『ミシュラン:なぜザルコはロッシより速かったのか』
★5月8日(月)午前10時よりヘレス・サーキットでモトGPテストが行われる。
★同テストでは、初めて全選手による2016年版フロントタイヤ(※カーカス固め)の比較テストが行われる。
★開幕前の冬期テストでミシュランが用意してきた新タイヤが使用され、その後のシーズン序盤、ロッシおよびイアンノーネを筆頭に選手らから同タイヤに対する懸念の声が上がっていた。
★1週間前にル・マンで行われたテストにも2016年版フロントタイヤが用意されていたが、雨によりトラックコンディションが最適とは言えず、評価しきれなかった。
★なお、本日8日のヘレステストは気温も高く、然るべき評価が得られるものと思われる。
★ピエロ・タラマッソ氏(ミシュラン2輪部門代表)のコメント。
【2016年版の固めカーカスは気温が高いと調子が良いの?】
「そうです。コンパウンドがあまり使われなくなり、動作温度を抑えるのに役立つんですよ。
今回のテストでは各選手、ミディアムコンパウンドとハードコンパウンドのフロントタイヤ2種類を使用する予定です。これで本来のパフォーマンスからペース面までの作業ができるでしょう。」
【もし、選手らが2016年版フロントタイヤを合格としたら、いつ頃、レースに登場しそう?】
「ムジェッロでしょ。それ以前は無理ですね。いずれにせよ、ル・マンGP後にバルセロナでプライベートテストをする予定なので、そこでまた試してみますよ。」
【2016年版と2017年版の両方を使える可能性もあるの?】
「ありません。去年そうしたんですが、もう二度とやる気はないです。そう言う風にすると、毎回、2種類のコンパウンドを用意しなければならなくなる。合計4種類ですよ。
まず第一に、レギュレーションが3種類となっているのだし、うちにとっても限界でしょうから。あらゆるコンディションを網羅するほどのタイヤを用意するなんて無理ですよ。」
【今回のヘレスGPはどうだった?】
「路面温度が30度以下までは問題ありませんでした。グリップ面も持久面もね。しかし、48度を超えてしまったため少々苦戦してしまったんです。特にフロントタイヤの方が。
あと、これは説明のしようがないんですが…ハードタイヤよりもミディアムの方が上手く機能してたんですよ。」
【ヤマハ機2016年版の方が2017年版より速かったのが顕著だったが…】
「ヴァレンティーノ(ロッシ)もマーヴェリック(ヴィニャーレス)もフロントタイヤはハードだったんですよ。一方、ザルコはフロントにミディアムを履いていた。
私が思うに、このタイヤの違いで説明がつくのではないでしょうか。柔らかめタイヤの方がアスファルトに喰いついていくわけだし、バンクの際のグリップも大きいでしょう。ただ、ブレーキングでのサポートは低くなってしまうが。
持久面が懸念されるところだが、実際にはタレなかったんですよね。」
【ヴィニャーレス選手は欠陥タイヤの可能性を口にしていたが…】
「レース後、(タイヤの)様相しか検証できなかったんですが、明らかな欠陥は見当たりませんでした。とにかく、フランスのラボに送って、徹底的に分析してみますよ。」
(2017年05月08日『Gpone』記事参照)
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ロッシへのえこ贔屓だなんだって騒いでないで、さっさと使えば良かったんでしょうかねぇ…
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【2017アルゼンチンGPまとめ その1 ヤマハ&フロントタイヤ問題】[2017年4月16日 発行 Vol. 136]
●ロッシへの陰謀だったのか?:フロントタイヤ問題まとめ
・4番目フロントタイヤ出現の経緯
・2016年版タイヤ、ロッシえこひいき?
・ミシュラン「ロッシ贔屓はしていない」
・アンドーラ派によるロッシへの陰謀説
・マルケスは中立派
・ブリヂストン時代にこんなことはなかった
・ミシュランの真の目標は『打倒ブリヂストン』
・フロントタイヤは今後どうなる?
他
『まぐまぐ』の方はバックナンバーなんで300円(外税)になっちゃいます…
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何れにしても原因がタイヤグリップに起因する物とおもわれますが?
相対的にVレイアウトのマシンがトラクションで優れる傾向ですねw
ドカ時代のロッシが2011年ウエットのルマンで2位になってます。
アンダーが緩和されてグリップバランスが改善すのだと思われます?
ルマンがウエットになれば同じ事が起こるかもしれませんねw