KTMがプライベーター勧誘中：乗り換えるのはホンダLCRか？アプリリアRNFか？

『KTMがプライベーター勧誘中：乗り換えるのはホンダLCRか？アプリリアRNFか？』

★先日、KTMのステファン・ピエラ氏（66才、CEO）が『Speedweek.com』のインタビューで、KTMモトGPチームの現状について以下の内容を話した。

・マルク・マルケス（ホンダファクトリー）が数回、KTMに売り込みに来た。
・既にアウグスト・フェルナンデス（GASGASテック3）と契約更改したが、ポル・エスパルガロ（GASGASテック3）やペドロ・アコスタ（モト2）のシートも確保する。
・2024年に5選手を参戦させるため、現在、他メーカーのプライベートチームを引き抜こうと思っている（※ホンダLCRかアプリリアRNFで、後者が可能性大）。

★ピエラ氏のインタビュー抜粋。

【現在、KTMは4選手参戦させており、2024年は5選手になる予定だが…】
「大丈夫ですよ。まず第一に、ポル（エスパルガロ）にはチャンスを提供しなければね。どれぐらい復調できたかを証明できるように…なにしろ、半年近く欠場してたんだから。
テストライダーになるかどうかと言う件は、今は大きな問題でしょうないでしょう…すべてはポルの調子次第なんですから。
予想通りに回復しているようなら、2024年シーズンは通して参戦できるでしょう。既に契約もしてるんですから。」

【ドゥカティが、『KTMがグレジーニチームと接触していた』と言っていたが…】
「まぁ、なにかと噂は出ますよね。2024年にはペドロ・アコスタがKTMからモトGPデビューするわけだし…チームは未定ですけどね。
もう1シート必要ならば、諸々きちんと手配しますよ。あと、私としては、グレジーニチームは選択肢には入ってないですがね。」

【アプリリアRNFに目をつけていると言う噂も…】
「現在、モトGPの各プライベートチームの状況としては、金銭面では容易じゃないでしょうからね。
アプリリアのプライベートチームが金銭面で苦労していると言う話を耳にしましてね…アプリリア側のサポートが必要なんじゃないんですか。」

【マルク・マルケスは2024年末までホンダと契約済みだが、KTM移籍の可能性はある？以前、貴方は『勝てばマルケスのおかげ、負ければKTM機のせいと言われる』と言っていたが…】
「その通り、その考えに変わりはありませんよ。ここ数ヶ月、売り込みに何回やって来たことか…。」

【マルケス選手について、どう思う？】
「八方塞がりと言った様子ですね…ただ、本人にも責任はあるでしょう。
エアロダイナミクスにより現在のモトGP機は以前とは変わってきていて、もはやマルケスのライディングスタイルにはそれほど合わないんですよ。だから、あの通り転倒ばかりしてるでしょ。
いずれ、うちは世界チャンピオンになりたいと思っているが、マルケス獲得はうちの進むべき道ではないんでね。
モト２/モト3クラスの選手を、自分達で育てていきますよ。」

【マルケス選手がKTMに加入することはあり得ない？】
「全く問題外だとは言ってませんよ。ただ、うちには向かないと言うことであってね。」

【経済的に困窮しているモトGPプライベートチームがあれば、KTMが介入するの？】
「もちろん、何かあれば、うちが駆けつけますよ。おそらく、モトGPシートのいくつかに空きが出るでしょう…うちは選手5名で参戦していきますよ。」

【アウグスト・フェルナンデスのリザルトならば、2024年シートを確保できたのは妥当なことで…】
「本当にそうですね。だからこそ、うちも契約更改したんですよ。あと、ペドロ・アコスタとも契約しましたしね…2024年にモトGP昇格できることは保証しますよ。」

（参照サイト：『Moto.it』）

KTMはマシンは速いが、使える選手が1人しかいない………って話は、note『2023 オランダGPまとめ』でどうぞ！