MotoGP

バスティアニーニ&マリーニ『友達同士だけど、ライバルになりたい!』

『バスティアニーニ&マリーニ:友達同士だけど、ライバルになりたい!』

★2月5日、『Avintia/Esponsorama』チームが本拠地であるアンドーラで、2021年のチームプレゼンテーションを行った。

★同チームからモトGP参戦するエネア・バスティアニーニは、2020年モト2クラスで総合優勝を果たした。また、チームメイトのルーカ・マリーニ(ロッシ異父弟)は総合2位だった。

★両選手がプレゼンテーション後、次のように話した。

記者
「初めてドゥカティのモトGP機にまたがってみた感想は?」

バスティアニーニ
「もちろん、ポジティブですよ。またがってみて良い感じだったんですが、でも、走るのはまだお預けなんですよね。」

マリーニ
「素晴らしいです。去年、ドヴィツィオーゾやペトルッチのマシンにちょっとまたがってみたんですが、シートポジションが気に入らなくって。自分のは本当に良いですね。
カタールテストに向けて、既にエアロダイナミクス面に少し手を入れてあるんです。」

記者
「2人はどんな関係なの?」

バスティアニーニ
「タイトル争いの最中でも良好だったから、上手くいくでしょう。」

マリーニ
「エネアとは実に良い関係です。けっこう前からの知り合いだし、互いに敬意を払い合ってきてますから。」

記者
「かつてのビッグライダー陣のようなライバル関係にはならない?」

バスティアニーニ
「もしそうなったとしたら、つまり、2人とも凄い走りをしてるってことでしょ。でも、ここ数年、各マシンとライダーのレベルはかなり拮抗してきてるから…2人ともメインライダーになれたら良いんですけどねぇ。
まぁ、とにかく、サポートしてくれる人達がたくさんいるから。」

マリーニ
「ライバル関係になればと思ってます。強い走りができるようになるってことだから。
ただ、ここ数年で色々と変わってきてますからね。優勝争いは2〜3人でするのではなく、12人ぐらいでやってるでしょ。
以前より楽なのか、それとも大変なのかは分からないけれど、とにかく、昔とは違いますよね。」

記者
「ルーキー・オブ・ザ・イヤーはホルヘ・マルティンを含め、皆、ドゥカティ機の3人が争うことになるが…」

バスティアニーニ
「3人とも、ライディングスタイルも体格も違いますからねぇ。良い戦いになるだろうし、ぜひ僕が獲得したいと思ってます。でも、とにかく、まず、マシンに乗ってみないことには…。」

マリーニ
「3人ともドゥカティ機だって言うのが良いですよね。マルティンには僕らよりプラスアルファの力があるでしょう。
速い走りができて、ドゥカティから新マテリアルが提供されると良いんですけどねぇ…去年のザルコみたいに。」

記者
「それぞれのチーフメカニックとは、もう話してみた?」

バスティアニーニ
「もちろん。僕の担当はアルベルト・ジーリブオーラなんですが…既に2〜3回会って、カタールテストの打ち合わせをしました。
第一印象はポジティブでしたよ。若いけどドゥカティでの経験が豊かで、アンドレア・ドヴィツィオーゾを担当していた人だから、色々と教えてもらえると思います。」

マリーニ
「僕の担当はルーカ・フェッラチョーリです。すでに話し合ったんですが、それぞれの作業の進め方について比較したりしてみました。あと、マシンや他のライダーについて、質問攻めにしてしまいましたよ。
カタールテストに向けて、2人で上手く準備していけるよう頑張ってるところです。11月に乗れなかったのは残念でしたけどね。でも、それを取り戻せるよう上手く作業していかないと。」

記者
「初テストに向けての目標は?」

バスティアニーニ
「大きな目標はないです。初めて尽くめだし、色々なことを理解して慣れていかなければならないから。
モトGPだと電制システムの働きが大きくなるし、色々と調整しなければならないんですよね。時間はかかるだろうけど、でも、とにかく、やる気満々ですよ。
ライダーにはそれぞれ、自分のタイミングってものがあるから、僕は楽しんでいきたいと思っているし、それで結果が出てくれればと思ってます。」

マリーニ
「目標はありません。ひたすらマシンやタイヤ、電制システムを理解していかないと。作業方法も違いますしね。焦らないで始めなければ。」

記者
「カタールでしかテストできないが…」

バスティアニーニ
「同じサーキットだけと言うのは良くないけど、カタール第2戦までにどんどん経験は積んでいけますよね。」

マリーニ
「1ヶ所でしかテストできないのはポジティブではないでしょ。モト2クラスの時、ヘレスで計9日間のテストをしたのを彷彿させますよね…その後、すべて焼き払いたい気持ちになってしまったから(笑)。
でも、カタール2戦目までには速くなっていけるでしょう。ただし、その後、他のサーキットに行った時が大変だけど。」

記者
「モトGP機のシェイクダウンは、どんな風になりそう?」

バスティアニーニ
「大感動して、それから、もっともっとって気持ちになるでしょうね。モト2やモト3で一緒だった選手もたくさんいるし。」

マリーニ
「僕は冷徹で理性派って良く言われるけれど、でも、モトGP機に乗れるなんて物凄いことですよ。いったいどんな感触なんだろうって、毎日、考えてるんですよね。
なんでも初日って良いもんじゃないですか。モト2の時もそうだったから、モトGPなんてとんでもないんでしょうね。やる気もモチベーションも高まってるし、とにかく、モトGP機に乗れるなんて最高でしょう。毎日、堪能しまくりたいですね。」

記者
「モトGP参戦に向けて、トレーニング法は変えた?」

バスティアニーニ
「この冬はジムでもモトクロスでも、いつもより頑張ってトレーニングしました。」

マリーニ
「トレーニング法はあまり変えてません。兄(ヴァレンティーノ・ロッシ)やモルビデッリ、バニャイアがやっていることを真似するようにしてます。」

記者
「モトGPデビューに向けて、なにかアドバイスを受けた?」

バスティアニーニ
「僕のマネージャーのカルロ・ペルナットから、けっこうアドバイスを受けてます。でも、話半分に、良いところだけ聞くようにしないと(笑)。でも、重要なアドバイスなんですよ…経験豊富な人ですから。」

マリーニ
「兄ともモルビデッリやバニャイアとも、まだ何も話してないんですよ。まずマシンに乗ってみないことには、質問のしようがないんで。シーズン中に時間はたっぷりありますしね。」


(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

ダッリーニャ氏は、ドゥカティ若手選手のことをどう思っているのか?って話は、note『ドヴィツィオーゾ:ダッリーニャとの確執、ペトルッチと和解したのか?』でどうぞ!

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POSTED COMMENT

  1. へほへも より:

    話半分にいいところだけ聞くってのにウケタ(笑)
    ペルナットの扱いが(笑)

  2. スペンサーレプリカ より:

    こうやってイタリア人である新人二人のコメントを比べると、VR46に所属するマリーニのほうが情報に関するリソースが圧倒的に豊富なんだと感じる。なにせ現役のMotoGPライダーが先輩として3人もいるんだもんね。

    ロッシが作り上げた育成システムやそのコミュニティの凄さがわかるなぁ。日本でも先輩がいろいろとアドバイスはしてるみたいだけど、これくらいのシステムができたらいいのに。

  3. nav. より:

    今回のアヴィンティアは扱いがどうなるか。
    2年落ちマシンとは言っても、例年よりは最新マシンとの差は小さいですよね。
    moto2チャンピオンと年間2位のルーキーともなれば、今までのようなぞんざいな扱いを受けることもないでしょう。
    注目チームが増えると楽しみ増えますね!

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