『カワサキ・モトGPのアキラ・プロジェクト、ヘレスでデビュー』
★ヘレス・サーキットで1月26日、かねてより話題にされてきたカワサキのモトGP機テストが開始した。テストライダーはモト2選手のドミニク・エガーター。
★今回のテストには『Akira』のベテランメカニックであるジル・ビゴーも参加。ビゴー氏と言えば、かつてアレックス・クリヴィーレが500ccクラスで活躍していた際、チーフメカニックをしていた。
★ジル・ビゴー氏のコメント。
【今回、テストしているカワサキ・モトGP機とは?】
「これは『Akira』のプロジェクトなんですが…現在はSBKの方でカワサキ・エンジンを担当していて…(モトGPチームの)アヴィンティアと組んでみて…その後も同プロジェクトから撤退せずにマシン開発を続け、どこまで辿り着けるものか見てみたいって事になったんですよ。」
(※2014年に『Akira』はチーム・アヴィンティアのカワサキ・エンジンを手掛けていた。なお、同チームはシーズン途中よりドゥカティ機に変更した)
【昨年のマシンに比べ、かなり進化した?】
「シャーシはちょっと違いますね…エンジンはほとんど同じです(※2014年の最終版はニューマチックバルブ搭載エンジン)。それから、電制システムの開発を進めてきました。マシンのエルゴノミクスについての作業もしてきたし、この1年の間に更にテストをしていく予定です。今回が今シーズン初なんだが…ミシュランタイヤでどんな走りをするか、ご覧いただけるでしょ。ただ、まだスペイン選手権(CEV)のモト2で使用されたタイヤなんですけどね。マシンの改良が進めんでいけば、タイヤとの兼ね合いも開発されていくでしょう。」
【ミシュランタイヤでの開発を進めていくと?】
「ええ。特に2016年に向けてね。」
【つまり、2016年のモトGPクラスで走る可能性がある?】
「どこのメーカーだってそうだろうけど…まず、プロジェクトを始めてみなければね…それで、どこまで辿り着けるものか…何を獲得できそうなものかを見てみないと。ただ、はっきりさせておかねばならないのは…今の段階では、噂されてるようなカワサキのプロジェクトではないんです…実を言えば、『Akira』がカワサキと作業しているわけで…その辺が混乱してますよね。見て分かる通り、今回、ここには日本人スタッフがいないでしょ!」
【しかし『Akira』と言えば…特に、エンジン担当であって…シャーシのメーカーではないが…】
「シャーシは『Akira』が手掛けたんです…日本メーカーとコラボしてね。『Akira』はエンジンの方に専心してましたけどね。」
【現在、搭載されている電制システムは?】
「マニェティ・マレッリ製のです。」
【エガーター選手のマシンへの適応力の方は?】
「良いですね。レース機に乗るのは2か月振りなんで…だから、今はマシンのパワーに慣れるよう取り組んでます。つまり、まだ大した事はテストしてないって事ですよ。」
(2015年01月26日Motoquatro.com記事参照)
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