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ガードナー解説:モトGPとSBKのライディングの違いは?

『ガードナー解説:モトGPとSBKのライディングの違いは?』

★2024年のスーパーバイク世界選手権(SBK)は、現在、3ラウンドが終了し、レミー・ガードナー(26才、ワイン・ガードナー息子、ヤマハGYTR GRT)は表彰台を1回獲得した(※長距離3位)。現在、総合8位(-69ポイント)に就いている。

★ガードナー選手は2021年にモト2タイトルを獲得し、2022年にKTM機でモトGP昇格したが苦戦の末に放出された。
2023年よりヤマハ・プライベーターとしてSBK参戦している。

★先日、ガードナー選手が次のように話した。

【モトGPからSBKに移籍するのは、どんな感じ?】
「去年は移ったばかりだったんで、対応しなければならないことが色々とあって…ほぼゼロからのスタートって感じでした。とにかく、マシンから選手権の様相まで大違いなんでね。
例えば、ピットボックス内の作業中、問題が起きても素早く解決できなくなってしまって…とにかく、僕にとっては全てが新しいわけだから。」

【そして、今年4月のオランダ戦で遂に初表彰台を獲得…】
「去年のシーズン中盤で大きく前進できたんですよ…そこから徐々に伸びていったんです。
自分に何が必要なのか分かってきて…ヤマハR1機やピレッリタイヤ、電制システムなどの諸々をどう活用させれば良いのかとかね。
好結果を出せるようになってきたって感じで…実際、表彰台にも上がれたし。もちろん、もっともっとって気持ちですけどね。」

【モトGPとSBKのマシンは、どう違うの?】
「マシンの特性ついて、具体的な違いはパワーとブレーキですね。
モトGPの方がけっこうパワーが上で、約40〜50馬力は違います…それって、けっこうな違いなんですよ。
あと、モトGPはカーボンブレーキを使ってるじゃないですか…SBKの従来ブレーキと比べると、フィーリング的にもパワー的にも大きく変わりますね。
そして、正直に言うならば、ライダーにとって一番大きな違いは…多分、タイヤでしょうね。」

【モトGPはミシュランで、SBKはピレッリだが…】
「とにかく、タイヤのフィロソフィーが全然違うんですよ。
ピレッリの方は序盤のグリップは最高だけど、アッと言う間にタレてしまうんです。とにかく、最後まで注意しないといけなくって…もう、それ自体が1つの技って感じですよ。
ミシュランは、レースの間ほぼずっと全速力で走れて…そして、最後まで最強の走りができるんですよね。
もちろん、モトGPの方もそれなりのタイヤマネージメントは必要で、サーキットによっては特にそうだけど…でも、SBKとは比較になりませんね。
つまり、モトGPとSBKでは、レースへの取り組み方が完全に異なるってことなんですよ。
1周だけなら大差ないけど、長距離だと凄まじいほどの違いで…ライディングスタイルは完全に別物です。正直なところ、その違いを理解するのに少し時間がかかるんですよね。」

【ライディングスタイルが別物と言うのは…?】
「多分、SBKの方が選手はもうちょっとマシン操縦ができるんじゃないかな…モトGPは基本的に、『こっちのマシンはこう言う風に乗らなければならない、でも、そっちはこんな感じで…』と言う風に、完全に同じようにはならないんですよ。
まぁ、モトGPの方がテクニカルな乗り方をしなければならないって感じですかねぇ…SBKは多分、昔ながらのレースって感じなのかなぁ。
良い意味でも悪い意味でも、接触戦が多くて…個人的には好きなんですけどね!」

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. KT より:

    ヘルメット越しの目の周りがやっぱりお父さんに似ているように感じます。たった1年でKTMから解雇だったのでまた挑戦して欲しいですね。HONDAとか取らないですかね。

  2. テック21 より:

    モトGPマシンとSBKの違いについての記述が今までで一番わかりやすい。普通は、そもそもプロトタイプのモトGPマシンと
    、市販車ベースのSBKとは、タイヤが二つあるという共通点以外は別物という表現が多いので。 しかしお父さんに似てきたね。目の周りはそっくりかと。

  3. きゃめる より:

    こおっさんファンとして、この名前は活躍してほしいね。

  4. きよむす より:

    ヤマハがサテライトチームを持てたらレミーを乗せて欲しい。晩成型だと思うのでMotoGP挑戦一年で終了はあまりにも可哀想過ぎる。

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