではシーズン中のエンジン開発に主眼を置き、オープン機カテゴリーでの参戦を希望していたが、その後、新たな規則が設けられ、ドゥカティは基本的にオープン機カテゴリーの有利点を利用しつつ、ある一定の好リザルト獲得後はファクトリー機並みの規定となるよう再調整が行なわれる事となった（※詳しくは、こちらをどうぞ）。

★2014年にファクトリー機カテゴリーで参戦したチームは、以下の通り。
ホンダ・レプソル、モヴィスター・ヤマハ・モトGP、ヤマハ・テック3、LCRホンダ、チーム・グレジーニ（アルヴァロ・バウティスタのみ）。
上記チームから参戦の選手らは、使用エンジンは5基まで、エンジン開発は開幕時に凍結、使用燃料は22ℓとされた。

★2014年、ドゥカティおよびドゥカティ・プラマックはファクトリー機カテゴリーではあるものの、使用エンジンは12基まで、エンジン開発はシーズン中も可能、使用燃料は24ℓとされた。

★2014年シーズンのファクトリーカテゴリー選手らのエンジン使用数は以下の通り。

・ホンダ・レプソルではマルク・マルケスが4基、ダニ・ペドロサが5基。なお、エンジンの寿命としては、半分程度にしか達していない模様。

・LCRホンダのステファン・ブラドル、チーム・グレジーニのアルヴァロ・バウティスタの両選手も多少の問題はあったものの5基でおさまっている。

・ヤマハ陣もエンジンの信頼性、持続性ともに問題はなく、ロッシ/ロレンソ/スミス/ポル・エスパルガロ全員が規定の5基以内でおさまっている。

・ドゥカティはシーズン中、GP14機/GP14.1機/GP14.2機と開発を進め、エンジンの使用数も規定ギリギリまでフル活用した。
アンドレア・ドヴィツィオーゾは12基すべてを使用。
アンドレア・イアンノーネ（プラマック）も12基。
カル・クラッチローは来季のLCRホンダ移籍を発表後、改良版エンジンは提供されず、使用したのは9基のみ。

★オープン機カテゴリーで、規定の12基すべてを使用したのは日本人選手のヒロシ・アオヤマ（Honda Drive M7 Asparチーム）のみ。ただし、アオヤマ選手は、唯一、18レース全てを完走している選手である。
ニッキー・へイデン（Honda Drive M7 Asparチーム）、スコット・レディング（チーム・グレジーニ）は11基使用。
アレイシ・エスパルガロ（NGM Forward Racing）は10基を使用し、10基目はヴァレンシア最終戦が初おろしだった。
（2014年11月21日Motoblog.it記事参照）

あら？
エスパルガロお兄ちゃんの方…確か、チーム・フォワードとの契約で5基しか使えないとかで…
セパン戦用にも使うはずだった新エンジンを、その前のフィリップアイランド戦でブラドル選手に追突されて壊されたって激怒してましたよねぇ。
上の記事の『10基』って数字は…どっから出てるんだろう…

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