『ロッシ:鼻先に人参ぶらさげたロバみたいだった』
★6月14日(日)、モトGPクラス決勝レースで3列目スタートのヴァレンティーノ・ロッシが見事な追い上げを見せながらも、最後の最後で優勝を諦め、2位でゴールした。
★ロッシ選手のコメント。
「2回、(ロレンソに)追いつけるんじゃないかって思ったんだけど…無理でした。ペースを維持したんだけどね…そのペースで1秒縮めてみせたんだし…でも結局、減速しないといけなくて…マシンがかなりスリップしてたもんですから。残念ですよ…レースではホルヘ(ロレンソ)と同じペースで走れてたんですからね…でも、優勝争いは無理だった。もし追いつけてたら…ばっちり勝負に出られるって確信してたんだけど…ハードブレーキングではけっこう強かったし、マシンの方も万全な状態だったんでね。ちょっと鼻先に人参をぶらさげられたロバみたいな感じでした…(ロレンソが)見えているのに、食いつけないんだから。とにかく、良い2位でしたよ。」
【総合順位ではロレンソ選手と1ポイント差になってしまったが…】
「(ロレンソは)4連勝ですからね…今のところ、ホルヘが51%の可能性で、僕が49%ってとこかな。でも、7戦終えて1ポイント差ってことは、だいたい同じ感じで進んでるってことで…面白いことになるでしょうね。ただ、当然のことながら、ああ言う絶好調状態のホルヘ相手に3列目スタートで挑めるはずもなく、優勝なんて考えられるはずもないでしょ。序盤ラップで僕はロスしすぎなんですよ…それで、あまりにも難しいことになってしまう。前にいる選手を抜くのに一体何周費やしたことか…まぁ、ちょっとでしたけどね(編集部注:第4ラップで2位になった)。その時点で1秒5差で、その7周後には1秒2差になって…ギャップを縮めるのは難しいですよね…もっと前からスタートしないと…昨日(の予選で)は上位5位以内に入れるような実力はあったんですけどねぇ。とにかく、ここ3戦は厄介だったけど、今回は土曜の午前から強い走りができていたし…ル・マン戦とは違って、今回は稼げたし、終盤でロスもしなかったし…その辺も、今回のポジティブ面ですよね。とにかく、今後は予選をなんとかしないと。スーパーソフトタイヤを履いてる選手が多いのは事実だけど、でも、ホルヘは同じマシンに同じタイヤでグリッドの前からスタートできてるんだから。だから、うちも改善していかないと…ただ、僕って予選で動きが良かったことが一度もないんですよね。」
【マルケス選手の転倒は見た?ちょっと操縦がアグレッシブすぎる?】
「マルク(マルケス)は本当に付き合いの良い奴で…いつも物凄く接近してきたがるんですよね…ブレーキングで抜きに出たんでしょ…もう少しで追いつけてたのにね…まぁ、リスクだったけどね。」
【マルケス選手はもうタイトル争いからは外れたと思う?】
「僕とホルヘは確かに(マルクを)けっこう引き離してるし、僕らは安定してるし…でも、ホンダが現在のマシンの問題を解決したなら、マルクはまた優勝するようになるでしょ。タイトル争いはヤマハ内だけの話じゃないですよ。今後は総合順位で前に出るためにもホルヘを倒していかないと…でも、7戦終わっただけだから…その手の話をするのは、もっと先でしょ。」
(2015年06月14日『Moto.it』記事参照)
【メルマガ号外 2015年 6月6日 発行】
2015年ムジェッロGP内輪話
ロッシ:なぜロレンソはFPから速いのか?
[amazonjs asin=”B00ZC5EB6M” locale=”JP” title=”Valentino Rossi バレンティーノ ロッシ YAMAHAステッカーセット Lサイズ 2015 YD-ST-120803″]
ヴァレの予選順位がもう少し良ければ、マルクを含めた三つ巴の最高のレースが見られたかも。
しかし、どうしていつもル・マン24Hと同じ日に開催するんだ。両方見られないだろ-。
Un gran nemico. Valentino !
天晴なり。