『エスペレータ:八百長?なかったと思う』
★ロードレース世界選手権を運営するドルナ社のCEOことカルメロ・エスペレータ氏が遂に沈黙を破り、スペインサイト『Marca』に語った。
【2015年シーズン終盤に関しては…】
「我々は、あの状況を実に上手く乗り切ったと思いますよ。本来やるべき以上のことを行ったと思ってますね…更に他に飛び火しないようにね。
モトGPの世界選手権というのは火がつきやすいものなんですよ…これまでもずっとそうだったし、何が起きても不思議はない…常に覚悟が必要で、経験を積んでいくと冷静になれるものでね。」
【FIM(国際モーターサイクリズム協会)については…】
「同チャンピオンシップはFIMに属するものであり、我々はそれを運営しているのです。あるイタリア人記者から『FIMは存在するのか?』と訊かれたの等は愉快でしたね…FIMと言うのは全てを決定してきた組織なんですから。ペナルティーを決めるのがレース・ディレクションで、今回の(ロッシ選手の)ようにそれに異議があるならばFIMのコミッションの方に移されることになります。論議の的にされるのは、規則を作るより簡単なものでね。」
【あれからかなり経つものの、ロッシvsマルケスの対立はまた起きてもおかしくなさそうな気配だが…】
「あの2人とは話し合いました。マルク(マルケス)とはオーストラリアで、ヴァレンティーノ(ロッシ)とはバルセロナでね。これ以上何を言っても無意味でしょう…何が起きたのか、あの2人と私が…おそらく大勢が知ってることであって。この件について、もうとやこう言い続ける必要はないでしょ。」
【今年のカタール開幕戦でロッシ&マルケス選手は会見で同席する?】
「どうでしょうねぇ…心配はしてませんが。今回、私が学んだことに『人の意見は変えられない』と言うのがありますがね。事実は事実でしょ。」
【(ロッシ選手に対する)八百長はあった?】
「マルクとホルヘ(ロレンソ)の間に何らかの密約があったとは思いません…ただ、確信はありませんけどね。ファンの立場でものを見ると、客観的には見れないものでしょ。」
【ロッシ選手の引退については…】
「私がどうにもできないことを心配してもね…生涯レースに参戦する者などいないのだから。その件についてはヴァレンティーノとも話しましたよ…本人はまたレースに出て、優勝したがっていたし…本人次第でしょ。引退したら、2輪レース業界に大影響を及ぼすでしょうね…そうなるかどうか、絶対とは言えないが。とにかく、破格ライダーですよ。現在は史上最高レベルと言えるのだし、36才のヴァレンティーノがその中にいるのだから。どんなライダーなのかと言うことを証明してるでしょ。」
(2016年01月27日『Gpone』記事参照)
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>あの状況を実に上手く乗り切ったと思いますよ
さて、この言葉に賛同する人がどれ位いることか。
もし管理主催する側がスポーツ競技ということを忘れているとするなら、もう何かいわんやです。
そうでないと信じますよ。
残念ながら、競技の純粋さよりもエンターテインメント性を重視するのがドルナのスタンスです。
ある視点からみればドルナとCEO・エスペレータ氏は、発言のとおり、実に上手くあの状況を乗り切ったといえるでしょうね。
評価は当然分かれるでしょうが、根本的な寛解は彼らが立ち入れる領域じゃないところにあるわけですし、彼らの範疇内の全てを彼らなりにうまく調整できたというのは言ってもいいのかもしれません。
先日、フィル・リードが「ドルナはスペイン人贔屓してるじゃないか!」と痛烈に批判していましたが、そういった意見を受けてなのか?ドルナのスタンスを変える動きがあるようですね。
FIMの統括組織からは離れる意向でグランプリコミッションが進んでいるようです。
ということはレギュレーションやディレクションへの代表者配置もしないということになりますが、要はすべての采配がドルナの商業主義や都合にあるわけじゃないということのアピールらしいです。
ふぅーんうまいな・・・私は批判を受けてというより上手くチャンスに使ったという印象を受けましたけどね。
ドルナも自身の薄氷を痛いほど感じているはずですから、そこから少しずつ脱却を図っているのかな、と。
なげーって
そのネチネチした性格。ええわー
ドルナは、運営者なのに他人事の発言のようですね。
FIMにもドルナにも原因究明とその対策の責任が間違いなくあります。
大きな問題になっているのだから、公式な調査結果を発表すべきです。
レース中に起こった一連の事態に対する責任の自覚の無さ。問題からの逃避。
観客不在の仲間内だけでの運営だな。
その場しのぎの後手後手の対応が事態を悪化させた事を理解できていないんでしょうか?
理解に苦しみます。事態を収束させる行動を何一つとっていない無責任な姿勢は酷すぎます。
っていうか、運営側としてあの状況下で”八百長があったかもしれない”なんて言える訳ないと思うが。そういう意味ではエスペレータの発言は極めて妥当。
ドルナに対する批判は、”八百長があった”事が前提で、その事に対する責任を問うているのだから話が噛み合う訳がない。
どこまで行っても意味のない水掛論。
長いコメントや上から目線はもう結構。
こんなコメントばっか並ぶからだいぶ人離れたなぁ…
私は、八百長はなかったと思っています。
でも一連の不明瞭な事態を「おそらく大勢が知っていること」と片付けるのは良くないと思います。その不明瞭さがファンの間での亀裂や、一部過激な行動に走る連中に拍車をかけているとも思えます。
調査しても水掛け論になるかもしれませんが、競技運営者としての審判結果を公表してほしいです。責任者として、矢面に立ってほしいのです。
野球でも間違ってホームランと審判してしまったものは、結果は覆りませんね。競技においては、審判は絶対だという態度が運営者には必要だと思います。審判者が逃げたらだめでしょう。
同感です。
そして確かに他人事のような言いぶりです。
うちは主催側じゃなくて運営してるだけと言っているように見えます。
ペナルティを決めるのはレースディレクションで、意義があるならFIM、、。
実際、法的な視点で見たら明確に分担され委託されてるのは分かります。
しかし、それにまつわる責任を感じてるようには見えません。
少なくとも主催と運営、この二つは同じ姿勢で意思統一がなされて当然です。
先日、FIMがセパンのはマルケスのテレメンタリーを公開しないと決めました。
影響力の大きさを考慮してのことだし、ホンダとしても苦渋の決断でしょう。
であれば、この人も黙っているべきなのに
密約がなかったことは「確信はない」とのたまうw
なんだかなぁ!と感じますね。
ドルナとFIMが最もプライオリティにおいていることは何か。
ここに視点をおけば、エスペレータ氏のコメントどおり彼らは『実に上手く乗り切った』ということになると思います。
私も統括組織の一連の采配に賛同はしませんが、彼らがプライオリティに忠実に役回りを演じることがなかったら、GPの存続自体難しかったのかもしれません。それぐらいのインパクトがあったケースでしたから。
憂慮すべきは、事態は各々がなんとか『乗り切っただけ』で、事の解決は何一つ成されていないという事です。
ドルナもFIMもそれを時間の女神の手に委ねてしまいました。
このことが来季にどう影響するのか、その時にこそ彼らの在り方が再び問われると思いますよ。
「乗り切った」という意味の捉え方が僕とりゅさんとでは違うのでしょう。
困難や障害をかわして行くような受身的な見方だと確かに上手く乗り切った。
炎上商法のように一時的に世間の脚光を浴び商い的にも良かったかもしれない。
しかしながら彼等が、このスポーツを運営するという視点や選手の身体生命の安全を考慮しなければならない立場とするならば、それはどうだったか?分かるのではないでしょうか。
ある意味「実に上手く乗り切った」などと臆面もなく言えるのは、そういった自覚や意識が希薄なのでしょう。