『予選まとめ:2021アメリカズGP』
★10月2日、アメリカズGPでFP3とFP4・予選1・予選2が行われた。
★ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が、以下のようにまとめた。
・レースペース(FP4でのベストラップ4周の平均タイム)
首位ミラー:2’04”503
2位クアルタラロー:2’04”522
3位ミール:2’04”550
4位ザルコ:2’04”922
5位バニャイア:2’04”993
6位マルケス兄:2’04”844
7位ナカガミ:2’04”862
8位リンス:2’04”863
9位オリヴェイラ:2’04”910
10位マルティン:2’05”36
・なぜジャック・ミラーはFP4まで速かったのに、予選では10位だったのか?
公言はしていないが、ミラーは『他より劣るタイヤに当たってしまった』と言っている。
・アンドレア・ドヴィツィオーゾは予選2昇格が可能だったのか?
可能だった。ドヴィツィオーゾは第3セクターまで首位レベルのタイムを出していたものの、低速走行中のアレイシ・エスパルガロに遭遇し、減速せざるを得なかった。
なお、エスパルガロに非はなく、単純にドヴィツィオーゾより遅かっただけである。
・トップ12内にホンダ3選手が入っていたのは、先のミザノ2日間テストでマシンが改善されたからなのか?
同テストは確かに役に立っていたが、今回のパフォーマンス向上はおもにトラックの特性と、アスファルトのグリップが低いことに依る。
・日曜レースの天候は?
3日間の中で最も気温が上がる予報である。実際に上がった場合、選手陣の体力に大きな影響を及ぼすだろう。
・10月2日(金)のセーフティコミッション会合での、決定事項は?
選手陣が、『トラックの前半部分で、少なくとも第12コーナーまでのすべてを再舗装すべきであり、もし実行されなければ2022年のアメリカズGPには参戦しない』と提言した。
ただ、2019年にも同様の提言がなされたものの(※しかも、今回よりもはっきりと)、現状に至っているのである。
・路面状態は相変わらず危険なままなのか?
危険である。ただし、金曜セッション中に各チームの技術スタッフおよび選手らがトラックの内外で作業を続け、路面に多数ある陥没への対処法を探り出してはいる。
とは言え、マシンが過剰に動いていることは明白であり、危険であることに変わりはない。
・予選後『名・迷言』
ヴァレンティーノ・ロッシ
「トプラク・ラズガットリオグルが優勝後、昔、僕がセパンでやったお祝いギャグを真似てたのが嬉しかったですね(※トプラク選手が第1コーナーのグリーンゾーンで掃き掃除をする真似をしていたのだが、2004年カタール戦で失格となったロッシ選手が、次戦のセパンで優勝した際に同様のギャグを行っていた)。」
アレイシ・エスパルガロ
「ドルナはもっと早くに手を打つべきだったんですよ…何か酷いことが起きてから行動するなんてのは、間違ってますからね。」
フランチェスコ・バニャイア
「最強選手は僕じゃなくて、ファビオ(クアルタラロー)の方ですよ。」
ファビオ・クアルタラロー
「バニャイアが最速だけど、自分が彼より劣っているとは思いません。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
なぜ新世代ライダーが旧世代より速いのか?って話は、『サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPまとめ』でどうぞ!