『バニャイア:ドヴィツィオーゾの跡を継ぐのは責任重大』
★2月9日、ドゥカティが2021年のチームプレゼンテーションを行った。
★今年からドゥカティ・ファクトリーに昇格したフランチェスコ・バニャイア(24才、VR46ライダーズ・アカデミー)が、次のように話した。
【子供の頃からの夢が叶った…】
「ドゥカティ機に乗っていた家族が居て、僕はそれを見ながら育ってきたんです。子供の頃から、ドゥカティ機の音が好きで…他のとは全然違うんですよね。イタリアのオートバイだし。
プロレーサーならば誰だってモトGP昇格を夢見るものだけど、ドゥカティでそれが叶うなんて僕にとっては最高なんです。そして、いまやファクトリーチームでしょ。本当に最高ですよ。」
【しかし、好結果を出して、アンドレア・ドヴィツィオーゾの存在をかき消さなければならないが…】
「彼の跡を引き継ぐのは容易なことではないでしょう…もちろん、ダニーロ(ペトルッチ)の跡を引き継ぐことだって。ロレンソもそうですよね。皆、物凄いことを成し遂げていたから。責任重大ですよ。ドヴィは総合2位に3回なって、タイトル獲得に本当に接近した年も1回あったんですから。
本当に大変なことだけど、でも、それを成し遂げるために、こうしてここにいるわけですからね。マシンは最速であり、ライダーもまた最速なんだってことを証明するためのカードは、全てきちんと揃ってますから。」
【ジジ・ダッリーニャが『目標はライダー部門のタイトル獲得』と明言していたが…プレッシャーを感じる?】
「ポジティブな意味でのプレッシャーですよね。ファクトリーライダーとして、期待されるのは当然だから。ドゥカティのファクトリーライダーたるもの、5〜6位なんて考えられないし、1戦良くても次の2〜3戦は駄目なんてことも考えられませんから。目標は、なんとしてでもタイトル獲得でしょ。
2018年のモト2時代も、僕はそんな感じだったんです。まずは開幕戦での優勝を目指し、その後、もっと大きなことを追い始めたわけで。今後はもっとコンスタントにならないと…苦戦している時でもね。
プレッシャーは、ただただポジティブなだけですよ。ファクトリーチームに入ったと言うことは、リザルト的にも開発面でも責任重大なんだって、僕もミラーも重々承知してるんで。」
【どの辺を伸ばしていこうと思っているの?】
「気温が高いと僕は戦闘力が上がるんですが、低いとけっこう苦戦してしまうんです。冬季間中、そう言った面を改善するよう努力してました。
あと、『ランチ』トレーニングの際も、セッション序盤でまだタイヤが温まっていない時はどうすれば良いのかを探るようにしてました。
ミラーがチームメイトなのはラッキーでしたよ…彼から、たくさん学べますからね。アラゴンやヴァレンシアでのミラーの各セッションを分析してみたんです。どうしたら序盤からすぐに機敏に動いけるのか探っているんですよ。」
【バスティアニーニ&マリーニ選手のことは、どう思う?】
「2人と話してみたんですが、テストに向けてのアドバイスは焦らないこと、それから、タイムアタックなんて考えず、できるだけ走り込むことの2つだけを言っておきました。
僕は2019年に初セパンテストで2位に就いたものの、そのシーズンは問題だらけでしたから。
あの2人に必要なのは走り込むこと、タイヤを理解することの方ですからね。でも、2人とも、もうドゥカティ向きのライディングスタイルだと思いますよ。」
【ロッシ選手のドゥカティ時代について、本人となにか話したことはある?】
「当時と今のドゥカティ機は、完全に別物だから。顔ぶれもぜんぜん違うし、プロジェクト自体が別物でしょ。
ドヴィだって、ドゥカティが現在のプロジェクトを始めた辺りから好リザルトを出すようになったじゃないですか。当時、ヴァレンティーノにとって本当に厳しい状況だったわけで…大勢が、あのマシンで強い走りができずにいましたからね。ヴァレと比較するつもりはないし、無理だと思います。今のドゥカティ機は参戦している中で最も戦闘力の高いマシンだし、比較することなんてできませんよ。」
【ドゥカティのファクトリー選手は、常に内部の人間関係で苦労しているようだが…ちょっと心配している?】
「ドゥカティとは常に良好関係できているし、きちんと考えてもらっていると思ってます。当事者にならない限りは心配のしようがないわけで…正直なところ、当事者になるかどうかの心配もしていません。
関係は本当に良好だし、毎回、15位にでもならない限り、そう言う問題も起きないわけでしょ。第一、毎回15位になったりしたら、まっさきに僕が自分で問題にしますよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
ダッリーニャ氏は、ドゥカティ若手選手のことをどう思っているのか?って話は、note『ドヴィツィオーゾ:ダッリーニャとの確執、ペトルッチと和解したのか?』でどうぞ!