『ロレンソ解説:ミラー10点満点、マルケス7点、ロッシ5点ながら改善あり』
★5月16日(日)、フランスGP決勝戦が行われた。
★ホルヘ・ロレンソが自身のYouTubeチャンネル『99 Seconds』でフランスGP決勝戦について、以下のように解説した。
・ジャック・ミラーについて(評価10点)
「この間のヘレス優勝はミラーにとって5年ぶりの優勝だったのに、今回のル・マンでまた勝ちましたね。この2連勝は、いかに優勝と言うものがライダーに自信を与えるかと言うことの現れでしょ。そうやって自分自身を信じられるようになり、操縦が良くなっていくんですよ。
また1列目スタートで、すぐに首位に立ってましたよね。その後、ヴィニャーレスに抜かれたものの、そのまま喰い付いて、フラッグ・トゥ・フラッグのチャンスが舞い込むとフル活用してたじゃないですか…ミラーにとっては得意コンディションだから。
そして、この手のコンディションが得意なライダーがもう1人…マルク・マルケスも前に出てきてましたよね。しかし、転倒してしまい…その後、ミラーはクアルタラローとの距離を縮めていった…ヤマハ機はその特性故に、ウェットは強くなかったから。
オーストラリア人選手が2連勝するなんて、あのケーシー・ストーナー以来10年ぶりのことでしょ。ミラー、おめでとう。ついに君が主役になる時が来たね。」
・ヨハン・ザルコ(評価8点)
「前の2レースでは苦戦し、ミラーやバニャイアの影に隠れてしまってましたね。ザルコは実に戦闘力の高いマシンでもって、ウェットで一貫した走りを見せて表彰台に戻って来たわけですよ。
かなりミラーに迫って行ってたから、今回のリザルトのおかげでタイトル争いにちょっと加わって行けるようになるでしょう。
上位4以内にドゥカティ機が3台入ったってことは、つまり、あのマシンはどこのサーキットでも速いってことでしょうね。」
・ファビオ・クアルタラロー(評価8点)
「クアルタラローにとっては、ビッグリザルトになりましたね…バニャイアを抑えてゴールし、また総合首位に返り咲いたわけだから。
(腕上がりの)手術をしたてだってことを思えば、容易なことじゃないですよ。それにも関わらず、予選では最速なんですからねぇ。
ヤマハ機はウェットでは本当に苦戦し…FPセッションでのヤマハ選手らの順位を見れば一目瞭然でしょ。クアルタラローは被害を最小限に抑え、ミラーにあまり引き離されずに維持し、最後は別のドゥカティ機に抜かれてしまったが…アッと言う間に転倒してしまうような状況で、3位を取ったわけですよ。クアルタラローにとって、今回の3位は優勝にも匹敵しますね。」
・フランチェスコ・バニャイア(評価7点)
「ペッコ・バニャイアは相変わらず確固とした走りをしてますね。カタール開幕戦以来、どんどん良くなっていってるじゃないですか。今回は厄介なレースで、いつ転倒しても不思議はないような中だったから、バニャイアも100%しっかりとした手応えで走ってはいなかったはずですよ。
今週末はミラーの方が常に速かったけど、こう言う難しい状況下で冷静さを保ち、貴重なポイントを確保して完走したわけですからね。こう言うのはまさにチャンピオンライダーとか、チャンピオン候補が見せる技ですよ。可能な時には勝つ、そして、それが無理な時は転倒やミスを避けて被害を最小限に抑える。バニャイアはまさにそうしたレースをしてました。最後の最後まで、タイトル争いを続けて行って欲しいもんですね。」
・ダニーロ・ペトルッチ(評価7点)
「ル・マンはペトルッチにとって、『ラッキー・トラック』だから。彼の凄まじいブレーキングが、とにかく有利なんですよ。しかも、今回は大得意のコンディションだったわけでしょ…ウェットなうえに気温が低く、あの体重がプラスに働くわけだから。今回は5位で当然でしょうね。
ただし、ドライで抱えている問題点が、このリザルトで解決するわけではないですけどね。しかし、こう言うレースをすると、自分のことが信じられるようになるもんだから。」
・マルク・マルケス(評価7点)
「転倒や最終リザルトはともかくとして、マルケスがこれまでより強く、確固とした走りでトップ陣に迫っていましたね。
最初のドライレースの時はトップ陣のペースに付いて行けてなかったが、雨になったら、他の選手らがビビっていたのに比べて良い感じになってきてましたよ。そうした状況下で調子を取り戻し、マシン交換の際にクアルタラローを抜き…復帰後の初優勝になると誰もが思ったんじゃないんですか。
ただ、僕は正直なところ、あのアグレッシブな姿を見て、転倒するかもしれないって思ったんですよ…あまりにも自信満々だったし、レースはまだ始まったばかりだったから。
残念ながら、予感が当たってしまい…転倒後はすぐに起き上がって、レースに戻って追い上げて行き…あの時は、もうオール・オア・ナッシングって感じでしたよね。
本当に残念です…最初の転倒が特にね。あれで優勝していたら、大喜びしてたはずなんだから。」
・イケル・レクオナ(評価7点)
「良いレースでしたよ…最終コーナーでヴィニャーレスを抜き、これまでの本人のモトGPベストリザルトにまた並んだわけでしょ(※2020年にも9位を2回獲得している)。
ペトルッチ同様、今回のリザルトのお陰で自分自身をもっと信じられるようになるだろうし、ドライでもこう言うレースができるよう頑張れるんじゃないんですか。」
・ヴァレンティーノ・ロッシ(評価5点)
「今週末は改善点が見られましたね。これまでのレースよりも速くなっていたし、特にドライで速くなっていたから重要でしょ。去年のヴァレンティーノ・ロッシに近い感じでしたね…去年も好調と言うわけではなかったけど、それでも安定してトップ10内には入っていたから。
ヘレステストで何か良いものが見つかったから、調子が上がったって言うなら良いんですけどねぇ…そして、今後のレースでもそれが続いてくれるとねぇ。」
(参照サイト:『Gpone』)
ブリヂストン復帰の可能性はないのか?って話は、note『2021スペインGPまとめ』でどうぞ!
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各選手への評価が凄く真っ当な評価ですね。
う〜ん••••まともな採点だと思うけど、つまらない❗️って言ったら叱られるかな(笑)
いたたわコメント民のような採点で草
レースで採点付けは難しいと思うし必要ないと思うけど、初心者にはわかりやすいしサービス精神の表れかな?
そのうち海外DAZNの解説にも呼ばれそう
解説といえばルマンの中野王子が良かったからレギュラー化して欲しいな