『バニャイア:マルケス相手には、こうやって戦わないと負けてしまう』
★28日(日)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が決勝でグリッド7位からスタートし、優勝した。
★バニャイア選手のチーフメカニックを務めるクリスティアン・ガバッリーニ氏は、これまでストーナー/ロレンソ/マルケスと共にモトGPタイトルを取ってきた超ベテランで、勝利には慣れているはずだが、今回ばかりは感動しきった様子だった。
★バニャイア選手のコメント。
【ガバッリーニチーフメカニックが感動していたが…】
「ええ、とても喜んでました。うちはしっかりと団結したチームなんで、苦戦している時も全員がまとまってるんですが…こう言う勝利には、大きな解放感がありますよね。」
【キャリア最高の勝利?】
「どれが最高なのか…もちろん、トップ3には入りますよ。一生忘れられないような勝利です。
物凄い競り合いの末に勝ったんだから…第1ラップなんて特にね。しかも、終盤ラップではマルケスとの対決もあったし。
『仕上がりの良い勝利』って感じですかねぇ。マルケス相手の時は、常に壁の向こうまで根性飛ばしていかないと。」
【ホルヘ・マルティンが貴方の目の前で転倒していたが…】
「いったい何が起きたのか…僕は強いハードブレーキをかけたんですが、多分、マルティンはブレーキをちょっとかけすぎて、フロントが切れ込んでしまったんじゃないんですか。」
【マルティン選手が転倒したのだから、『今回は2位でも良いか…』と思ったりした?】
「一瞬たりとも思いませんでした。そう言うことを考えるような段階じゃないから。」
【第1ラップではアウト側から選手2名を一気抜きし、マルケス選手と対決後、ラスト3周と言うところでファーステストラップを記録と、盛りだくさんな勝利だったが…】
「2戦連続で苦戦した後だから、僕にもチームにもこう言う勝利が必要だったんですよ。
楽な日々じゃなかったですからね…色々な疑念が浮かんできてたし。解決策を見つけなければならない状況だったけど、うちは上手くやれましたね。
こうした日々を僕らは上手く乗り越え、しっかりと自信を身につけてこれました。明日はテストなんで、金曜セッションで始めた作業を終わらせますよ。」
【アウト側からの選手2名一気抜き、マルケス選手と対決、ラスト3周と言うところでファーステストラップ…どれが一番良かった?】
「3つそれぞれですね。全て素晴らしかったけど、多分、今回の勝利の60%は、『アウト側からの2選手一気抜き』のおかげでしょう。
実は昨日も試してみたけど、第6コーナーのアウト側アスファルトが濡れてたんで上手くいかなかたんです。」
【アグレッシブな勝負ができるってところを、マルケス選手に知らしめることは重要だった?】
「こう言う勝負をしなければならないんです…前に出るには唯一の方法なんで。尻込みしてたら、全てはもっと厄介になってしまうから。
うちはベストを尽くしました…激戦だったけど、フェアなやり方でしたしね。全体的に、今回の結果には非常に満足してます。
存分に強さを示すことができました。」
【マルケス選手と共倒れになる恐怖もあったの?】
「なかったです…まぁ、あの状態だと、イン側にいる方が被害は大きいものなんですけどね。
現在のモトGPでは、接触なんてほぼ普通のことだと思うんですよ…抜こうと思ったら、かなりアグレッシブに走らなければならないんだから。接触も有りでしょ。」
【現在、総合2位で、首位マルティン選手と17ポイント差…】
「シーズンは長いんで、現時点でのポイント数はあまり重要ではないでしょう。
とにかく、マシンに集中し、今週末のような作業を続けて可能な限りのソリューションを探り、自分達に可能なレースをしなければ。
調子が良ければ、うちは常に表彰台争いができるんだから。そこが一番重要ですからね。」
【パルクフェルメでマルケス選手とハグしていたが…】
「敬意の気持ちは大切だから…選手相手に限らず、ショーそのものや観客の皆さんに対しても同じです。」
(参照サイト:『Moto.it』)
接触もありって言っちゃった。
やるぞっていう表明、覚悟を示したね。
でも、兄さんに遠慮なくガシガシやられるぞ~(笑)
巻き込みズシャーアタックは論外、あとは程度の問題で、接触は前提なのがレースだと思う。
ペナ判定の公平性を確保して、当てられて不利を被ったライダーが不満を抱かないように、観客が冷めないように、上手に運営してもらいたいです。
あのアウトからの二台抜きは痺れたなぁ…
ぶつけられたらいつもなら文句を言ってるところですが、自分の場合は肯定した感があるなぁw
これで今後は逆の立場になっても文句は言えないね!
マルケスがいなかったら今日のレースはバニャイアのぶっちぎりで退屈なものになってたでしょう。
良いレースでした。
抜く、抜かせない、抜き返す、全て大事だと思います。時にはミスもあるし不運もある仕方ない。それが人間のやる事。だからレースは面白い。
確かに、ガバリーニ氏の表情は印象的だった ドゥカティスタはみんな、氏と組みたいと思ってるだろうね。引き抜くなら絶対彼だよ。Yは失敗したのかもね。
ペッコはかなりフェアなライダーだけど相手がマルケスみたいなヤツなら決してやられっぱなしにはならないぜ、っていう強い覚悟があるね。カッコいいと思います。
「壁の向こうまで根性飛ばしていかないと」!
この表現とても好きです