ドビツィオーゾ分析『弟マルケス活躍は、兄がチームメイトじゃなくなったからかも…』

『ドヴィツィオーゾ：弟マルケス活躍は、兄がチームメイトじゃなくなったからかも…』

★5月30日、アンドレア・ドヴィツィオーゾ（39才、2017〜19年モトＧＰ総合2位）が自身のモトクロストラック『04 Park』の竣工式を行った。

★同式典後、ドヴィツィオーゾ元選手が次のように話した。

【今シーズンのモトGPについて、ここまでの7GPはどう思う？】
「まぁ、こんな感じになるだろうって…皆、多かれ少なかれ思ってたんじゃないんですか。
とは言え、ちょっと不思議な感じはしますけどね。ヤマハとホンダが急速に復活してきてるでしょ…チャンピオンシップにとって、良いことなんじゃないんですか。」

【バニャイア苦戦については…？】
「ここまで苦戦するとは思ってなかったです…ただ、理由は本人にしか分かりませんからね。
去年から今年にかけてのマシン改善のせいなのか、それとも他に原因があるのか…とにかく、詳しいことは当事者らにしか分からないから。
マルク・マルケスが強くてカリスマ性があることは周知のことなんだし…とにかく、今年のチャンピオンシップにおける、マルクのアプローチに関してはあまり驚かないですね。」

【では、アレックス・マルケス大活躍については？】
「あまり驚かないですね…昔から最強ライダーの1人だと思ってたんで。
ただ、ずっと何かが足りなかったんですよ…まぁ、今年は彼にとって、最高の状況になったって感じなんですかねぇ。ドゥカティ機とチームにも馴染んできただろうし。
去年乗ってたマシンの戦闘力は、最新機ほどではなかったけど…今年は大差ないから。2年経験を積み、戦闘力の高いマシンに乗れば、本来の実力を楽に引き出せるようになるものでしょ。」

【チームメイトが兄マルク・マルケスじゃなくなったことも、なにか関係ある？】
「まぁ、生身の人間ですからねぇ…そう言うことも関係してるのかもね。
『そう言うことは関係ないよ』って言う選手が、正しいんでしょうけどね…自分のことを信じ、そう言う面においてメンタルトレーニングをすべきなんだから。
でも、生身の人間なんだから、影響されてしまうものでしょ…仕方がないですよ。」

【ある選手が自分より速いと言う事実は、受け入れがたいものなの？】
「そうですね…かなり深刻なことですね。まぁ、客観的な見方をするかどうかにも依るだろうけど。
あまり客観的じゃないタイプの選手もいるじゃないですか…けっこういますよね。
言い訳ばかりして、あまり現実的とは言えない理由を並べたり…とかね。選手の過半数はそんな感じでしょ。
真実を見据えるタイプもいるけど、個人的なレベルでは重荷になってしまうでしょうね…他の選手と比較して、自分が持っていないものを認識してしまうんだから。深刻ですよ。
でも、努力していかなければならないんですよ…こうした問題をすっかり解決するなんて無理だけど、改善は可能なんだから。
僕も最強ライダーらに負けたことがありますからね。でも、結局、その先にある現実は1つだけなんですよ…つまり、勝ちたいなら別の解決策を…別のやり方を探らなければならないってことです。
常に改善の余地はあるんですから。」

［　後半に続く　］

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（参照サイト：『Moto.it』）