『マルケス:このホンダ機ではタイトルは取れない』
★11月8日(火)、バレンシアサーキットで2023年に向け、モトGP公式テストが行われた。
★マルク・マルケス(ホンダファクトリー)が、同テストで13位だった。
★マルク選手のコメント。
「今日はおもに2023年版マシンに集中してました。
エアロダイナミクス関連やフレームで、いくつか新しいものを試してみて…あまり色々と大量に試しすぎないようにしてたんですが…2022年版と比べ、大きく改善された感じはしないですね。
まぁ、フロントがちょっと良くなったかもしれないけど、たいしたことないです…その分、他のエリアが悪くなってるんで。結局のところ、タイムも大差なかったし。」
【つまり…】
「もっと期待してたんですけどねぇ…もっとエッジの効いたマシンになってるかと。とは言え、そう簡単にはいかないと覚悟もしてるんで。
つまり、来年2月のテストに向け、一歩前進できるよう期待していると言うところです。」
【今回のテストではホンダ新加入のミール&リンス選手が、マシンの初乗りをしていたが…】
「2人のコメントを聞いただけなんですが…まぁ、最初は驚くんじゃないんですか。周知のように、適切な信頼感を得るには一歩ずつ進んでいくしかないわけで…決して簡単ではないのだと覚悟しつつね。
あの2人のコメントは重要ですよ…マシンの第一印象なんかは特にね。とにかく、あの2人もこのプロジェクトにがっちり関わることになったんだから…。」
【つまり…】
「結局、こう言うことです…リンスにしろミールにしろ、もし僕ぐらいの才能のライダーならば、新マシンの問題点に少しづつ慣れていくことから始めるわけで…。
楽なマシンなら、パッと乗って、パッと好タイムを出せるでしょ。でも、難しいマシンの場合、『なに、これ?』って思うようなタイムを出しながら、日がな一日かけてどうにかしようと頑張るわけですよ。」
【2023年版マシンにがっかりしているの?】
「がっかりはしてないですよ…ただ、もっと期待していたと言うだけです。
ホンダは懸命に作業してくれているけど、でも、タイトル争いをしようと思ったらもっと頑張ってもらわないと。今日の感じからすると、今のレベルではタイトル争いに加わってはいけないだろうから。
改善されたエリアもいくつかあるけど、悪くなった所もいくつかあって…最終的に戦闘力を上げるには、上手く折り合いをつける必要があるんですよ。
マシンの特性はだいたい以前のままなんで…つまり、同じ問題点を抱えていると言うことです。」
【日本のホンダから新鋭スタッフが大勢参加していたようで…】
「ピットボックス内で、あんなに大勢の日本人スタッフを見たのは久しぶりですよ。おかげで情報量は増えますよね。
今日のタイムは31秒前半ぐらいだったけど、無理して削っても意味ないんで…それでは、マシンの真の実力が見えてこないから。」
【エンジンの方はどう?】
「以前よりトルクは増えたけど、でも、他のメーカーに追いつこうと思ったら、もっと大きく前進させないと。エンジンの他にも、ハードブレーキングの際にもっとフロントのサポートが必要だし。
2023年版マシンの方向性としては一歩前進したけど、ただ、現在のマシンの方向性とだいたい同じなんですよ。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
マルケス:身体はほぼほぼOK、現在、ホンダにテコ入れ中って話は、note『2022 マレーシアGPまとめ』でどうぞ!
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エンジンに関してはホンダはF1にも供給してるしジェット機も作ってますよね…
ヤマハもトヨタに供給してるしボートもあるし…
エンジンに問題があると言う事に疑問があるんですよね…
関連するソフトウェアとフレームとエアロに関係する問題じゃないのかな?!
ペドロサに戻って来てもらって、開発に携わってもらいましょうよ、ね。
たまにあるHRC病。ホンダは組織が大きいからフレームとかエンジンとか各セクションごとに責任者がいて、で各責任者が擦り合わせてバイクを作っていく。でも調子が悪くなるとこれが機能しなくなって、各セクションで勝手に開発が始まって訳が分からないバイクが出てくる。訳が分からないバイクを現場で直そうとするから、さらに分からなくなり、開発へのフィードバックが見当違いになり、より訳のわからないバイクが出来上がる。
今ホンダに必要なのは優れたテストライダーじゃなくて、こんがらがった開発を一度解いて構築しなおすテクニカルディレクター
ホンダ、ヤマハは電制の統一化の最大の被害者と聞いたことがあります。 ドゥカティのバルブ機構の秀逸さで高回転域にメリットがあるのは今に始まったことではないですが、電制の共通化で、その差を埋める手段を日本メーカーは失い、それは未だに克服できていない。 そしてドゥカティはエアロダイナミクスにより懸案だったハンドリングを改善し、今のパッケージにたどり着いた。 参戦ライダーの数を見ても、つぎ込んだ予算は日本メーカーの比ではないのでは? 政治的な動きにより日本メーカーの良さを消し、そして斬新なアイデアと予算で、弱点を消し、長所を更に伸ばした。 すごいパワープレーだが、費やした努力も大きいため、素直に認めなくてはならない部位の方が大きい。
>ロッシふみさん
共通ECUの事で少し勘違いしております。
ECUの共通化はしましたが電子制御そのものは各社で開発されたオリジナルですよ。
各社バラバラのECUと独自のプログラムだったのを共通のECUと共通のプログラムに統一しましょうという感じです。
分かり易く言えば、アンドロイドやアイフォンやブラックベリーなど皆バラバラで使っていたのをアンドロイドに統一しましょうという感じです。
ホンダはマレリの開発陣をヘッドハントして上手く対応しましたがヤマハは独自プログラムが独特過ぎた上、初期対応が不味かったため電子制御で後手になってしまったという感じです。
ヤマハが一番損をしたと言われているのはその独自のプログラムが大変高度な制御をしていた為と言われています。
共通ECMやめれば良いのにね、ヤマハ、ホンダが速くなるとなんらかのレギュレーション変えて追いつこうとする、ドカティらしいやり方ね
>ハンスさん
でもガラケーで培ってきた技術をいきなり今年からAndroidにするからこっちでやってねって言われてもそれを移植することは不可能なのです。
ガラケー作ってた人なら激しく同意してくれると思うけど。
おまけに開発陣はホンダに取られてしまって…
ていうかそんなにお金つぎ込めないですよね。
金掛かり過ぎ!
電制が自前のSBKでは勝負になってるのに
>Oopsさん
個人的にはヤマハの最大の失敗はお金をケチったのか優秀な電子制御を開発した自負なのかは不明ですが、
マレリの技術者をヘッドハントしないで自分たちで1から勉強しながら開発しようという方向性にした事じゃないでしょうか。
その関係で初動で出遅れた上、エンジン開発も失敗したためエンジン関係でライバルに遅れを取っていると個人的に思っています。
因みにですがSBKのヤマハ機の電子制御はMotoGPのモノに比べるとシンプルな制御しかしていないそうです。
ラズラットリオグルがMotoGP機のテストで電子制御の高度さに感心していましたね。
SBKはECUに予算制限あるので当たり前では?確かJSBとかの方が高度なECU使ってると聞きます。