
『ミラー暴露:ドゥカティ3Dプリンター、KTM機とリアタイヤ…etc』
★3月末頃、ジャック・ミラー(ヤマハプラマック)が、ポッドキャスト『Gipsy Tales』のインタビューで次のように話した。
・ドゥカティの3Dプリンター
「(欧州レースでのウィークエンド中に)ドゥカティの運搬用トラックのコンテナの中に入ったら、奥の方の半分以上を占めてる機械があってね…1日24時間稼働してるんですよ。
初めて見た時は、『一体なんだ、こりゃ!?』って思って…(ドゥカティ陣営には)すっげ〜3Dプリンターがあって、とにかく動きっぱなしなんですよ。
それでエンジン部品なんかは作らないけど、プラスティック製の簡単部品とかウィングなんかのカーボンパーツ、新センサー、ケーブルをまとめるための部品なんかを作ってるんですよ。
あそこのメーカーがどれだけ先進的か…世間には分からないでしょうねぇ。テクノロジーレベルで言ったら、桁外れなんだから。」
・ドゥカティ機は時速400km
「ドゥカティが直線コースでのトップスピードを検証するのに、ウィングなしのマシンをテストしたことがあったんだけど…時速400km近く出てたんですよ。」
KTM時代のリアタイヤ
「リアタイヤのグリップが物凄く高かった頃があってねぇ…他のメーカー機はそれを利用して、両輪を使ってマシンを止めることができたんですよ。
ところが、KTM機だとそれができなくって。僕の場合は、コーナー中央でかなりの横揺れチャタリングが起きるのが問題で…コーナーの真ん中辺りでマシンが跳ね出しちゃって、操縦しづらくなってしまってね。」
(参照サイト:『Motosprint』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
云うほど桁外れのテクノロジーレベルか?
取り入れてるかどうかは別として。
現代は3D CAD時代でパソコンで書いた図面を即座に造り出す事が可能になったので非常に便利な時代になった。
35年前は、この図面を手書きして金型設計からの製品造りを思うと納期(出来上がり期間)が何週間から即座の差は大き過ぎる。
3年前なら未だしも、35年前と比較する意味がわからない。
技術というよりは、それを導入した判断を評価しているのでしょうね。日本勢は安全性、3Dプリンタならモノによっては製造方法は積み上げていくバームクーヘンなわけで負荷には弱い、万が一落下した際に他のライダーに迷惑が掛かることは出来ないから採用しないでしょうね。私はそんな日本が好きです。どんなに苦労していても「コース上にオイルまくような事は避ける」のが日本だと思っています。
だからオイル撒くようなエンジン部品じゃなくてエアロとかステーとかの付属部品をって言ってるじゃん。
今や個人でもカーボン含有のフィラメントでパーツを自作できる時代だからねぇ。
企業ならチタンなどの金属積層部品も作れるはずだし、F1じゃ常識なんじゃないか?
> LOWGUY より:
35年前の話と言う言い方は誤解を招いたねぇ。3D CAD時代になりとてもラクに早く性格になったが、災害時には電力が無いと何も出来ない人間が多くなったのも確か。
手描きで図面も描けると言うのは引き出しの1つになる。出来ないより出来る方が良いし、引き出しも多いに越した事は無い。
今の事しか出来ない人より、チャッチャと色んなやり方を使って(例えば機械が1基ならその他を他の方法で進める)こなすマルチタスク能力に長けた方は重宝するし、指導者にも向くのです。
既にF1(Hondaはレッドブルで導入濟み。他にはザウバーや、アルピーヌなども導入してゐる樣だ。知らないだけで全チーム導入してゐるのかも知れない。)やD1GP參戰チーム等他四輪レースの世界では金屬3Dプリンタで部品を製造する事は確立してゐる。
二輪の世界でも金屬3Dプリンタに據る部品製造は時間の問題で、知らないだけで實は既に導入してゐるのかも知れない。
レース車輛は製造部品數が少なく頻繁な仕樣變更が發生する環境では明らかに利點が多く、導入しない手は無ゐ技術で有る事は間違ひ無ゐ。
だうせなら公平を期す爲にリバティ・メディアが3Dプリンタメーカーと契約して機械を全チーム利用出來る樣にサーキットに持ち込んだら良いと思ふ。
ジャックは製造エンジニアじゃないから単にスゲェって感じただけでしょう。
約10年前、CFRPの製造技術が成熟してレース用パーツに積極採用されるようになったけど、その数年後、AMの急成長と共にエンプラ系のAM材が開発され、製造の難易度と納期がかかるCFRP製パーツはカーボンPEEKの3Dプリント製品に置き換えが進んでいます。
ドカティが時代を先取りしてるなんてことは全く無くてどこのメーカーも取り入れてると思いますよ
ジャックは、3Dプリンターがあったから凄いと言って居るのでは無く、凄い3Dプリンターがあったと言っている訳で、家庭用3Dプリンターの延長線しか想像出来ない人があれこれ言っても無意味。
今や家庭用でも、カーボン繊維入りやスーパーエンプラが使えたりするが、工業用なら積層方向を変化させたり、チタン粉末をレーザーで焼結させる物もある。
確実に言えるのは、巨大な3Dプリンターを有効に使っているという事。
こうでもしないとトップにいられないわけで、他のメーカーにはハングリーさが全然見られないよね。