ポル・エスパルガロ公表：KTM移籍

『ポル・エスパルガロ：KTM移籍は筋の通った勇気ある選択。』

★6月2日（木）、バルセロナGP会見でポル・エスパルガロ（ヤマハテク3）がKTMへの移籍を発表した。チームメイトは来季も引き続きブラッドリー・スミスとなる。

★ ピット・バイラー氏（KTMモータースポーツディレクター） のコメント。
「ポルのように若いうえに経験豊富なライダーが移籍して来てくれて、もう嬉しいなんてもんじゃないですね。うちのは躍動的なプロジェクトですから。
（テストライダーの）ミカ・カリオはモチベーションも戦闘力も極めて高く、共に成長し、あらゆる面において共に開発作業を続けていけることでしょう。今後のテストに向けて自信はありますし、各々にとってのベストを願ってます。」

★ポル・エスパルガロ選手のコメント。

【KTM機が待ち受けている…】
「（ヤマハテック3で）3年過ごし、（環境を）変えて、前に進んでみたいと言う気持ちになりました。全てがビックリ箱状態だから、刺激的なチャレンジになるでしょうね。テック3での経験に終止符を打つこととなり残念に思ってます。家族のようなもので…でも、人生って何が起きるか分かりませんからね。」

【ヤマハ機から海の物とも山の物ともつかないKTM機に移るにあたり心配は？】
「勇気ある選択であり、筋の通った選択でしたね。もちろん、最初の2年間はとにかく大変だろうけど、その点については覚悟はできてるんで。僕はまだ若いし、時には一か八か飛び込んでみなければ。時間はかかるだろうけど、高い目標を掲げたプロジェクトだし、自分はそのプロジェクトの中心にいるっって感じてますから。」

【またチームメイトはスミス選手で…】
「彼とは良いフィーリングなんですよ。僕らはミックスコンビだし、間違いなく良いスタートラインになりますよ。互いのことは良く知っているし、マシン開発に向け最高に力を合わせていけることは確実です。」

【ヤマハファクトリーからのオファー等は…】
「もしマーヴェリック・ヴィニャーレスが（ヤマハファクトリーに）入らなければ、おそらく僕に可能性はあったでしょうね。リン・ジャーヴィス（ヤマハ・マネージングディレクター）からはテック3残留の話をいただきました。でも、新しい何かを求めてたもんですから。ベストな選択だったと思ってます。」

【今夏の鈴鹿8耐レースに参戦する予定だが…】
「素晴らしいレースですよ。今年は更にプレッシャーが大きいでしょう。2015年には優勝してるから、皆から『今年も！』ってが期待されてるし。期待が高いんですよ。まぁ、優勝がほぼ義務づけられてるって感じですかね（笑）。」

【今シーズンはまだまだ続くが…】
「ホームの観客の前で走るのは、いつだって興奮します。なにかとバタバタしていて、集中力を維持するのが難しいですけどね。もちろん、あのムジェッロ戦を経て、今度はポジティブなリザルトを取るためのカードは揃ってますから。」

【今シーズン序盤は何が欠けていた？】
「（今年は）タイヤなど新しい事が多かったから、どうしても自分達に向き合わなければならなかったですね。今は正しい方向に進んでます。ただ、序盤ラップではかなり苦戦してますが。今後のレースでは最初から高い戦闘力でいけるようにしないと。」

【今シーズン序盤の自己評価は？】
「（10点満点の）6.5点ってところでしょ。悪い出だしではなかったって感じです。ただ、ムジェッロのリザルトは予想以下だったけど。バルセロナは雪辱戦としてはおあつらえ向きのレースになるかもしれません。得意なコースだけど、グリップはいまいちなんですよね。」

（2016年06月02日『Gpone』記事参照）

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