『マルケス:下降デバイスは僕のミス…でも、今回は戦闘力が高い感じだった!』
★8月18日(日)、オーストリアGPのモトGPクラスでマルク・マルケス(ドゥカティグレジーニ)が、決勝で4位だった。現在、総合4位(-83ポイント)。
★マルケス選手はスタート時に下降デバイスが作動しなかったため、モルビデッリ選手に接触して共にコースアウトした。
★その後のマルケス選手の追い上げは、以下のとおり。
第3ラップ:11位。
第4ラップ:10位。
第6ラップ: 弟アレックス選手を抜いて9位に。
第7ラップ:選考していたヴィニャーレス選手が膨らんだので8位に。
第8ラップ:兄エスパルガロ選手を抜いて7位に。
第11ラップ: 先行していたミラー選手が転倒したので6位に。
第17ラップ:シケインでベッツェッキ選手を抜いて5位に。
第18ラップ:ビンダー選手を抜いて4位に。
※第18〜28ラップまで、ほぼ常にマルケス選手が最速で(上位3選手はコントロールしながら走っていた)、当初、3位バスティアニーニ選手とは8秒差だったが、最終的に6.4秒差にまで縮めた。
★なお、今回の接触については、両選手共に処罰は科せられない。
★マルケス選手のコメント。
【今回の決勝については?】
「起こりそうなことが、全て起きてしまったって感じで…スタートの30分前に技術トラブルが起きたんですよ。
うちのメカニックらが駆けつけてきてたのは、TVにも映ってたんですかね……タイヤ装着の際、タイヤ圧のチェックをしてたらバルブが壊れてしまったんです。
それで、タイヤを別のホイールに付け替えるのに、ミシュランの所へ急いで行って…そうしたらタイヤの温度が下がってしまったんで、グリッドに並んだ時、『ウォームアップラップの最中、タイヤの温度調節に気をつけて』って言われました。
それでタイヤ温度に気を取られてしまい、それ以外は二の次となり…フロントの下降デバイスを、きちんと作動させられなかったんです。」
【では、下降デバイスについては貴方のミスだったの?】
「そうです…僕のミスです。まぁ、バタバタの末に起きてしまったことなんですけどね…フロントタイヤの温度を調節し、フロントの下降デバイスも作動させ…でも、きちんと作動させられず…僕のミスですね。
その後の第1コーナーでもツキに見放され…スタートした途端、『さて、いくつ順位が下がってしまうのかな…』なんて考えてました。
モルビデッリも後方から速攻で追い上げていかなければならず…仕方がないですよね。誰かがこんな風になってしまうもので…今回は僕らだったってことです。
僕は13位まで落ち、じりじりと追い上げていきました…ミスもなく、まぁ、楽しいオーバーテイクも何回かありましたよ。」
【例えば…?】
「そう言うのが、いくつかあって…よく覚えてないんですけどね。あれぐらい集中してると、何がどうなってるか…あまり覚えてないもんで。どこに向かって進んでたかも、分からないぐらいでね。
まぁ、最難関の1つはベッツェッキを抜いた時でしょうね…何周か彼の後ろに付いて走り、確か、第2コーナーで抜いたんじゃないんですか。
あれは最難関でしたね…ミラーを抜いた際、フロントタイヤがオーバーヒートしてしまったんで、思うようにブレーキをかけられなかったんですよ。」
【リアの下降デバイスも作動しなかったの?】
「いや、リアは作動しました…問題は、作動しているのに、そんな風に見えないってことなんですよ。他のドゥカティ機との違いが倍に感じられたもんだから(笑)。
リアは下がってるのに、フロントは下がってないわけで…でも、僕には(リアも)下がってないように思えて。結局、元に戻ってしまいましたしね。」
【諸々の問題がなかったら…バニャイア&マルティン選手に付いて行けてた?】
「いやぁ〜なんとも言えませんね。まぁ、付いていけたのかなぁ…終盤は僕の方が速かったんで。でも、序盤はあっちの方が速かったし…。
多分、あの2人は序盤でタイヤをけっこう使ってたのかもしれないし…。」
【表彰台に上がれてたと思う?】
「思います。昨日も言ったけど、(昨日は)楽に表彰台に上がれてたはずなんで、今日も表彰台の可能性は高かったんですよ。まぁ、駄目でしたけどね。
とにかく、これだけバタバタした末の4位なのに、満足できないんですよね…今週末は、貴重なポイントをすっかり取りそこねてしまったんで。
反対にバルセロナなんか、不思議でしたねぇ…手応えが悪かったのに、2位と3位だったんだから。
『今回は、どんな週末だった?』と訊かれたら…重要な週末だったと思うって答えますね。全セッション、全レースで高い戦闘力を発揮できたんだから。」
【モルビデッリ選手の方が後方スタートだったのだから、接触を避けるべきだったと思う?】
「(あの瞬間は)僕は真っすぐ進み、ミラーと同じ地点でブレーキをかけ…ミラーはイン側に向かったんですよ。
僕はブレーキをかけてからも真っすぐ進み…そうしたら、左側にガツンと来たんです。でも、彼のせいでもないし、僕のせいでもないことなんで。
結局、あの第1コーナーって、接触多発地点だったでしょ。さいわい、2人とも上手く切り抜け、レースも完走できたんですから。まぁ、僕はゴタゴタに巻き込まれてしまいましたけどねぇ。
僕が避けるべきだったのか…まぁ、不可能でしたけどね。」
(参照サイト:『Moto.it』)
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下降デバイス廃止で正解だな
マルクは相変わらず率直にコメントするなぁ。
自分のミスはミスだと認めるし、避けられなかったことは不可避だって言うのは好感がもてる。
今年は乗り換えて初めてのシーズンだし、型遅れでトップでもいいのかも。
でもかつてのマルクならそういう状況でも無双してくれそうな期待感があったんだけどね。
下降デバイスないと、スタートであれだけの差が生まれるのがよくわかりました。下降デバイスはないほうがスタートが面白くなりそうですね。
バニャイアぶっちぎりのレースはつまらないので楽しませてもらいましたが、あの二人のバトルにも参加出来るマシンが欲しいね。