『エスペレータ:熾烈なライバル関係を売りにしなければならないのなら、私には無理だ』
★12月27日、モトGP運営会社『ドルナ』のカルメロ・エスペレータ代表が、『Motersport.com』のインタビューで次のように話した。
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【現在のモトGP選手らが互いに配慮し、尊重し合っているため、ファンの興味が薄れてきていると思う?】
「先週、私はスポーツ紙から表彰されたんですよ…モトGPの価値が評価されてね。
モトGP選手らはライバル関係にあり…とやかく言われるような状況ではないですよ。ライバル関係と共に、互いを配慮する気持ちも見せてくれてるわけで。
2015年にヴァレンティーノとマルク(マルケス)、ロレンソの間にアクシデントが生じ、凄まじいほどの注目を浴びていたが…以前も言った通り、あれは好ましくない事態でしたね。
まぁ、私が正直すぎるのかもしれないが…ライバル意識と言うののは、勝ちたい気持ちに基づくものだと思うんですよ。ワールドカップも決勝までくれば、極めて難しいものになるなんて思ってなかったんです。
とにかく、世間の気を引くために、選手同士が争う必要なんてないんですよ。」
【2015年の件はともかく、それまで各選手間にライバル関係と言うものはあったわけで…ペドロサvsロレンソやロレンソvsマルケス、ロッシvsビアッジ等ね。ところが、現在は選手全員、皆、仲間と言った風潮で…】
「正直なところ、スポーツがそうしたものを提供していけないなら、我々の方が間違っていると思いますね。
例えば、今年のアッセン戦ではアレイシ(エスパルガロ)がファビオ(クアルタラロー)の転倒に巻き込まれつつも、4位でゴールしていたじゃないですか。ライバル関係と言うのは、ああした対応を基本とすべきなんですよ。
それはともかくとして、好ましくない状況と言うのもあるわけで…例えば、ロレンソとペドロサが口もきかない関係だったとか、ヴァレンティーノとビアッジがバルセロナの表彰台で小突き合うなんてのは、好ましくはなかったですね。
ライバル関係と言うものは好きですよ…スポーツにとっても、人気にとっても良いもんだから。ただ、あくまでもここまでと言うようなラインを維持するのは悪いことだとは思いませんけどね。」
【ただ、ライバル関係と言うのは、けっこうなセールスポイントになるでしょう…】
「多分、解決策の1つにはなるだろうが…とは言え、他の方法を考え出すべきでしょうね。
例えば、ボクシング等のオーガーナイザーは、ボクサー同士が言い合いをし、軽量の最中にツバのかけ合いでもしてくれたら喜ぶのでしょう…。
それで完璧なんでしょうね…ただ、私は、そう言うのを好むような経歴の持ち主ではないんですよ。
例えば、勝つのはけっこうなことだが、負けた相手を馬鹿にするのはいただけないでしょ。まぁ、そう言うのは売りにはなるんだろうが…それを売りにしていかなければならないのならば、私には無理でしょうね。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Moto.it』)
マルケスが最近、「もし2015年のセパン戦に戻れるなら、また同じことをする」って言った話は、note『ロッシ引退後の近況、ライバル陣の爆弾投下も…』でどうぞ!
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世の中のコンプラ意識が変わったのもあるんじゃないの?
今は不用意な発言、行為が少しでもあれば直ぐ炎上騒ぎをして、メディアがそれに乗っかるからややこしい
尊重ではなく、互いが互いを縛り合って身動きできない、ってのが正しいかも