『ドゥカティ・ホンダ・KTM:2021 ミザノテストまとめ』
★9月21〜22日、ミザノサーキットでモトGPテストが行われた。
★各メーカーのテスト内容は以下のとおり。
・ドゥカティ
形状の異なるウィングが用意され、ミラー選手は両側のウィングがそれぞれ二重になっていて、吸気口が従来より長く、下側に付いているカウルを試用していた。ドゥカティは同テストでも相変わらずサプライズを披露しており、2022年に向けて完全に新たな形状のマシンを投入してくるかもしれない。
ファクトリー両選手によれば新マテリアルはフィーリング面が最高であり、バニャイア選手は「来年に向けて自信が高まった」と満足そうだった。
初日にホンダのピットボックス前でしばらく偵察をしていたミラー選手も、自身のマシンに関しては満足げなコメントをしていた。
ヨハン・ザルコは2日目テストには参加せず、右腕の腕上がり手術のため帰国したが、初日テストに関しては「ポジティブな印象で満足している」と発言していた。
・ホンダ
新マテリアル量は全メーカーの中でも最多だったようで、カウルやエアーボックス、フレーム等がまずはブラドルテストライダーが、そして、兄マルケス選手が試していた。
タイム的にはナカガミ選手がホンダ勢トップだったが、同テストでのホンダの目的はタイムを競うことではない。
これまで全選手ともリアのグリップやマシンの挙動が神経質であることに不満を抱いており、今回もそれらの点に注意が集まっていた。
兄マルケス選手は2022年に向けてのテスト作業内容に満足しつつ「新マシンのコンセプトは良い」とし、今後はオースティンGPに集中していくとのこと。
ポル・エスパルガロは大変満足した様子で、「新マシンには長所短所があるので、良い面を際立たせていきたい。まだ楽には乗れないが、これまでとは完全に異なっており、このまま作業を続けていくべきだろう。感触は良く、新マシンでなら強い走りができる」と話していた。
・KTM
各種タイプのカウルが用意されていた(吸気口が際立ったもの、ウィングの位置が異なるもの等)。なお、オリヴェイラ選手が側面に吸気口の付いたカウルを試している画像がネット上に出回っていたが、加工画像の模様。
ビンダー&オリヴェイラ選手は新マテリアルに対して満足していたが、ペトルッチ&レクオナ選手は冷めた反応で、特にレクオナ選手は1日しか作業できなかったことを嘆いていた。なぜならば2日目には、来年、モトGPデビューするレミー・ガードナー&ラウル・フェルナンデスが、マシンのシェイクダウンを行っていたから。
なお、フェルナンデス選手はモトGPのパワーに驚嘆しつつ、ペドロサやオリヴェイラ、ビンダーらからのアドバイスを得て、最終的にはかなり上達したと話していた。
また、ガードナー選手も馬力やブレーキング、スピードに驚きつつも、「今日死んでも良いぐらいの気持ちでシフトチェンジしていった」と話し、喜んでいた。
[ 完 ]
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
(Photo:Instagram)
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タイヤ問題は来年も解決されないだろうって話は、『2021アラゴンGPまとめ』でどうぞ!
レミーとラウルが走ってるのに二度見した。ってかポンシャラルさんらしくない対応。酷くない? メーカーが発注したんだろうけど
最下位付近ばかりのペトルッチ、相変わらずパッとしないレクオナの状況的に未来ある若手を早く戦力にしたかったんでしょうね
非情にも思えるけど元より厳しい世界ですからねぇ