Screenshot『マルク・マルケス処罰の理由、レースディレクション判断:2026 タイGP』
★2月28日(土)、タイGPのモトGPスプリントで、マルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)とペドロ・アコスタ(KTMファクトリー)が熾烈な優勝争いをし、最終的にマルク選手が首位に立ったが競り合い中の接触により1順位降格処分を受けたため、アコスタ優勝となった。
★同処分に関し、マルク選手を擁護する声が多数上がっており、「F1のような過度な厳罰である」と批判されている。
★伊サイト『Gpone』の調査により、レースでの違反行為に対してスチュワードパネル(審判団)がどのレベルの処罰を下すかについて、3つの判断基準があることが分かった。
・1つ目は『第1ラップの第1コーナーでの違反・不適切行為』であり、最も厳しい処罰が科せられる。
まだ選手グループが固まって走行しており、いかなる危険行為も大事故につながる可能性が高いため、2倍の処罰が科せられる。例えば、ロングラップペナルティならば2回実行となる。
・2つ目は『第2ラップから最終ラップの1周前での違反・不適切行為』であり、規定レベルの処罰が科せられる。
各操縦はスチュワードパネルにより精査され、規定に沿った処罰が科せられる。
・3つ目は『最終ラップでの違反・不適切行為』であり、選手らが自由に競り合えるよう、不正行為をしない限りは軽めの処罰となる。
★以上の判断基準についてはセーフティコミッション会合で話し合われ、過半数の選手が賛成している。
★今回のマルク・マルケスvsアコスタ事件は最終ラップの1周手前で発生したため、2つ目の『規定レベルの処罰』が適応された。
マルク選手の操縦が処罰の対象となったのは、アコスタ選手を抜く際にスペースを与えなかったため同選手がコースアウトして不利な形勢となり、なおかつ、同操縦によりマルク選手の方は損害がなかったからだ。
マルク選手の操縦は常軌を逸したものでも極めて危険なものでもなかったが、相手にのみ損害を与えたため最小限の処罰である『順位の入れ替え』が科せられた。
なお、もしマルク選手も一緒にコースアウトしていたら、異なる判断となった可能性がある。
★ちなみに、マルク側からは「処罰を通達するタイミング」について不満が出ていたが、スチュワードパネルは接触映像を確認するために1分程かかり、その後、処罰を通達したため、マルク選手のダッシュボードに表示されたのは(最終ラップの)第8コーナー辺りとなる。そこからゴールまでにはコーナーが4か所あり、マルク選手が通達を読めそうな箇所は第11コーナーと12コーナーの間の直線コースだけなのだ。
★マルク本人は「そのままの順位でゴールしようかとも思ったが、もし3秒加算が科せられたら表彰台も逃してしまうから…」と話していた。
ゴールするまでに処罰を遂行するための時間が充分にあるのに遂行しなかった場合、処罰は荷重され、今回ならば『ロングラップペナルティ』となっていただろう。
そして、それも遂行しなかった場合はゴール後に更に加重され、おそらく3秒加算処罰となっただろう。
★ただし、ゴールするまでに処罰を遂行するための時間が充分にない場合は、『処罰を遂行しなくとも加重はされない』と言うことが決まったため、今回のマルク選手はたとえ『順位の入れ替え』を実行せずにゴールしても表彰台を失うことにはならず、単純に1順位降格だけで済んだのだ。
(参照サイト:『Gpone』)





