MotoGP

ヤマハがっかり『とにかくエアロダイナミクスで遅れている…』マイオ・メレガッリ

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『メレガッリ:とにかくエアロダイナミクスで遅れている…』

★ヤマハはモトGPにおいて、2022年末にプライベートチームを失い、2023年はファクトリー2選手のみが参戦している。

★シーズン前半の8GP(計16レース)の成績は以下のとおり。

総合9位ファビオ・クアルタラロー(首位と130ポイント差)
総合11位フランコ・モルビデッリ(首位と137ポイント差)

コンストラクター部門では総合5位(首位と203ポイント差)

チーム部門では総合6位(首位と147ポイント差)

★先日、ヤマハのマイオ・メレガッリ氏(スポーツディレクター)が、『Motorsport-Total.com』のインタビューで次のように話した。

【今シーズン前半の8GPが終わったが…】
「当初、想定していた状況とは全く異なり…がっかりしています。」

【マシン開発については?】
「あいにく、方向性が…我々が期待していたようなものではなかったんですよ。短期間で復調するのは容易なことではないんですよね。
ただ、もちろん、できるだけ早急にマシンのパフォーマンスを上げていくよう頑張りますよ。
冬季オフシーズン中はエンジンに手を入れ、トップスピードの改善作業を行っていました…あと、エアロダイナミクスについての作業もね。
強力なエアロダイナミクスパッケージを備えたところ、多少は速くなったものの、かなり操縦しにくいマシンになってしまったんですよ。」
(※新エアロダイナミクスは却下され、結局、以前のものを継続することとなった。)

【以前、ヤマハ機と言えば、コーナー旋回が強みだったが…】
「うちは以前のままなんですが、他メーカーがエアロダイナミクスを駆使してコーナー旋回の改善に成功しているんですよ…うちも、その辺りに手を入れていかないと。
あと、細かい部分もあるんですが…とにかく、足りないのはエアロダイナミクス関連なんです。」

【最近、クアルタラロー選手のモチベーションが落ちているようだが…】
「去年は常に『今ある物をフル活用していこう』と言っていたんです…ない物のことを考えたって仕方がないですからね。
とにかく、このまま、今ある物だけに集中していかないと。」

★なお、9月のミザノテストでは、ルーカ・マルモリーニ氏(※F1エンジニア)設計の新エンジンを試す予定である。

(参照サイト:『Corse di moto』)

アッセンでクアルタラローが速かったのはトラックのおかげ……って話は、note『2023 オランダGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. DT 200 WR より:

    今のモトGPは エアロパーツ を競っている感じで何かワクワク感が無くなった。
    モトクロスやエンデューロ、トライアルの方が観てておもしろいな

  2. レイニーさん より:

    バイクでエアロは危ない

    それ関係なしにしても、日本ってエアロ関係弱いのだから、MotoGPの拠点もこの際イギリスにして汗

  3. 上中 より:

    そんなことないんだろうけど、素人目にはM1よりR1のカウルの方が性能が良さそうに見えるw

  4. ハリスフレーム より:

    ヤマハも資本関係のあるトヨタ様のTGR-Eにある風洞を使って開発協力してもらった方が良いかも。
    市販車へは恐らく生かせない技術ですので外注も有なのかもね

  5. チャオ より:

    ヤマハがエアロダイナミクスで劣ってるて単なるエクスキューズの
    スケープゴードにしてるだけでしょ。
    M1のコーナー立ち上がり加速の鈍さはエアロの影響じゃないだろ
    欧州勢のエアロが優れてるから速いとは全く思わないし、逆に
    余計なドラッグが生じてエイペックス3~4km損してる様に思う
    ヤマハがエアロダイナミクスなんかを言い訳にするくらい深刻なの
    は分かるが、とっととハイパワーな新型エンジンの開発をロッシが
    現役の頃にしていたら此処までみじめな状況にヤマハは落ち込まなかった筈だし、ロッシは後1・2シーズンは現役だったかもしれないのに。ヤマハしっかりしてくれ。

  6. うに より:

    少なくともドカとKTMはコーナリングの安定性と前走者の乱流解消&前輪の熱対策をエアロで解決していると思う。

    それによって馬力があるのにコーナーも安定する状態を作ってる。
    コーナーが安定すれば立ち上がりも速い。

    最高速が数㎞落ちたとしてもトータルでは全く問題ない。
    というかエアロによって高速域も良くなってるってなんかの記事にありましたよね。

    ドカが馬力だけじゃ無く旋回性も手に入れたように、
    ヤマハも旋回性だけじゃなく馬力も高次元で手に入れるためには
    やっぱりエアロでしょ。

    もちろんエアロだけじゃなくて他にも色々あるんでしょうけど。

  7. へほへも より:

    市販車に活かせない技術ってエアロの話になるとコメントで見るけどほんとに活かせないのかね?
    ZX-12Rは小さいウイング付いてたしH2Rだって
    まぁどっちも参戦してないカワサキのバイクだけど。
    日本人のそういう感覚が開発に影響して欧州勢に負けてる現状なんじゃないの?仮に市販車に活かせなくても一番の目的は勝ってブランドイメージ上げる事なんだし
    見た目はエアロ好かんけどそこを言い訳にしてたらただの負け惜しみにしか聞こえん

  8. にっすん より:

    サーキットでしか意味ないし事故起きた時にあの突起がどう考えても邪魔なの解ると思うが…
    エンジンエンジン言ってるのはファビオもエンジン上げすぎてハンドリングが失われたって言ってるの見てないのかな?ドゥカティがそれまでスピニングするハイパワーエンジンを上手く路面に伝えられるようになったのはウィングとミシュランとの密議なんだし…ヤマハはそのエンジンで追いついてもそこがまだ足りないってことでしょ

  9. ugem より:

    プロトタイプバイクはレースという現場で勝つための実用車。
    勝つために何が必要かを追求したバイクがMOTOGPマシンです。
    市販車に応用出来るとか出来ないかは問題ではないと思いますよ。
    勝てなければ何を言っても言い訳にしかなりません。

  10. うに より:

    エアロって羽根だけじゃなくてトータルパッケージですからね。
    エアインテークの形やアンダーカウルまわりの納まりとか、
    空力を追求していく中で市販車に必ずいかせる部分はありますよね。

    CBR1000RR-Rみたいなにぱっと見は羽根が付いてなさそうだけど、
    実は片側3枚も付いてるみたいなのが市販車でも増えてくるんじゃないのかな。

  11. マラカスタンタン より:

    全てにおいて遅れてる。

    このままだとクアルタラロは来年でヤマハを
    出て行くだろう。

  12. なお より:

    日本勢がエアロに弱いのって
    日本の高温多湿環境と欧州の大気とでエアロの効きが違って日本でテストしきれない可能性ってあるのかな?

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