『メランドリ:SBK?アプリリアで復活も可能だから』
★2014年シーズンにSBKにフル参戦し、2015年よりモトGPクラスに復帰するマルコ・メランドリが、アプリリア本社で行なわれたX’masパーティで次のように話した。
【2014年は初めてアプリリアSBK機に乗り、最後は同メーカーのモトGP機へ乗り換える事となったが…】
「一気に変りましたよね…色々な事に時間をかけましたよ…その時、起きていた事を実行するためとか…そう言った理由から、決断する為にとか。覚悟ができてなかったもんですから。多分、アプリリアだってそうだったんじゃないですか。当初の案では、2016年にモトGP参戦すべく、本格的に作業を始めようってものだったんだから。」
【メランドリ選手にとって、モトGPと言うの既に過去のものだった?それとも、復帰すると思っていた?】
「毎年、何かしらオファーは来てたけど、でも、頭数合わせの為の復帰ではねぇ…以前、ホンダのプライベートチームに居た時みたいな感じですよ。興味なかったですね。今回は、色々と違うんで。多分、最初は遅いだろうけど、僕自身がメーカーの一員だし、絶対に最高のサポートが得られるでしょうからね。だから、勝負に出て、励んでいける状態ですよ。集団の中に埋もれてしまうようなマシンに乗って参戦する気は、もうないですから…ホンダのプライベート機みたいに、改良する事もできたんだろうに…でも、その気がなかったみたいなマシンにね。」
【SBKではチャンピオン候補だったが…来年はモトGPに開発中のマシンで参戦するわけだが…】
「その辺なんですよね…なかなか決心がつかなかった理由は…モトGPからSBKへ移った時は、やる気が戻ってきたんもんですからね。勝利をかけて競り合う時のアドレナリンが戻ってきてくれたんですよ。それを捨てるって言うのに、引っかかってしまって。最終的には、自分はアプリリアのライダーだって感じているし…アプリリアからも(モトGP参戦は)強く望まれた事だし…受入れて然るべき必要性と言うのもあるんじゃないんですか。それに、いずれにせよ、2016年にSBK復帰の可能性と言うのもそのまま残ってるしね。僕が何に恐れを抱いてるかは理解してくれてますから。」
【卒業試験でもある…】
「これまでのレース参戦で経験も積み、物事を違う角度から見れるようになったし、論理的にもなってきました。だから、何年か前なら少しも考えないで、思ったままの事をしてたでしょうね。今はね…じっくり考え、賛否両論のどちらも見据えてね。とにかく、SBKに復帰してタイトルを狙うと言う可能性はそのままにしてありますから。」
【以前、参戦していた時のモトGPと現在のでは、どちらが好み?】
「まだ、それほど良く見てないんで。どのライダーでも勝ってる時は全てが気に入るし、そうじゃない時はどれもこれも気に入らないものだとしたら…今のところ、僕は気に入ってませんね(笑)。心惹かれない事実としては、常に同じ4機だけが前を走ってるって事ですね。2015年にはドゥカティも加わって6機になってくれると良いんだが…カードをちょっとシャッフルするためにもね。レース好きとしては、これじゃワクワクしないでしょ。」
【レギュレーションに関しては?】
「僕は、ワンメイク・ソフトウェアの事は信じられないんですよ。僕はエンジニアじゃないが、でも、マシンってのはそれぞれ必要とする物が違うもんだし、どこのメーカーだって、他所のメーカーが書き込んだ方策なんて受け入れやしないでしょう。ただヴァリエーションを減らすだけって事でしょ。エンジンや開発に関する、こう言う制限の全てって言うのは、上位陣とその他のマシンとのギャップを更に広めるだけなんじゃないのかなぁ。」
【経費削減にもならない…】
「なりませんね。手を入れられる箇所が減って…それで改善していかなければならないんだから、金もエネルギーももっと使うでしょ。モトGPの技術レベルは今は高すぎるんですよ。将来、シームレスギアボックスやニューマチックバルブエンジンが市販機にも搭載されるなんて思えませんがね。僕は、モトGPはもっと開発が自由で、でも、それなりに制限もあるのが良いと思うんです…バルブ・スプリングとかね。」
【SBKの方の変革は?】
「気に入りませんね。ギア比が1種類だけなんて意味ないでしょ。市販機の中にはギアユニットが交換可能なものもあるけど、レギュレーションによれば、それをやろうと思ったら、かなりの経費をかけても、それは捨ててしまわなければならないんでしょ。結局、2気筒で、あのトルクのドゥカティ機がかなり有利になるって事でしょう。マシンを市販機に近づけるって言うのは良いですよ…でも、違いがあまりにありすぎる市販機モデルでは、レースでそれがはっきり出てくるでしょ。」
【SBKチャンピオンの有力候補は誰?】
「確実にカワサキ機が戦闘力は高いでしょうね。遂に、(ジョナサン)レイの真の実力が見られるわけだし…これまでは、本人は最強だけど問題過多のマシンに乗ってたって事なのか、それとも、本人が浮き沈みの激しいタイプなのか…良く分からなかったでしょ。興味ありますよ…僕としては、最強ライダーだと思うし、サイクスとの戦いになるんじゃないのかなぁ。」
【サイクス/レイ両選手が最強となる?】
「純粋にスピードで言ったら、ドゥカティ機が最強でしょう…(ダヴィデ)ジュリアーノも(チャズ)ディヴィスも、マージンを持てて、なおかつ2人ともミスが少ないだろうし。この4人の戦いになると思いますけどね。」
(2014年12月23日Gpone記事参照)
モトGPのワンメイク・ソフトウェアについて、ドルナ側の本音をメルマガ『風聞〜イタたわGP』に載せときましたんで、どうぞ♡
【16号 2014年12月26日 発行】
2014~2015年オフシーズンこぼれ話 その2
ドルナ・テクノロジーディレクターが、メーカーの言わない事に答える『モトGPは技術開発も目的の1つだったのでは?』
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