『モトGP成績表、総合15位〜22位:2021年シーズン前半』
★2021年のモトGPシーズン前半の9戦を終え、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が各選手のパフォーマンスを以下のように採点した。
[ 総合14位まではこちら ]
・アレックス・マルケス、かなり遅れた状態
(4点:総合15位、−129ポイント、表彰台0回)
あいにく、2020年の表彰台2回獲得を別にすると、常に苦戦状態にある。
今年はさらに苦戦しており、なにか大きな限界点を抱えているように見える。もちろん、明らかに厄介なマシンに乗っていると言うことも負担になっている。
・エネア・バスティアニーニ、総合順位ではベストルーキー
(6点:総合16位、−129ポイント、表彰台0回)
期待の新星と言った様子でシーズンを始めたものの、その後、すっかり普通のルーキー選手になってしまった。
ただし、今年は冬季テストが例年より少なく、また、2年型落ちのマシンに乗っていることも忘れてはいけないだろう。
予選と、レースの序盤ラップを改善させる必要あり。
・ダニーロ・ペトルッチ、特大サイズ
(4点:総合17位、−130ポイント、表彰台0回)
マシンの乗り換えは難しいものだし、ドゥカティ機からKTM機への乗り換えも困難である。特に、ライダーの体格が規格外なのに、テストライダーはモトGP史上もっとも小柄なのだから。
色々と弁明は可能だが、あいにく、リザルトが本人の実力を大きく下回ってしまっている。
・ホルヘ・マルティン、総合順位以外でベストルーキー
(7点:総合18位、−133ポイント、表彰台1回のうち優勝は0回)
PP獲得1回、レースで何周回も首位走行、表彰台獲得1回からすると、マルティンについて語られている長所のすべてが裏付けられただろう。
ポルティマオでのケガが大きく響いてしまい、モトGPルーキーと言うだけで既に大変なのに、さらに困難な状況になってしまった。
ただ、実に手強いライダーではある。
・ヴァレンティーノ・ロッシ、不可避的衰退
(4点:総合19位、−139ポイント、表彰台0回)
たまにキラリと光る走りを見せるが、あまりにも少なすぎる。コンスタントに苦戦しており、常に同じ問題を抱え…しかも、かなり以前から一度も解決されたことがないのだ。こんな状態で続けるのは不可能であり、当然のことながら、本人も「もう楽しくない」と認めている。
(去就についての)決断はもはや確定しているように思えるが、ただ、私はあらゆるスポーツにおいて『現役を続けるスーパーチャンピオン選手を常時観ていたい』派の人間なのだ。
ただ、現状からすると、声を大にして望んでもあまり意味はないだろう。
・ルーカ・マリーニ、小さく前進
(5点:総合20位、−142ポイント、表彰台0回)
ピットボックス内では彼独特のやり方で皆の心を掴んだようだが、トラックの方では苦労しており…おそらく、予想していたよりも苦労しているのだろう。
・イケル・レクオナ、このままでは超厳しい
(5点:総合21位、−143ポイント、表彰台0回)
最初に付けた点数に1点足しておいた。理由は、なぜ自分がモトGP参戦できているのか分からずに続けている選手だからだ。
・ロレンツォ・サヴァドーリ、すべてが困難
(6点:総合22位、−152ポイント、表彰台0回)
かなり厳しい状況で参戦している…世界選手権での経験は乏しく、ほぼ確実に今年いっぱいで放出されることを自覚して走っているのだから。
にもかかわらず、己の道を邁進し、この厄介なルーキー年をスピードアップさせて進んでいるのだ。ウェットではベストパフォーマンスを見せていたし、ドライでもそれなりに向上している。
私個人としては、及第点を付けたい。
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
やはりロッシはドゥカティで現役継続か!?って話は、note『ロッシ&ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ!
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