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アルボリーノ『勝ち方はロレンソとクアルタラローから学んだ!』

『アルボリーノ:勝ち方はロレンソとクアルタラローから学んだ!』

★2023年の前半シーズンが終わり、モト2クラスの総合順位は以下のようになっている。

首位トニー・アルボリーノ(148ポイント、Elf Marc VDS Racing Team)
2位ペドロ・アコスタ(148ポイント、Red Bull KTM Ajo)
3位ジェイク・ディクソン(104ポイント、Inde GASGAS Aspar Team)
4位アロンソ・ロペス(92ポイント、Beta Tools SpeedUp)
5位アロン・カネ(76ポイント、Pons Wegow Los40)
6位フィリップ・サラック(72ポイント、QJMOTOR Gresini Moto2)

★イタリアGP直前の6月6日、伊サイト『Gpone』がトニー・アルボリーニ(22才)選手にインタビューを行った。

【2022年10月のタイ決勝戦で優勝してから、君はガラリと変わったようで…】
「あのGPが鍵にはなったけど、でも、もっと前から変わり始めてたんです。
2022年のミザノGPの後、チームと一緒にマシンやレースウィークエンドでのアプローチを変えることにしたんです…皆で『勝ちたいし、うちならできるよな』って言い合ってね。
それまでは、そんな風にチームが一丸になることってなかったんだけど、うちはストラテジーを変えていくことにしたんですよ…どこのトラックでもそれなりに上手く走れるマシンを探して、僕の方がマシンに合わせていくことにしたんです。」

【2023年シーズンが始まるまでは、ペドロ・アコスタに注目が集まっていたから、君は過小評価されていると思っていた?】
「過小評価されて、あまり話題にされない方が良いんですよね…僕自身は、自分に何が出来るか分かってるんで。
過小評価されてるとは思ったけど、その反面、けっこう落ち着いていられました…どこまで出来るかは分かってたんで。
とにかく、伸びながら前進していくことだけを考えて頑張りますよ。」

【君はミラノ郊外の出身で…二輪レースが盛んな土地ではないが…】
「いったいどうしてなのか分からないけど、僕も父もいつも強い走りができたんですよ…そう言う感触はずっとありました。
6〜7才の時は世界選手権なんて遠い世界の出来事だったのに、それでも、自分はトップレベルで速いって思ってたんです。
ただ、ミラノ郊外から参戦するのって本当に大変で…強い選手が揃ってるのはエミリア・ロマーニャだから、そこまで行くのに僕らはいつも金曜日にキャンピングカーで出発して、日曜日に帰宅してました。
それで月曜日にはムカつきながら学校に行って…また金曜になるのを楽しみにしてたんですよ(笑)。
子供の頃は、自由に遊べる週末ってちょっとしかなかったですねぇ(笑)。」

【その後、君はホルヘ・ロレンソと一緒にトレーニングすることとなり…いったい、どうやったらチャンピオンライダーとそう言う関係になれるものなの?】
「言っても信じてもらえないだろうけど…ホルヘから『一緒にトレーニングしたい』って言ってくれたんです。
2018年のことで、僕はモト3に参戦してたんだけど、まだ1度も表彰台に上がったことがなかったんです。その頃はまだミラノ郊外に住んでいて、そろそろ引っ越した方が良いと思ってました…思うようにトレーニングできず、自分の実力を発揮することができなかったんですよね。
でも、どうして良いのか分からずにいて…そうしたらセパンでのレース後、マッサージを受けていたら、ホルヘが僕のところにやって来たんです。
想像もしてなかったですよ…当時の僕は完全に無名選手でしたからね。
でも、ホルヘが『誰か速い選手と一緒にトレーニングがしたいんだ』って言ってきて…当時、僕の母の家がルガーノのホルヘの家の近所で、僕もそこに住んでいたんですよ。
それで、すぐに飛んで帰って、ホルヘの専属トレーナーのイヴァンと一緒にトレーニングを始めたんです。今でも彼と一緒にやっていて…ホルヘもそうです。
とにかく、ホルヘが自分から言いに来てくれたってことが染みたんですよねぇ…ホルヘは常に改善していこうって気持ちでいっぱいだったし、彼のメンタリティにも触れることができました。
こう言う諸々から大きな影響を受けたんですよ…僕はまだまだ頑張っていかなければならないんだし、自分の実力を100%発揮できないなんてあり得ないことですからね。
ホルヘのおかげで僕は変わり…あれが一番最初の変化でした。その後、好リザルトが取れるようになり、どんどん良くなっていったんですよ。」

【そして、去年の冬からは、ファビオ・クアルタラローと一緒にアメリカでトレーニングしているそうで…】
「ファビオとは10年前からの知り合いで、よく会うんですよ…たまに一緒に晩飯に行ったり。でも、家が遠いんで、レースウィークエンド以外ではあまり会えないんですよね。
僕があっちこっち移動できるようになった頃から頻繁に会うようになって、けっこうラフな付き合いですよ。好きなんですよね…何年も経つのに、全然変わらないんだから。」

【チャンピオンライダー2人から、どんなことを学んだの?】
「それぞれタイプは違うけど、でも、仕事への取り組み方は似てるんですよ。
ファビオは兄弟みたいな感じで、一緒にいると自信がどんどん出てくるんです。メンタリティはファビオもホルヘも似ていて、とにかく、常にプラスアルファのことをやりたいと思ってるんですよね。
僕もそう言う気持ちはあったんだけど、でも、正しい方向に伸ばすことができずにいたんですよ。今は上手くいってますけどね。」

【君のことを知らない人のために、ちょっと自己紹介してみてくれる?】
「こう言うタイプではないってことなら、けっこう言えるかも(笑)。
僕は常にはっきりとした目標を持っているタイプで、今は気が散るようなもののない状況で一人暮らしをしています。自分で決めたゴール向かって、順調に進んでいるところです。
落ち着いたタイプで、道でばったり会っても話しかけやすいタイプです。
それから…ちょっとイカれてるタイプかな(笑)。」

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

ディ・ジャンナントニオには後1年チャンスを与えるべき……って話は、note『2023 オランダGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. ugem より:

    レーサーが多い少ないという地域柄が有るのですね。

  2. ミラノマルコ より:

    昨年末から、何かと小椋選手の障害になるライダーだと思って嫌なライダーだと思ってましたが、今回の記事を読んで凄く好感が持てました。当たり前ですが、やっぱGPに出てる選手は皆さん人一倍努力してますねw。アスリートは凄い。やっぱ世界選手権は素晴らしい。皆さん頑張って。

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