『ペルナット:選手が団結し、開幕戦が遅延するかも』
★イタリアモトGP業界のご意見番カルロ・ペルナット氏(プロマネージャー、現在はバスティアニーニ&アルボリーニ担当)が、が伊サイト『Mowmag.com』の1月11日付け記事で次のように話した。
【2023年からスプリントレースが導入されるが、報酬面に関して問題が起きているようで…】
「『スプリントレース』ってものが導入され、21レース増えるわけですよ。
ところが、選手らはこの『スプリントレース』なんてものがない時に…まだ案さえ出されていなかった時に契約してるわけです。
とは言え、なんの報酬もなく二倍のレース量をこなすなんて、妥当とは言えないでしょ。
レースが増えることに関しては同意できても、無報酬ってのは馬鹿げてますよね…少なくとも、ポイントは(メインレースの)半分もらえるって言うんだから、報酬だって半分もらえるはずでしょ。
もし選手らが団結してデモでもしたら、レースが開催できなくなる可能性だってあるでしょ…選手らだって、団結する可能性はあるわけでねぇ。
とにかく、間違ってるんですよ。」
【団結する可能性と言うのは…?】
「(2月の)セパンテストで、何か起きてしまうかもって心配してるんですよ…選手らが全員集合するわけだから、それまでに(報酬について)何かしら決めておかないと開幕戦の延期なんてこともあり得るかもねぇ。
実は、メーカー側は『選手との契約内容は(スプリントレース導入後も)変更しない』って、協定を結んでしまってるんですよ。
一方、ドルナやオーガナイザー陣は、『(報酬/報奨金の問題は)我々には関係ない』って協定を結んでいるわけで…。つまり、しわ寄せは選手らに来てるってことです。
新スケジュールでは選手らのリスクが2倍になるのだし、プロ選手なんですからねぇ…きちんと配慮されるべきでしょ。
私なんかは、いくつかの個人スポンサーに『エネア・バスティアニーニがスプリントレースで好リザルトを出した時はボーナスを出してやって欲しい』って交渉してるんだが…
ただ、こう言うことってのは足並みをそろえて、皆でやらないことにはねぇ。
まぁ、こう言うご時世だってことは分かるし、誰も余分な金なんて持ってないわけで…ただ、道理ってのは、やはり然るべきものなんだから。
「『スプリントレース』導入って言うのは、すべてを比較検証しつつ、腰を据えて話し合うべきことだろうに…なんだかまるで思いつきで取り入れたような感じになってしまって…
案の定、こうして尻拭いをしなければならないわけでねぇ。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
スプリントレースまとめについては、note『スプリントレース賛否両論、批判続出!!』でどうぞ!