『ロッシ：10回目のタイトル争いができて嬉しい』
★8月6日（木）、インディアナポリスGP会見でヴァレンティーノ・ロッシが次のように語った。
「ちょうどシーズン中盤でちょっと休暇を取るって言うのは、全員にとってポジティブだったんじゃないんですか。リラックスできたし、後半戦に向け準備万端ですよ。毎レースが本当に重要になってくるでしょう…高い集中力を維持していかないと…高速ライダーがどっさりいますからね。インディアナポリスと言うのは得意な方のコースではないけど、2014年には良いレースをしてるし…あの序盤10周は、多分、シーズンを通して一番興奮ものだったんじゃないのかな…オーバーテイクの応酬で、ライダー同士接近していて。終盤では、マルク（マルケス）やホルヘ（ロレンソ）みたいに速くはなかったけど、とにかく表彰台には上がれましたからね（※3位）。今シーズンの前半9戦のように続けていかないと…FPから速く走って、日曜日には準備OKの状態になっていること。」
【ホンダ向きのコースと言われているが…】
「これまで、ここはホンダの戦闘力が常に高かったから…特にマルクですね…でもダニ（ペドロサ）も優勝してるし。でも2014年はヤマハ2人が表彰台に上がってるし（※2位ロレンソ、3位ロッシ）、M1機の動きも効果的になったし。でも、そう言う話が有効なのも、ある時点までであって…レースというのは毎回別もので、過去の戦績と比較してもあまり意味はないから。」
【今シーズンは今までと何が違う？】
「特に、タイトル争いを2人じゃなく3人でしているところですね。レベルは実に高いですよ。だからこそ、1秒たりとも集中を欠くわけにはいかない。マルケスとロレンソはどこのサーキットへ行っても強いんでね。それから予選から速く走らないといけない…つまり、非常に難しいタイトル争いだってことですよ。でも、面白いですけどね。」
【まだマルケス選手はタイトル争いが可能だと思う？】
「思いますね。今シーズン序盤はマシンにちょっと問題があってポイントを多少ロスしていたけど、アッセン戦から好調になって、いつも通り強かったでしょ。確かに65ポイント差を埋めるのは難しいだろうが、まだシーズン半ばだから。マルクがタイトル争いから脱落したなんて大間違いで…そんなことは思っちゃいけない。高い集中力を維持していかないと。」
【10回目のタイトル争いと言うのは、どんな感じ？】
「とりあえずは、またタイトル争いができるようになって喜んでます。2009年以来ですからね。その後は、厳しい時期を過ごし…2010年にはケガをして、それから厳しいドゥカティ時代でしょ。ヤマハに復帰して以来、少しずつ成長してきて、今年前半は実にポジィティブでした…レベルは本当に高いのにね。嬉しいですよ。」
【もし獲得できたら、キャリアで最も重要なタイトルになる？】
「そうはならないでしょうね。一番意味があったタイトルは、2001年のだと思います。子供の頃から500ccに乗るのが夢だったから。2ストローク時代の最後のタイトルを取れたんだから素晴らしかったですよ。でも2004年のヤマハでの初タイトルも格別だったけど。」
【休暇は休んでいただけ？トレーニングもしていた？】
「最初の10日間は本当にゆっくりして、その後はいつも通りトレーニングを再開してました。インディアナポリスのコースは肉体的にけっこう負担がかかるし、来週のブルノのコースもけっこう大変なんで。いつでもOKの状態にしておかないと…ぶっつけ本番ってわけにはいきませんよ。」
【タイトル争いでロレンソ選手の方がマルケス選手よりも脅威なのは、なぜ？】
「一番大きな違いはポイント数ですね。そう言う面からすると、一番危険なのはホルヘでしょ…それに優勝回数も1番で、常に前の方にいるし。スピード面では2人は互角だけど、マルクの方が危険でしょう…ここ最近のレースではマシンへの信頼感も取り戻し、ザクセンリンクを制覇しているのだし。」
【シーズン後半戦に向けての作戦は？】
「作戦を立てるのは終盤レースになってからで…今はまだ早すぎますね。それに何か作戦を立てると、たいていはその反対になってしまうもので。唯一の作戦は…決してミスらないってことですね。」
【今シーズン序盤の獲得ポイント数は去年の後半9戦よりも多かったが…10回目タイトル獲得に向け、これを維持していく必要がある？】
「去年の後半よりももっとポイントを取らないとね…ただ簡単ではないでしょ…（去年の後半では）2回優勝してるし、アラゴン以外は常に表彰台に上がっていたし。」
【タイトル獲得の可能性は今回が最後かもしれない？】
「それマルクが言ってたことで…でも、僕はそうは思ってないんで。今年の戦闘力が高いなら、2016年にそれが下がるとは思わないんで。」
【ロレンソ選手じゃなくロッシ選手が総合優勝した方が、ヤマハは喜ぶと思う？】
「昔は、ヤマハがホルヘの方をよりサポートしてるんじゃないか…なんて、間違った考え方をしてしまったけど、そう言うことはなかったんですよ。僕らは2人ともファーストライダーで、同等に扱われているんで。」
（2015年0８月06日『Moto.it』記事参照）
（2015年0８月06日『Motoblog.it』記事参照）
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